北朝鮮への圧力の先に起こる事

　北朝鮮への圧力を強めることが声高に叫ばれていますが、その行為の先には何が起こるのでしょう。金正恩は自国の体制が壊れれば殺害されることを良く分かっている筈です。体制を守る以外自分が生き残る道はない。また、嘘ばかりの米国の指導者など全く信用できない心理状態だと考えられます。核兵器を増産して核武装を強めることだけが生き残る道と考えているのではないでしょうか。何しろ金氏にまともな意見を言うだけで、造反分子とみなされ殺害処分される恐れがある国です。誰もまっとうな意見は言えません。彼は国の中では何不自由なく誰も逆らいません。圧力制裁が厳しくなり国民生活が立ち行かなくなっても、本人の暮らしはしばらくは問題なく送れると考えられます。国民の生活が苦しくなったのは、アメリカ・日本が悪質行為のせいであると国民教育を繰り返しながら、その間に核兵器を増産するでしょう。
　脅しの為に核兵器を持つ国。（トランプ氏の発言を聞いているとアメリカはその最たるものでしょう。）その国が”核兵器を作るな”と当然のように強要する不自然さ。芥川の”蜘蛛の糸”ではないですが、（自分だけOK)という論理を平気で振りかざす矛盾が世界を歪めています。核保持国がすべての核兵器を廃棄することで、北朝鮮への核放棄要求が正当性を持ち正論として成り立ちます。
でも、そんなことが実行される気配はありません。
　北朝鮮の国民生活が立ち行かなくなる時が来るまで、核兵器を増産して実戦配備して、いよいよという段階になったら持てる兵器を日本韓国に向けて一斉に発射する。自分の命が亡くなる前に持てる戦力をすべて使い切る。自分勝手な指導者ならそうなる可能性は高いと思われます。そういうケースでは、核兵器の数がそれ程増えるとは思いませんが、日本にも５～６発は飛んでくる可能性があります。首都圏に来るのは間違いないでしょう。案外、安倍総理の地元山口などにも来るかもしれません。（北朝鮮からみたら安倍さんは嘘つき極悪人ですから）
　核兵器数発では、日本が負けることはないと思われます。もちろん数千万の死者がでる可能性はありますが。安倍総理や自衛隊幹部は核シェルターのようなところに逃げ込んで被ばくを避け、指示を出すのでしょうから。我々は死にますが日本は残る。
　また、核兵器でなく、通常の砲門が数百は日本に向いているそうなので、それも一斉に飛んでくるでしょう。当たり前のこととして、すべての原発はターゲットになっています。原発を破壊すれば、その地域数キロメートルが完全に汚染され、住めなくなります。単純攻撃より効果は甚大です。
　アメリカのように（日本の文化を守りたい・残したい）という意識があればいいのですが、逆に日本の文化を恨み憎んでいる人間ならば、京都や鎌倉なども集中的に狙われ、壊される可能性もあります。

　金正恩が北朝鮮の人民を守る意識の強い立派な人なら、圧力制裁と国民の生活を考えて核開発を止める可能性はあると思います。

　北朝鮮の人民は戦前の日本を模倣して教育されています。半数以上の人間はその教育に感化されていると考えられます。頭の良い人は国の矛盾や理不尽さに気づきますが、完全に情報統制されている状態では、戦前の日本兵と同じような考え方の人間が多いと思われます。家族を人質に取られ、逆らえない状況で攻撃してくると思われます。”捕虜になるなら死ね”そんなことも言われていると思います。何しろ常に命がけの人達ですから、ゲリラ戦になったら簡単ではないでしょう。捕虜になれば（目玉をくり抜かれ八つ裂きにされる）と日本と同じように教育されていると思われます。死ぬのが分っていても戦わざるを得ない心理状態の兵士が多いと降伏はしないでしょう。特に、（南京事件では降伏してきた兵士を皆殺しにした極悪日本）の様な教育を受けていれば、死ぬまで戦うでしょう。
　
　

　単に圧力を掛けるのは、単純に危険を増加させるだけです。もちろん、裏で色々な交渉はしていると思われますが。我々は、明日突然死ぬかもしれない。そんなことを意識しながら生きなければいけないかもしれません。

　北朝鮮のミサイルが飛ぶたびに（抗議する！抗議する！）あるいは（圧力を掛ける！圧力を掛ける！）ではあまりにも情けない。安倍さんは国民を守る為に自身で北朝鮮に行き交渉をするのが良いでしょう。何度でも何度でも。国民を守る為に命を失うとしても政治家なら本望でしょう。名誉です。