朝からひばりの声が響いています。
今日から3月。
春の訪れを感じます。
ひばり・・・
ひばりの声をきくと、子供のころが思い出されます。
※※※
愛するものを失ったとき、心がキューンと痛みます。
幼いころ、大切な友達を失い、涙で顔がクシャクシャになった日が、今も思い出されます。
あれは、ポカポカあたたかい春の日でした。
小さな身体に真新しいランドセルを背負い、学校からの帰り道、近所で有名なガキ大将の男の子が私のところに走ってきました。
“いじわるされたら、いやだな…”と立ち止まった私に、男の子は「ちょっとこっちおいで」とキラキラした瞳を輝かせながら、茶目っ気いっぱいに田んぼの畦道を走っていきました。
ワクワク、ドキドキ、大冒険。私はランドセルをカタカタ鳴らしながら、男の子について行きました。
すると、男の子は突然立ち止まり、そーっと、しゃがみこんだのです。
キラキラした瞳の先には、小さな小さな翼がありました。ひばりの赤ちゃんでした。
「これあげる」ぶっきらぼうだけど、あったかい男の子からのプレゼントでした。
おっことさないように、ころばないように…そーっと、そーっと…小さな命のぬくもりを、ちっちゃな手のひらに感じながら、私は小さな友達を家に連れて帰りました。
その日から、私は学校が終わると一目散に家に帰るようになりました。
ある日、まっしぐらに家に帰ると、かわいい声が聞こえません。
小さな友達は、小さな箱の中で動きません。
そーっと指で触ってみました。冷たくなっていました。
はじめて、命が途絶えることの意味を知りました。
友達はもう大空を飛び回ることはできないのだ…と、その瞬間大きな涙がたくさんたくさん溢れてきました。
小さな小さな命。今も私の心の中には、そのぬくもりが残っています。
今日から3月。
春の訪れを感じます。
ひばり・・・
ひばりの声をきくと、子供のころが思い出されます。
※※※
愛するものを失ったとき、心がキューンと痛みます。
幼いころ、大切な友達を失い、涙で顔がクシャクシャになった日が、今も思い出されます。
あれは、ポカポカあたたかい春の日でした。
小さな身体に真新しいランドセルを背負い、学校からの帰り道、近所で有名なガキ大将の男の子が私のところに走ってきました。
“いじわるされたら、いやだな…”と立ち止まった私に、男の子は「ちょっとこっちおいで」とキラキラした瞳を輝かせながら、茶目っ気いっぱいに田んぼの畦道を走っていきました。
ワクワク、ドキドキ、大冒険。私はランドセルをカタカタ鳴らしながら、男の子について行きました。
すると、男の子は突然立ち止まり、そーっと、しゃがみこんだのです。
キラキラした瞳の先には、小さな小さな翼がありました。ひばりの赤ちゃんでした。
「これあげる」ぶっきらぼうだけど、あったかい男の子からのプレゼントでした。
おっことさないように、ころばないように…そーっと、そーっと…小さな命のぬくもりを、ちっちゃな手のひらに感じながら、私は小さな友達を家に連れて帰りました。
その日から、私は学校が終わると一目散に家に帰るようになりました。
ある日、まっしぐらに家に帰ると、かわいい声が聞こえません。
小さな友達は、小さな箱の中で動きません。
そーっと指で触ってみました。冷たくなっていました。
はじめて、命が途絶えることの意味を知りました。
友達はもう大空を飛び回ることはできないのだ…と、その瞬間大きな涙がたくさんたくさん溢れてきました。
小さな小さな命。今も私の心の中には、そのぬくもりが残っています。