仕事中を終えて、急いで家に帰った
リビングを覗いて、レオを探す
少し場所は移動してたけど、レオままの布団の中みたいだ
布団の膨らみを確認して、怖々布団をめくった
あ~、よかった。レオく~ん、待っててくれたんだね、ありがとう
がんばって待っててくれたね
すぐにでも抱きしめてそばにいたかったけど
1時間ほどは、お風呂の用意やら、夕食の用意やらでバタバタ
そそくさと晩ご飯も済ませて、やっとレオを膝に抱く
抱っこもなでなでも大好きだったレオ、投薬と補液がなくなって
レオは安心して私に身を委ねてくれるようになった
(抵抗する力がなくなっただけかもしれないけど、お顔は嫌がってないよね?)
2時間ほど、家族でまったりとくつろいでいた。
トイレに行くのも、お風呂に入るのも・・・
レオのそばを離れるのが不安だった。
PM9:30
湯たんぽ、熱くないかなぁ?
毛布の下に手を差し入れると、なんだか濡れてる????
レオくん、トイレに行きたかったの? まさかの失禁?
急いで、レオの身体と毛布をぬれタオルで拭いた。
その様子を見て、旦那は見ていられなくなったんだろう
上で寝るわと2Fに上がって行った。
レオぱぱも涙腺弱いからなぁ
PM9:45
呼吸が速くなって、口を開けて息をするようになった
一生懸命レオの身体をさすって話しかける、そして祈る
あんちゃんお願い、レオを苦しませないで
レオのしんどさ、私が代わってあげたい
しばらくして、呼吸も落ち着きレオの様子も穏やかになった。
YouTubeでお気に入りの癒し系の曲をずっと聴いていた。
レオくんの容態、布団の中じゃわからない
膝に抱いて、お腹に手を当てていた。呼吸を手に感じて安心する。
レオがうちに来た頃のこと、ゆきちゃんとのこと、クロくんを迎えた時のこと・・・
レオとの楽しい日々が次々と浮かんできた。
いつもいつも、レオは優しかったね。 お出かけは自由なのに
いつも気が付いたらそばにいてくれたね。
レオくん、ありがとう。 レオも楽しかった よね?
こんなことが頭に浮かんでる間は、涙も止まっていたのに・・・
12月17日 あの日検診に行かなければ・・・、病気に気が付かなかったら
レオは普通通りの生活をもう少し楽しめたんじゃないか?とか思ってしまう
あのときはショックだったけど、私はまだ病気をよく知らなかった。
いつもより1ヶ月前倒しの検診で、早期発見できたような気持にさえなっていた。
好き嫌いのないレオだもの、療法食だって平気。
レオは健康で強い子だから、きっと大丈夫。
それが、どこでどう掛け違ったのか・・・
とんでもない展開になっていった。
あの頃のレオは十分ご飯は食べられるはずだったのに、チクワがもらえないのが
相当なストレスだったんだと、今更ながら胸が痛い。
私の1番の後悔はこれだ。
1ヶ月もたって、やっとチクワはもらえるようになったけど
今度は食べたくても食べられない状況になっていたんだろう
野性的な本能で、具合が悪いときはご飯を食べずにいい子して寝てれば
きっと元気になるはず・・・
今までだって確かにそうやって乗り越えてきた。
レオはそう信じて疑わず、ひたすらレオなりに頑張っていたんだよね
私が中途半端にご飯をあげようとしてもかたくなに拒否してたのは
ママの手を借りなくても、ぼくはぼくのやり方で頑張れるんだよって・・・
でもね、この病気はその手が通用しないんだよぉ
思えば、レオは病気のサインをちゃんと私に教えてくれていたのに
バカなレオままは無知で、気が付いてなかったんだよ
尿路結石になったチャーくんのことで、お水をたくさん飲んでくれるレオは
なんてていい子だ~なんて思っていた。
マーキングなのか、粗相なのかわからないけど、オシッコが臭くないのも
ラッキーだなんて、思ってたんだよぉ なんてバカなんだ、私
あの頃、腎不全の知識があれば、どれもピーンとくるサインばかりなのに・・・
