皇居の落書き

乱臣賊子の戯言

男系男子の維持は無理

2024-06-01 22:13:13 | 皇室の話(3)
男系男子を維持することにつき、現在の皇室の範囲内で維持ができないのであれば、外にも広げようということで、旧宮家の男系男子の子孫を養子にするという案が出てきている。

昭和22年10月に皇籍を離脱した旧宮家の方々は、11宮家51方ということなので、それなりに多くの方がおられるように見えるので、たぶん大丈夫だろうという発想になっているようだ。

ただ、昭和22年10月の時点で11宮家51方という規模になっていたのは、旧制度下における一夫多妻制があればこそである。
・・・というところまでは多くの人が認識しているであろう。

ただ、旧宮家における一夫多妻制というのは、なかななえぐいのだ。

旧宮家の系図資料は様々なものがあるが、分かりやすいものの一つとして、令和2年5月18日付け東京新聞の百地章氏のインタビュー記事「<代替わり考 皇位の安定継承>(2) 旧宮家男子の皇籍取得を」がある。

このインタビュー記事に系図が載っているが「邦家親王」から、久邇宮家のほか、山階宮家、伏見宮家、北白川宮家、閑院宮家、東伏見宮家が生じており、子だくさんぶりがすごい。

なんでこんなことが可能になったのか。
Wikiで見ることができるのだが、邦家親王は、
配偶者が、
 鷹司景子(妃)
 藤木寿子(女房)
 上野寿野(女房)
 鳥居小路信子(女房)
 中村杣(女房)
 古山千恵(女房)
 近藤加寿尾(女房)
 堀内信子(女房)
 木村世牟子(女房)
 伊丹吉子(女房)

そして、子女が、
 山階宮晃親王
 聖護院宮嘉言親王
 譲仁入道親王
 久邇宮朝彦親王
 伏見宮貞教親王
 小松宮彰仁親王
 北白川宮能久親王
 華頂宮博経親王
 北白川宮智成親王
 伏見宮貞愛親王
 清棲家教
 閑院宮載仁親王
 東伏見宮依仁親王
 恒子女王
 順子女王
 久我誓円
 和子女王
 碌子女王
 文秀女王
 則子女王
 村雲日栄
 貴子女王
 他

となっている。

一夫多妻制とか、側室制度といった言葉は知っていたが、まさかここまでとは。

全員が邦家親王のようではなかったとしても、昭和22年10月の時点で11宮家51方という規模であったのは、一夫多妻制、側室制度をえぐいぐらい最大限活用した方々がいたからこそなのである。

そして、現在は、もちろん旧宮家の方々にしても、一夫一婦制なので、こんなことはもうできない。

であれば、皇室における男系男子が一夫一婦制の下で厳しくなったからといって、旧宮家に広げれば大丈夫だろうというのは、対応策として非常に筋が悪いということは、明らかであろう。

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