第二回被災地ツアー。。。石巻

南三陸を離れ、石巻へ。

車内ではウクレレやギター鳴らして音遊び。


石巻駅前には石ノ森章太郎の漫画「サイボーグ009」や「仮面ライダー」のオブジェ。

みんな写真を撮って盛り上がっていた。


石巻の被災地が一望できる日和山に案内した。

4月の被災地ツアーの時は桜が満開だったが、今は紅葉間近という状態。


4月の時よりもすっきりした印象。

工場も増えたようだ。

でも、このエリアに住むことはできないことになっている。


震災時の話をしてくれるおじさんがいた。

震災直後のがれきにまみれた石巻の写真を見せながら、当時の話をいろいろしてくれた。

話す方も見る方も、時おり涙を浮かべながなら。


語り部さんかと思ったが、そうではなかった。

息子さんを津波で亡くされたそうだ。

息子さんの供養のためにも、何かのお役に立ちたいとのことで、

時々日和山に来て、興味を持った人に震災のことを話しているそうだ。


とても優しい顔で話してくれたことは、いつまでも忘れることはないだろう。


保育園児のバスが津波にのまれた場所に案内した。

何も目印がないので、訪れる人は少ないのだろう。

枯れた花束の残骸がさみしかった。

今度行く時には、お地蔵さんを立ててあげようかな。


7mの津波が来たことを示すモニュメント。

線香をあげて、手を合わせた。

ちょうど、陽が沈むところだった。


仙台に戻って、夜景を見て居酒屋で打上げ。

ひとりひとり、今回の旅の感想を聞いてみた。

それぞれ、いろいろと感じてくれたようだ。

被災地ツアーを企画してよかったと思う瞬間だ。


市役所に勤めている方は、やはり防災対策庁舎が印象的だったようだ。

同じような立場になったら、あのように人道的な行動ができただろうかと涙を流した。


津波から助かった人たちは、

今、やりたいことをやっておくように！

と言った。


いつ、命を落とすことがあるかわからない。

やりたいと思うことがあるのなら、今すぐ実行に移そう。


今年5回もの被災地訪問も、そんな気持ちから実行できたんだと思う。

もう1回くらい、行きそうな気がするけど。。。