さりさり(わりと最近の俳句~「篠」より)
花ざくろ 桑の実や戻橋よりもどらぬか 一人ッ子見上ぐ泰山木の花 忍冬の花の匂ひを指に嗅ぐ えごの花ふりやまず夜を白くせり 竹ざるの篠の子どれも伸び盛り 花...
安東次男について知っている二三の事柄(2)「澱河歌」の周辺をめぐって
「澱河歌」の周辺をめぐって 安藤次男氏が詩人、フランス文学の翻訳者から日本の古典文学・詩歌の評釈で新たな境地を開いたのが、与謝蕪村の短詩「澱河歌...
青春ジャズ娘などと侮ってはいけない新倉美子の歌声にしびれっぱなしの夜
「青春ジャズ娘」(松林宗恵監督)という70年前の新東宝製作のジャズ映画がある。大学のジャズバンド合戦が物語の中心になっていて、キャストはフランキー...
昨年末に観た「枯れ葉」と「ファーストカウ」はどちらも傑作である。
もうだいぶ前の話になるが、昨年末にテアトル新宿(だったかな)でアキ・カウリスマキの映画...
気は早いが「夜明けのすべて」と「瞳をとじて」は今年の映画ベスト3に入ると断言しておこう。
気は早いが、三宅唱監督「夜明けのすべて」、ビクトル・エリセ監督「瞳をとじては」それぞれ...
ヴェンダース「PERFECT DAYS」を聴く
映画のテーマはこもれび。komorebi。光と影のゆらぎ。名作と言ってよかろうヴェンダース監督「パーフェクト・デイズ」で役所広司演じる主人公平山が聴くカセットの音楽をYou...
年末のどさくさに紛れて
年末のどさくさに紛れて「ゴジラ―1.0」「首」を観た。 ゴジラは戦争で死ねなかった男たちによる戦没者の霊鎮めかね。 「首」、合戦シーンは風雲たけし城でお手の物。 秀吉、官兵衛...
クソ暑いからマッド・ハイジで納涼大会
クソ暑い休日、ならば暑気払いになるような映画をと新宿武蔵野館でR18指定の「マッド・ハイジ」を鑑賞。あの「アルプスの少女ハイジ」が成長して、恋人(黒人のペー...
タイトルはイマイチだがアルトマン「雨に濡れた舗道」はサイコスリラーの傑作
ロバート・アルトマン監督の長編3作目1969年の「雨に濡れた舗道」を角川シネマ有楽町で鑑賞。...
安東次男について知っている二三の事柄(1)
◆師系・安東次男について 私が所属する俳句結社「篠」のルーツを表す「師系安東次男」について、少し探っていきたいと思う。 私が「篠」への入会を決めたのは、句会が六本木であるこ...