「ミレニアム」3部作 スティーグ・ラーソン
はい、もう有名どころですね。
今更読んでいる私は、もう時代遅れでしょうか?
とはいっても、映画「ドラゴン・タトゥーの女」を見て、読み出す人もい多いはず。
はい、私です。
でも、カタカナ人名大っ嫌いな夫も夢中で読んでいるので、
面白いのは、もう確実ですね。
さて、この本、読まれた方はどんな感想を?
面白い!は、もう定説なので、その他・・・
解説等で書かれているように、いろんな要素が入っている作品だ。
それも結構明確に、1部、2部、3部とテーマがそれぞれある。
だから余計面白いし、読みやすい。
そして、主役2人が、完全に他のキャラとかけ離れて
良く言えば個性的だし、悪く(?)いうと変わり者。
高尚な面もあれば、下世話な面もある。
モラル無視的部分が多いものも、一種の道徳観が貫いているし。
こんな風に、いろんなことがこれでもかっ!!というほど詰め込まれている。
贅沢な作品だ。
さて、私はどう思っているかというと・・・
風変わりな女の子を苛める、精神的発育不良な輩を懲らしめて
少女を救おうと戦う、正義の味方(自称?)のお話。
アァ~ごめんなさい。石は投げないで。
こんな風に感じた私、でした。
だって・・・そうじゃないの?
ただ、規模がデカくなったということで・・・
そんな風に読み方をしたからか、読後感スカッ!と爽やか。
この物語、2人に注目している。
アニカ・ジャンニーニ。
主人公(?)の1人、ミカエルの妹。頑張り屋の弁護士さん。
何故、ここでアニカ?
エ~ット、主要人物クラスの女性の中で、ミカエルに性的魅力を感じないから。
ついでにいうと、ミカエルを客観的に見れるから。
だって、だって・・・ミカエル、大モテでしょ?
アニカは、3部の法廷場面で活躍するのだが、
その前後で、リスベットと接触し、
ある意味、リスベットに社会を説いている。
ついでに言うと、ミカエルのと関係については、スルーだ。
もう一人、リスベットに社会(世間・他人)も見せようとする人がいる。
ドラガン・アルマンスキー。
簡単に言っちゃうと、リスベットの雇い主だ。社長。
アルマンスキーも、リスベットに好意を持っている。
それが、異性的なのか、保護者的なのかは本人も思案中らしいが(笑)
別に彼は、アニカほど、リスベットに説いているわけじゃないが
会社社長として、常に会社の利害を思考に入れている。
リスベットの関係に関しても、それは随所に表れている。
あぁ、むろん、規模は小さいが・・・リスベット、好きだからね(笑)
彼はミカエルと対になっていると思う。
思い込んだら、試練の道を~というか、まわり関係なしのミカエルに対し
常に社会というもの考慮しているアルマンスキー。
リスベットに対する支援も、このように分かれる。
いや、アルマンスキーも、本当はミカエルのように
リスベットに手を差し伸べたいのだと思う。
しかし、会社、社員、家族などが、いる。
ミカエル・・・周囲の方々の御好意で、がんばれます、ですね。
このアルマンスキーの立場は、読者に好感を与えると思う。
ミカエルのように、思いのまま行動することは、ちょっと稀有な人だ。
多くは、援助するのに、個人的葛藤を抱えるのが多いと思う。
この葛藤。ジレンマ。そしてミカエルに対するイライラ。
読者は、大いにアルマンスキーに好感を抱くのではないだろうか?
エッ?私だけでしょうか??
個人的な好みで、モノ申しておりますでしょうか?
・・・・その通りですね~。シミジミ。
アルマンスキー、すきだぁ!!
で、よろしいでしょうか??
映画では、海外ドラマ「ER」のルカ・コバッチュ役のゴラン・ヴィシュニックが
アルマンスキーを演じております。
アルマンスキー、クロアチア出身という設定だったのでは?
ゴランもクロアチア出身なので・・・です。
ついで、私は吹き替えで映画見たのですが(時間的関係で)
ミカエルの声が、「ER」のルカの声担当の。てらそままさき氏でした。
つまり~
「ER」ファンは、ルカを(少しだが)見て、ルカ声を満喫できるという映画。
これは、邪は見方なので・・・一部のファンのみの有効ですね(クスクス)
それと~
今海外ドラマ専門チャンネル「スーパードラマTV」で
「THE KILLNG」という作品が放映されています。
デンマークの作品です。珍しいよね。
デンマークを含め欧州では大絶賛で、アメリカでリメイク版も登場。
このリメイク版も、今、日本の有料チャンネルで放映されています。
(私は、見れないが)
私は、本家のデンマーク版を見ていますが・・・
「ドラゴン~」の映画を見たとき
オォ~KILLNGっぽいぞ~と思った次第です。
北欧ということで、似ているかも??
もし、興味があったら、「THE KILLNG」も、ちょっと調べてね。
最新の画像もっと見る
最近の「本のこと」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 思ったこと(514)
- 私(102)
- 緊箍児(28)
- カサンドラ(9)
- 美味しいもの(13)
- 演劇・戯曲・音楽・映画・美術(106)
- ドキュメンタリー(107)
- Waterston(6)
- 海外ドラマ(69)
- 『Grace and Frankie』(59)
- 『刑事フォイル』(63)
- 『SS-GB』(6)
- 『ポーランド未解決事件課』(11)
- 令和6年能登半島地震 (10)
- 202202ロシア軍事侵攻(51)
- 戦争など(73)
- Nacht der langen Messer(13)
- Arthur Seyß-Inquart(4)
- Reinhold Niebuhr(1)
- 本のこと(246)
- アガサ・クリスティー(19)
- 『ニュルンベルク合流』(10)
- 絵本のこと(5)
- マンガかぁ(36)
- 『ゴールデンカムイ』(1)
- 『キングダム』(2)
- サッカーお馬鹿さん(34)
- 甲子園お馬鹿さん(3)
- ゴルフお馬鹿さん(3)
- 神社・寺院など(56)
- ニャンコズ(143)
- 息子ズ(6)
- 同居道(34)
- 運動(30)
- Twin-ray Twinーsouls(47)
- 新型コロナウィルス(48)
- F県立美術館(1)
- 休暇中(4)
バックナンバー
2011年
2009年
2008年
人気記事