神幸記 ~西野神社神職のみこしブログ~

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西野神社秋まつりでの神輿渡御が3年ぶりに復活します!

2022年07月08日 | 西野神社 例祭神輿渡御

西野神社秋まつりの中心行事ともいえる「神輿渡御」の歴史を遡ると、記録が残っている限りでは、昭和40年に当時の西野神社遙拝所(現在の西野福祉会館)から樽神輿が巡行したり、昭和50年に西野神社創祀90年を記念して新造の御神輿(現在の本神輿)が神幸したり等がありました。
ただ、それらはいずれもその年だけの単発の神輿渡御であり、御神輿が毎年渡御するようになったのは、西野神社の神輿会「神力會」が発足する前年の平成3年からであり、それ以降は令和元年に到るまで29年間に亘って、秋まつりでは毎年欠かさず御神輿の渡御が行われました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、一昨年(令和2年)と昨年(翌3年)は2年続けて、残念ながら神輿渡御は中止を余儀なくされました。

 

9月17日(土)・18日(日)の両日に亘って行われる本年の秋まつりはどのように執り行うか、例年通り(コロナ禍以前)の形で行えるのか、それとも昨年や一昨年のように神事のみの斎行とするのか、慎重に検討を続けてまいりましたが、今月5日に社務所広間で開催された西野神社関係5団体(西野神社総代会・西野神社萬燈保存会・西野神社神力會・西野神社敬神婦人会・西野神社氏子青年会皐月会)による合同会議で、その方針が正式に決定しました。
本年の秋まつりにつきましては、依然として予断を許さない状況ではあるものの緊急事態宣言の発出等が相次いだ前年に比べると同感染症の拡大が大凡沈静化の傾向を見せている事などから、感染症対策を十分に施し、渡御全体の規模を例年よりも縮小した上で、令和元年以来3年ぶりに神輿渡御を斎行する運びとなりました。

「渡御全体の規模を例年よりも縮小した上で」というのは、具体的には、本年はトラックの荷台に御神輿を奉安・固定しての、所謂「車渡御」を基本とし、以下の渡御順路図に示してある7箇所(五天山園、サツドラ福井店、敬老園、中洲橋公園、ラッキー西野店、クリーンリバー本社、西野福祉会館)でだけ、神力會の会員達が御神輿を直接かつ担いで「練る」という形になります。
渡御順路については例年と大幅な変更は無いものの、車渡御が基本となるため渡御全体の所要時間は大幅に短縮され、例年は午後4時に宮入しておりましたが、本年は以下の表中に記載の通り午後1時までには宮入を終えます。


以下の写真2枚はいずれも、令和元年の神輿渡御で撮影された、トラックの荷台に御神輿を固定したり、御神輿を奉安(積載)している様子です。車渡御のイメージ写真としてここに掲載します。


ちなみに、本年の秋まつりは、神輿渡御だけではなく、福井ばやし奉納、中学校新人相撲選手権大会、ジャズフェスティバル、野菜・果物の販売、泣き相撲(赤ちゃん相撲)、古武術演舞奉納、演芸(民謡・歌謡ショー)、露店営業なども、3年ぶりに再開されます。
その一方で、野点(お茶会)、稚児行列の巡行、子供神輿の渡御、餅まきなどは前年同様中止となり、やはり本年も、本来の形での秋まつり斎行というわけには参りませんが、それでも、この度の秋まつりが微力ながらも地域の活性化に繋がり、皆様方が少しでも元気になられる事を、強く願って已みません。
但し、感染症の急拡大など情勢の変化によっては、皆様方の健康と安全を第一に考慮し、秋まつりの行事の一部もしくは大半(神輿渡御も含む)を急遽中止する事も有り得ますので、その旨御了承下さい。


本年の西野神社秋まつりで具体的に中止となる行事・催し物・事項の一覧、その他詳細につきましては、以下の記事を御参照下さい。こちらで詳しく解説しております。
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entry/2022/07/06/033000