“せんとくん”だけでなく・・

東大寺ではお水取りの行が始まっている。
　　「お水取りが終われば春がくる」
奈良に住まう人々は、お水取りで季節を感じる。

東大寺は総国分寺として建立されたお寺だ。
対して、総国分尼寺として建立されたのが法華寺。
光明皇后が発願された美しい尼寺である。

今年は、光明皇后の１２５０年遠忌。
光明皇后は、貧しい人々を救済する悲田院、病に苦しむ人のための療養施設である施薬院を設けるなどの活動に取り組まれた。
すべての国民を大切にし、病人や困っているに温かな救いの手を差し伸べられた。

ある方が、こんなことを仰った。
「マザー・テレサは素晴らしい。日本人の多くがマザー・テレサを知っている。でも、日本にも光明皇后という素晴らしい方がいらっしゃった。日本人としてもっと知らねばならない。知って欲しい。そして誇りに思いたい」

平城遷都１３００年の奈良。
多くの方に、“せんとくん”だけでなく、光明皇后の御心にも触れていただきたいものだ。