同じ「キク」でも違いがあります。
- 聞く・・・音や声が耳に入ってくる
- 訊く・・・自分の知りたいことを質問する
- 聴く・・・相手の言いたいことを受け止める
介護の分野で責任者と呼ばれる人には「聴く」が特に重要だと個人的に思っています。
様々な意見に対してまずは、一旦受け止めるということです。
なんせ、介護の仕事には数式のような「正解」と呼べる物がありません。
価値観や利用者様のケアのアプローチ方法は多種多様。
具体的に例をあげると、利用者様の呼び方一つとっても意見が割れます。
【利用者様を「〇〇ちゃん」と呼んだり、ニックネームで呼ぶことに対して】
- 年上のお客様に対して失礼ではないか?
- 相手に対して敬意を持って呼んでいるのであれば良いのではないか?
- 相手がそう呼ばれることを喜んでいる場合は良いのではないか?
- 「ちゃん」と呼ぶような小さいことから言葉の乱れ、暴言につながっていくのではないか?
皆さんは、どう思いますか?
相手の考え方を尊重しながら、それぞれの価値観や違いのずれを認識しながら、解決方法を模索していくのです。
一般に上司に対する最大の不満要因は「理解してくれていない、わかってくれない」だそうです。
「受け止める」というベースが根底にないと、褒めても、しかっても人はついてこないでしょう。
果たして自分はどのように思われているのか心配になってきました(笑)
【訪問介護のじりケア・ステーション管理者 豊岡】