槃特の呟き

散文(何でもござれ)、韻文(破礼句まで含む)、想い付くまま。

言葉の気品――善悪真善美(いまだに経血を不潔視する日本?)

2024-01-05 16:32:21 | Weblog
No. 2135 根底に横たわる感情は女性蔑視か?(『朝日』1月5日夕)
 ほぼ毎月のようにある‛月の物’に煩わされない女性も少数ながら居ると聞くが、大多数は毎月毎に悩まされ続けるのであろう。生活のコントロールにそれぞれ苦心して居るようだ。男女ともに誰にでもある生理現象の一つで、経血は腸管からのそれと同じような排泄物とも見做しうるものだが、排泄孔の場所が互いに接近しているせいか、不潔で淫靡なものとなるのであろうか。
 昔々、小学校の6年生になると、女子生徒だけ集めた授業が1時間だけ設けられていたが、男子生徒は何の授業なのかを察知していて、内緒話でもするがの如くに,ひそひそと囁きを交わしていた様だ。そんな状況から、‛それ’は秘すべきもの、延いては汚らわしいものとされるようになっていったのかも知れない。
 時期は忘れたが、マラソンレースの実況放送で、西洋人の女子選手が経血を流しながら走る続けるのをどんな日本語で伝えるべきか戸惑っている男子アナの模様を伝えていた記憶がある。TVカメラで実情を視聴者に届けているのに、普通の人よりも語彙豊富なアナが言葉選びがシドロモドロとは、聊か情けない思いを感じた記憶がある。
 元五輪代表となったアスリートが「スポーツと生理」に関して啓発活動を始めた様だが、啓発はスポーツ選手に限らず一般に広げて然るべきものと想う。
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