「しょのむ」とは、鹿児島弁で「嫉妬」とか「やきもち」「ジェラシー」という雰囲気の言葉です。
竹やぶに白い子猫がいたのを、引き取り手が見つかるまでの間、預かることにしました。
我が家のミケとはちがって、真っ白の子猫は愛らしくてたまりません。
家族はそれこそ「ねこかわいがり」と言う感じで白猫を囲みます。
白猫も最初はピーピー泣いていましたが、次第に人間に愛らしい仕草で寄ってくるようになると、ますますミケと比べては褒めちぎります。
終いには、「あいつがいなけりゃ飼うのにな」とか、「あいつをあげて、この子を飼おう」などと言い出す始末。
我が家のミケ猫さまは、白猫が気に入らず盛んに威嚇をします。
サイレンのような声を出して、「シャーッ」「ファーッ」と勇ましく(?)ヒステリック(?)に威嚇をするのですが、白猫ちゃんには効果なし。
小さな白猫ちゃんに対して大人気ない行動をするので、家族はますます白猫ちゃんを可愛がります。
あまりにも白猫ちゃんを可愛がるので、ミケ猫さまは落ち着くなく家を徘徊しては、人間にすりよってみたり、白猫のいる場所を伺ったりと、威嚇して強がっているのに居場所をなくしているのはミケさんのようでした。
一人ぼっちになっていくミケさんがちょっぴり不憫でしたが、大人げなく仔猫を威嚇するのがカッコ悪く見えたりして・・・。
一晩預かり引き取り手が見つかった白猫さん。
白猫ちゃんがいなくなってようやく安どした我が家の三毛猫。