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武蔵野市より。税理士挑戦26回。特定社会保険労務士。不動産資格四冠。マイナンバー資格五冠。東京マラソン完走3回。66歳。

東京駒最後の駒師 初代・大竹竹風師 逝く!!

2006-08-31 19:59:57 | 将棋・駒
今日は趣味の話。
本年2月27日、「竹風駒」で知られる初代・竹風(大竹治五郎さん)がお亡くなりになりました。享年92歳。大竹治五郎さんは奥野一香、豊島龍山、宮松影水、木村文俊、金井静山亡き後、新潟県三条市で東京駒最後の駒師として数々の名品を世に送りだしてきました。なぜ、東京駒最後の駒師かと言うと、東京大空襲のあと三条に疎開するまで東京で駒師として生業をおこなっていたからです。駒というと全国の駒の生産量の95%を誇る山形県の天童市が有名ですが名人戦などプロ棋士の使う駒は盛上駒といい、これは東京が本場でした。金井静山亡き後は東京駒の最後の継承者として三条で駒つくりに生涯をかけてきました。前出の東京の駒師たちには本格的な後継者がいませんでしたが、治五郎さんには息子の日出男さん(昭和19年生)が二代目を継いでいます。私は「竹風駒」には4半世紀前からお世話になっており、今では特注品依頼の駒木地を厳選するために三条まで足を運びますが、その量と質は日本一ではないでしょうか。ただ、残念なのは、治五郎さんが元気なときにお会いできなかったことです。また、私の全作品は二代目に作っていただいた駒ですが、できれば初代が全盛期のころお会いして初代の駒も使ってみたかったと思います。ただ今発売中の雑誌・近代将棋10月号の追悼記事を読み私も一言書かせていただきました。故人のご冥福をお祈りいたします。

(写真は、二代「大竹竹風」(大竹日出男さん)の作品。御蔵島黄楊・虎斑・源兵衛清安(書体名)・盛上駒(彫り・彫埋めの工程のあと最後に漆で盛上げたもの) 木の宝石と言われる伊豆七島御蔵島の黄楊には虎の毛の縞模様を思わせる虎斑という不思議な模様が現れる)私蔵
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2 コメント

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Unknown (みーこ)
2006-09-01 15:10:30
nishiさん、こんにちは。駒師の方のお話、「なるほど~」と関心させられました。nishiさんていろいろご存知なんですね。ところで虎班はなんと読むのでしょうか?
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Unknown (nishi)
2006-09-01 20:32:11
みーこさん、こんばんは。

まず、虎斑は”とらふ”と読みます。みーこさんが書かれたのは虎班、これでは”とらはん”になります。(笑)私は、趣味にしても遊びにしてものめりこむと徹底的にやらないと気がすまないタイプなんです。そうなると、勉強もそっちのけになります。勉強にもう少しのめりこめれば良いのですが。写真の虎斑にしてもここまで模様のはっきり濃く出ているものは珍しく、稀少価値があるんですよ。また、今度駒の事書きますので期待してください。
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