新しい風を 起こそう!   ~日本をよい国に~

一人ひとりの願いを大きな風に変えて・・・
今 動き出そう!



 

ひ ば り

2010-03-01 08:52:57 | 日記
朝からひばりの声が響いています。
今日から3月。
春の訪れを感じます。

ひばり・・・
ひばりの声をきくと、子供のころが思い出されます。



  ※※※



愛するものを失ったとき、心がキューンと痛みます。
幼いころ、大切な友達を失い、涙で顔がクシャクシャになった日が、今も思い出されます。

あれは、ポカポカあたたかい春の日でした。
小さな身体に真新しいランドセルを背負い、学校からの帰り道、近所で有名なガキ大将の男の子が私のところに走ってきました。
“いじわるされたら、いやだな…”と立ち止まった私に、男の子は「ちょっとこっちおいで」とキラキラした瞳を輝かせながら、茶目っ気いっぱいに田んぼの畦道を走っていきました。

ワクワク、ドキドキ、大冒険。私はランドセルをカタカタ鳴らしながら、男の子について行きました。
すると、男の子は突然立ち止まり、そーっと、しゃがみこんだのです。
キラキラした瞳の先には、小さな小さな翼がありました。ひばりの赤ちゃんでした。
「これあげる」ぶっきらぼうだけど、あったかい男の子からのプレゼントでした。
おっことさないように、ころばないように…そーっと、そーっと…小さな命のぬくもりを、ちっちゃな手のひらに感じながら、私は小さな友達を家に連れて帰りました。
その日から、私は学校が終わると一目散に家に帰るようになりました。

ある日、まっしぐらに家に帰ると、かわいい声が聞こえません。
小さな友達は、小さな箱の中で動きません。
そーっと指で触ってみました。冷たくなっていました。
はじめて、命が途絶えることの意味を知りました。
友達はもう大空を飛び回ることはできないのだ…と、その瞬間大きな涙がたくさんたくさん溢れてきました。

小さな小さな命。今も私の心の中には、そのぬくもりが残っています。

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