新しい風を 起こそう!   ~日本をよい国に~

一人ひとりの願いを大きな風に変えて・・・
今 動き出そう!



 

らしからぬ人

2010-03-16 09:27:17 | 日記
ある小学校でのこと。
子供たちの授業時間中に校庭の草引きをしている男性がいた。
そこに一人の訪問者があった。
訪問者は、草引きをしている男性に尋ねた。
「すみません。職員室はどちらでしょうか」

男性は、ニコニコしながら職員室を案内した。
「こちらですよ」

訪問者は職員室で言った。
「校長先生にお会いしたいのですが」

先生は答えた。
「今のが校長先生です」



ある校長先生のお話。
お亡くなりになってしまったのだが、今もこのお話は覚えている。
いつもニコニコして子供たちを心の底から愛されていた。
とっても素敵な方だった。

「いつも校長先生には見てもらえませんでした。ジャージ姿で、草引きとか掃除ばかりしてましたからねぇ」
と朗らかに笑いながら話してくださった。

「校長先生っていうと、スーツを着て校長室で仕事をしているイメージがあるのでしょうね。もちろんそんな時もあるけど、時間があれば子どもたちのために草引きとかしてたんですよ。すると校長先生には見えないんですね。」

“らしからぬ”と見えるのは、服装のためだけではない。
子供のために何かしよう。
他人に喜んでもらおう。
いつも謙虚で腰が低く、ニコニコしている気働きのある方だったからだ。



「味噌の味噌臭きは上味噌にあらず」
「悟りの悟り臭きは上悟りにあらず」
という禅の言葉がある。

「校長の校長臭きは上校長にあらず」
ということだろうか。
この校長先生は、子どもたちにも先生方にも、みんなに愛されていたそうだ。

“らしさ”は大切だ。
守破離の“守”は、らしさを養うものだろう。
しかし、それが熟成されると“らしさ”が消えてくるのではないか。

“守”(らしさ)を熟成させた“らしからぬ”人。
“守”(らしさ)を得ぬままの“らしからぬ”人。

その差は大きい。
生きざまはごまかしがきかない。

人生を熟成させ、飄々とし、いつもニコニコした“らしからぬ”人になりたいものだ。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (夜明けのボイラーマン)
2010-03-16 18:22:01
今日もいい話しをありがとう御座位ます!
いつもに身も心もニコニコしている人生って本当に素晴らしいですよね! そういう人間に私もなりたいです…

ありがとう御座位ました。
返信する
Unknown (may.(まほろ))
2010-03-17 13:36:15
こちらこそ、いつもありがとうございます。感謝(*^_^*)
返信する

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