No Life Without Football

サッカーのない人生なんて......

お正月用の本のはずが....

2006-12-28 14:28:44 | 
その前に読み終わってしまいました。「空飛ぶタイヤ」です。
まとまった時間、のんびり本を読むには最高のお正月、そのために準備していたんだけれど。試しに最初の数ページだけ読んでみようと思ったが最後、いっきに終わりまで読んじゃいました。

いやー、おもしろかったですよ、これ。
トレーラーの外れたタイヤが歩いていた母子の母を直撃、運悪く亡くなってしまうという事故が横浜で発生、これが発端なんですね。
整備不良なはずはないという信念を持つ運送会社社長が誰にも相手にされない中、
最後には執念でメーカーのリコール隠しを暴き、正義を勝ち取る話なんですけれど、どこかで聞いたような.....。

池井戸潤という人の小説は初めて読みましたが、変に感情的にならず、
淡々と客観的に書かれていて、そこがとても気に入りました。
やもすると、仰々しい感じになりがちなんですけれど、一歩引いてというか、
少し冷めた見方がかえって内容を濃く重いものに変えているように感じます。
読後感もどこか爽やか、主人公の赤松社長を自分になぞるわけじゃないですけれど、
最後のページを閉じた後はなんかとても元気になれたような気がしました。

さて、お正月用の本をまたまた探さないといけません、今度は年内に開かないようにしないと。

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