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“嗚呼 独身の日々”
~年食えば、大人になるとは、限らない~

映画『そして父になる』

2013-10-05 | アジアな私(映画ばなしも)

 

2013年10月2日鑑賞(NO.015)

製作年:2013年

製作国:日本


配給: ギャガ


上映時間:121分


監督・脚本:是枝裕和


出演:福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー、二宮慶多、ファン ショウゲン、大河内浩、風吹ジュン、國村隼、樹木希林、夏八木勲、他


ホームページ:http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/

 

 

   【あらすじ】

学歴、仕事、家庭といった自分の望むものを自分の手で掴み取ってきたエリート会社員・良多(福山雅治)。自分は成功者だと思っていた彼のもとに、病院から連絡が入る。それは、良多とみどり(尾野真千子)との間の子が取り違えられていたというものだった。6年間愛情を注いできた息子が他人の子だったと知り、愕然とする良多とみどり。取り違えられた先の雄大(リリー・フランキー)とゆかり(真木よう子)ら一家と会うようになる。血のつながりか、愛情をかけ一緒に過ごしてきた時間か。良多らの心は揺らぐ・・・。

 

 

  【感想】

かなり考えさせられる作品でした。

 

でもね。決してお涙頂戴の作品ではありません。

 

ごくごく自然な感じです。

 

 


それに、良い意味で思っていたストーリーとは違いました

 


想像していたのは、もっと暗い感じで。うわぁ~!!涙。涙。かと思っていましたが。

結構、色んな箇所で笑わせてくれるんですよね。

 

リリー・フランキー、真木よう子家族をはじめ樹木希林がイイ味をだすんだゎ。



それに福山雅治は、凄い良いパパ、夫、役なのかと思っていましたが・・・

 

 




この作品は子供の取り違えで夫婦、家族のありかたを改めて考えさせられる作品です。それも凄く分かりやすい対照的な家族。

 

福山雅治、尾野真千子夫婦とリリー・フランキー、真木よう子夫婦に、ある日突然とんでもない訃報が飛び込んで来る。

 



福山雅治演じる良多は仕事中心のエリートで、良いお家に住み、生活は安定している周りから見ればモデル家族の様だ。

 


でも、尾野真千子演じるみどりは、仕事に打ち込む良多を支えながら慶多と二人で良多の帰りを待ち、慶多の子育てを一人でしている少し淋しい家族。

 




リリー・フランキー演じる雄大は家族思いで自由人。家電業を営み生計をたてているがお人好しもあってかあまりもうかってる風ではない。家も古く、生活も不安定で真木よう子演じるゆかりがパートをして生計を助けている。



それにゆかりの父親も同居していて少し痴呆気味。でも、夫婦は喧嘩もするが楽しい家族。子供達も兄弟仲良く伸び伸びしている。

 

この部分だけでも考えさせられる。

どちらの家族が幸せなのか?


 

そして二家族は取り違えられた事実をしり、徐々に交流を深めて行き。血の繋がりのある我が子と接して行く。

大人さえもがどう接していいのか悩んでいるのに、子供には大人の事情なの分かるよしもなく・・・かなり可哀そう。


 

良多はこんな時も冷静なのか?「二人とも引き取りたい」と雄大に言いだす。

雄大は温厚そうで、あまりなにも考えてない風だがさすがに怒る?良多の頭をベシってたたく。でも、決して嫌みな感じではない。そんな事もありつつ。

 

良多達は取り違えの裁判が始まる。


それと同時に良多は今まで携わっていたプロジェクトから外され。

転勤になる。

 

それに裁判がはじまると衝撃的な事実が発覚!!

映画館で見ているのに、一瞬場内全体がエッ!!って雰囲気がした感じがするくらい、全員が同じ気持ちだったと思う。

 


一人の自分勝手な行動に、これから二家族は一生苦しんで行くと思うと怒りさえおばる。

 

 

良多、みどり夫婦は琉晴と一緒に生活を始めると、良多は琉晴に一緒に生活するにあたっての決まりを書いたものを渡す

なんかきちんとするのが好きなんだろうけど、子供に対して少しやり過ぎ・・・

 

もちろん雄大、ゆかり夫婦も慶多との接し方を悩んでるはずだが、こちらは凄く自然体で、慶多に接している。特に決まりもないし(笑)。


でも、どんなに自然にふるまっていても、慶多は淋しそうにしている。

 

すると、ゆかりは「大丈夫だよ」とそっと慶多を抱きしめる。このシーンを見るとやっぱ親ってすげぇ~!!

 

琉晴と一緒に生活がはじまり、転勤になった事で良多は家に居る事も少し多くなり、そして職場の環境も変わった事で色んな事を考えさせられる様になり、徐々に子供との接し方も変わっている。


雄大家族を見ているのも刺激になったのか?

 

 


そしてラストは良多も琉晴との生活で、慶多との6年間を思い起こし慶多に会いに行く。

 

 

そこではじめてかもしれない、良多は本気で慶多と向き合い

 

 



『そして父になる』・・・

 

 

ここのシーンは、もちろん涙ですね

 

 

終わってからも凄く余韻が残る作品でした。




家族って。愛って。幸せって。。。




なんなんでしょうね???

 

 


心のやわらかい場所を締めつけられた気分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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