第７０回税理士試験 所得税法 外れ馬券問題

先週受験した、第７０回税理士試験　所得税法は、ブログに記したように、電卓不調に陥り年末の合格発表を待たずに敗戦決定になりました。ただ、今回の理論問題は、裁判でも話題になった「外れ馬券」問題が題材でした。皆さんも考えてみましょう。

所得税法　第一問　問２
問題
税理士であるあなたは、令和２年１月某日、居住者甲から以下の税務相談を受けた。
（甲の相談内容）
・　私は、令和元年から趣味で中央競馬の馬券（Ｇ１レースの２６レース分）を購入し、払戻金の支払を受けている。
・　令和元年の実績は、次のとおりである。
　　払戻金の総額　　　　　：１億円　
　　当たり馬券の購入費用　：１０００万円
　　外れ馬券の購入費用　　：１億円
・　私の競馬の払戻金の課税関係を教えてほしい。

甲の相談内容を踏まえ、甲の競馬の払戻金に係る所得について、所得区分及び必要経費の範囲を法令、通達及び裁判例に触れながら、簡潔に説明しなさい。

……………………………………………………………………………………………………………………

以前裁判で話題になった「外れ馬券」問題です。
競馬の馬券の払戻金の所得区分については、馬券購入の期間、回数、頻度その他の態様、利益発生の規模、期間その他の状況等の事情を総合考慮して区分されます。
一般的に、競馬の当たり馬券の所得は「一時所得」ですが、馬券を自動的に購入するソフトウエアを使用して定めた独自の条件設定と計算式に基づき、又は予想の確度の高低と予想が的中した際の配当率の大小の組合せにより定めた購入パターンに従って、偶然性の影響を減殺するために、年間を通じてほぼ全てのレースで馬券を購入するなど、年間を通じての収支で利益が得られるように工夫しながら多数の馬券を購入し続けることにより、年間を通じての収支で多額の利益を上げ、これらの事実により、回収率が馬券の当該購入行為の期間総体として100％を超えるように馬券を購入し続けてきたことが客観的に明らかな場合は、「雑所得」に該当すると考えます。このような考え方のもとに、相談内容に照らし合わせながら解答をまとめます。

資格の学校　ＴＡCの解答速報を参考に貼っておきます。

https://www.tac-school.co.jp/kaitousokuhou/downloads/171_【所得税法】第70回本試験%E3%80%80解答解説レジュメ.pdf?yclid=YJAD.1598348221.M442aaidcq3Ic_rRodtso_p9iR78Q0iJ3n6bOQpRsT92faRa8XUGMVOxndYugp7CLT4g2xFetKR0QLs-

「所得税法」 理論ドクター

昨年１２月に、所得税法の理論ドクターが発売されたので、年末から理論マスターと並行して勉強しています。２０１９年版の理論マスターと２０２０年版の理論ドクター。理論ドクターは理論マスターに応用理論が加わった形になります。

所得税法 個別計算問題集

今夏の『税理士試験』は「所得税法」１本に絞って受験予定です。
資格の大原の「個別計算問題集」で勉強しています。少し頭が進歩するように頑張らなくては。

『所得税法』『国税徴収法』

今年受験した『税理士試験』の解答速報（模範解答）をもらいに資格の大原に行ってきました。
受験した２科目の反省会をしています。

『税理士試験』－「国税徴収法」

『税理士試験』が終わり２週間が経とうとしています。試験で点数が取れないのは自分の実力不足なのですが「国税徴収法」の根本が全くわかっていないというのが現実です。この時期なのでじっくり勉強し直してみます。