健康診断だって、検査数値が正常範囲だからと安心していたけど
小さい時からの数値を見比べてみると上昇傾向にあった
病院が違えば先生も気付かないけど、今頃私が気付いてどうする
喧嘩の怪我やエイズや白血病のことばかり気にしてて
腎臓の病気のことなんて全然頭になかった。
レオくん、気付いてあげられなくてごめんね
守ってあげられなくてごめんね
レオを抱きながら、涙がとめどなく溢れてきてレオの頭に・・・
こんな時でもレオは好きなだけ泣いていいよみたいな顔をして
私を見上げ、ゆっくりまばたきをしてくれる
私、ちっともレオのママじゃないね
レオの方が、ずっと強くて私を守ってくれてるみたいだ
撮影日時2月12日0:08
日付が変わった
先生の話だと、痙攣が起きるかもしれないって言ってたなぁ
レオがもがき苦しんだらどうしよう
抱きしめてあげるしかない。辛くても目を背けたらもっとレオがかわいそう
AM2:30
また呼吸が速くなった。
「レオくん、そばにいるからね」
「大丈夫だよ、しんどい思いはママと半分っこだよ」
「痛いの痛いの飛んでいけ~」ひたすら撫でて、さすって話しかける
思わずレオの開口呼吸につられてしまう
AM3:30
ますます呼吸が速くなる
時々寝返りをしたそうにつっぱる
レオくん、しんどいね、よくがんばったね
レオにいっぱい幸せをもらって、楽しかったよ
ありがとう、ありがとう
レオのこと大好きだよ、大好きだからね
嫌なこといっぱいしたけど、ママを許してね
レオにおでこをくっつけて、ひたすら話しかけていた
「苦しい、助けてよ~、なんとかしてよ~」って泣きついてくる子もいるだろう
だけど・・・
しんどくても、えらくても苦しくても、私には全然そんな素振りを見せなかったレオ
本当に強くて、優しい子
この2ヶ月、穏やかなレオの様子にどれだけ私は救われたか
嘔吐だって、先生に言われたほどでもなかった。
「レオくん、本当によく頑張ったね」
「もう充分だよ、レオくんもう頑張らなくていいんだよ」
私の為に生きてほしいとか、頑張ってなんて、とても言えなかった
AM4:00
旦那が起きてきた
しばらくして、クロくんがパトから帰ってきた
「レオくん、みんなそばにいるからね」
速かった呼吸がゆっくりになった
しゃっくりのような息の吸い方になる
「あー、あー、あー」と3回ほどはっきりした声で鳴いた
思わず、レオに頬ずりをする
2度大きく息を吸い込んで、舌が少しのぞいた
AM4:45
3度目に息を吸い込むことはなかった・・・
「レオくん、最後まできれいな目で私を見つめてくれたね
ありがとう、おやすみ~ そして、また会おうね」
しばし、旦那と共に号泣
そして、放心状態
AM5:12
クロくん、レオ兄ぃにお別れ言わなくていいの?
AM6:57
むくみのせいだと思うけど、お腹も少しふっくらとして
どうみても、元気なときのレオみたいだった
普通に寝てるとしか思えない
だけど、抱き上げたレオは固くなっていた
それでも抱きしめていたかった
旦那が外に出ていった
きっとあんちゃん、ゆきちゃんのそばにレオのお墓を用意してるんだろう
レオを抱いて、家の中をぐるっと回った
虹の橋にたどり着くまでのおべんとうがわりにチクワを1本持たせ
ポワソンとお守りを胸に埋葬しました。
庭に咲いていた、スイセンとピンクの薔薇をお供えして・・・
この日の夜は星空が一段と綺麗だった
たくさんの人に愛してもらったレオ、とっても幸せだったと思います
私もいっぱい元気をもらいました。
改めて、皆様にお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
淋しいですが、この記事をもって白黒猫のランキングバナーを外します。
今まで応援、ありがとうございました。
今日もぽちっとよろしくにゃ
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