潜れども 潜れども

管理人のいろんな事への感想等。ダイビング、落語、Jazz等。

黒澤明。

2007年12月23日 22時20分03秒 | Weblog
最近、黒澤明監督の作品がリメイクされている。

そのできに特別興味は無いが、黒澤明という監督について時々考えるときがある。

黒澤明監督。今では当たり前となっている映画の撮影手法を当時革新的に考案し取り入れたと聞いたことがある。

例えば、マルチカメラ。ワンシーンで複数のカメラを回したり・・・。
刀が物を切る時の「ビシュッ!」見たいな効果音を入れたりとか・・・。

昔のモノクロのチャンバラ映画を見たことがある。
カット割りも単調で、主人公が切りあうシーンなんかは刀の効果音が無いと今いったい何が起こっているかよくわからない程、臨場感というものがまったく無い。
その映画を偶然見たとき、黒澤映画の革新性を感じた思いがした。

いったい、何処からあんなアイディアを生み出せたのだろうか?

以前、黒澤監督のインタビューか何かで、新しいものを生み出すためにはいろんな知識を吸収しなくては駄目だ。そういうものの蓄積が土台となって新しいものが生み出せる。

「それはそうだ・・・。当たり前のことだ。」
と思うか・・・。

「以外だ・・・。」
と思うか・・・。

私は後者だった。
よく、芸術家の人たちの中には、他人の作品は見ない人がいる。
知らず知らずのうちに真似になってしまうからだという。

感性とひらめきだけで革命を起こしてきたように思えていた黒澤監督だが、その裏には地道な研究や積み重ねがあったということだろうか。
それは私の勝手な先入観や思い込みから来る驚きかもしれない。

でも、あれだけ革新的な映像を我々に発信し、世界にその影響を与えたあの黒澤監督のコメントが、逆にオーソドックスと言うと言いすぎだが、普通の響きを持ったものだったのが以外且つ新鮮だった。

つづく・・・。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