潜れども 潜れども

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FURY・・・タンカースジャケット

2015年12月19日 16時04分38秒 | ミリタリー
2014年公開映画「FURY」ご覧になった方も多いと思う。
そのブラット・ピット演じるところの「ドン・ウォーダディー・コリアー」がカッケー、超カッケーッス!!
一人の上官としてメンバーの命を預かり、任務を遂行する姿は感動に値すると思いました。ただ、これがイコール戦争行為の肯定ではない事を付け加えておきます。

この映画には沢山の戦車乗組員が登場します。このFURYの乗組員もその設定で着用している衣服が違い、新入りのノーマン以外は「タンカースジャケット」を着用しています。戦車搭乗員用のジャケットです。
WW2当時の物は裏地が毛布のような素材で、防寒性は確保しながらも狭い車内で動き易い様薄手になっています。
前述のエキストラ体験で、旧帝国陸軍一等兵になったことのある私としては、いくら衣装といえども、撮影時着用した装備を支給した国と、ここで取り上げるタンカースジャケットを支給していた国と戦争をしても、その勝敗は推して知るべし・・・と思わずにはいられません。とここで蛇足です。
話しを戻して、ブラット・ピット演じるところの「ドン・ウォーダディー・コリアー」着用のジャケットは他のメンバーの物と違い、前面のポケットがパッチ式になっています。ドンのキャリアが長い為、他のメンバーより古い型を着用している設定で、所々継ぎが当たっていたりします。
また、ファスナーの持ち手が革紐等でなく、手榴弾のピンが付けられています。
まぁ、その手の詳しい説明は検索すればいくらでも引っかかりますのでそちらでどうぞ・・・。

とにかく、「私的な」ウォーダディーモデルレプリカのタンカースジャケットを仕上げたい。
思いついたのが11月中旬、訳あって11月の連休中には何が何でも仕上げたくなりました。
この、「仕上げる」というのがささやかな今回の肝です。

まず、ジャケットの購入です。購入は、ミリオタの聖地?(自称、私自身はミリオタのレベルではないと思っている。)上野アメ横の「中田商店」へ・・・。選定理由は、試着して購入できる事。確実に在庫がある事です。
今回、車で向かい、御徒町駅近くの100円パーキングに駐車。さすが休日の駐車料金は馬鹿になりません・・・。(^^;
何パターンかあるタンカースの中から「A-1201-WP SESSLER TANKERS JACKET タンカースジャケット 初期型パッチポケット 1st Model US機甲師団 パッチ付」を選択。(今日現在はより忠実なレプリカ“A-1201-P2”というモデルもあります。)
まずは試着です。今回は、微妙なサイズ選択が重要だった為、試着は不可欠です。今どきの細身のシルエットに偏っておらず、普通の感じ・・・。ただ、私のように肩回りにボリュームがあったり、胸囲がボリューミーな方は1サイズ上を選択したほうがいいかもしれません。今回はワンサイズ上を選択。
ここで加えて、ファスナーの持ち手です。
「手榴弾の安全ピンってありますか?」中田商店で聞いたところ、
「ん・・・、余ってればあげちゃっても良いんだけど、今無いんだよね・・・。」
との事・・・。
より忠実なレプリカで、撮影時の衣装供給元製造の「A-1190 SM WHOLESALE」もあるのですが、US機甲師団の三角のパッチにドン軍曹所属の「第2US機甲師団」の「2」という文字が入っているのと、階級章がドン軍曹の設定上の二等軍曹のそれが付いている点。あとは、ファスナーの持ち手にリングがついている点。解り易いところだと3点がよりリアルなのですが、それがゆえに価格が倍近くになるのはいただけません。(そこまでこだわりたいのなら別ですが・・・。)
ここで、私的に譲れないのは、ファスナーの持ち手の安全ピンのリングです。
店でA-1190のピンを見せて貰ったのですが、よく、キーホルダーか何かについているリングとは材質そのものの太さが違います。店でも、そういったのもで代用しても・・・、と勧められもしましたが、それでは全くの別物です。また、実物は見たことが無いので詳細は解りませんが、A-1190につけられていた物は、使用感が全くなく綺麗なので、実物に似せて作られたものでしょう・・・。
私的には、本物の、実物の手榴弾のリングをつけたい。それでなくては私的なレプリカジャケットは完成しません。

と言う事で、アメ横を後にし、本物、実物の手榴弾の安全ピンを探します。
もう、夕方だったので、あまりあちこち行っている時間はありません。そこで、まず浮かんだのが、お硬いところで福生米空軍横田基地“US Air Force Yokota Air Base”16号沿いのミリタリーショップです。
まずは、「東京ファントム」にTEL・・・。
「うちでは扱ってないんです・・・。」・・・ん、ガッカリ・・・。
「でも、近くの“D-GARAGE”さんならありますよ・・・。」との事・・・。よかったぁ・・・。しかも、すごく親切・・・。
やはり、私同様、同じことを考える輩が多いのでしょうか?
こうなったら、高速ブッ飛ばしで、D-GARAGEに向かいます。

途中で問い合わせ・・・。
「ありますよ。グリップ付きで1,700円です。ただ、演習用なのでグリップが塗装されています。塗装しなおしていただければ・・・。」
流石返答がマニアック・・・。
「いや、ピンだけでいいんですけど・・・。」
「ピンだけだと割高で500円です。」
「車は駐められますか?」
「短時間なら、店の前路駐で・・・。」

といったやり取りのあと、結局閉店間際の、19:50ころ到着。
早速聞いてみると、もうレジのところに並べてくれてありました・・・。

というところで、軍払い下げの実物をGET!!

帰宅してよく見ると、さすが実物だけあって錆や汚れがあって手触りがよくない・・・。そこで、研磨剤で表面の錆を落とし、パーツクリーナーで洗浄。嫌にピカピカですが、そのうち落ち着いて来るでしょう。
では、革紐を取り、装着・・・。
・・・ん? これも実物ならでは? ピンの素材の端部断面が切りっぱなしでちょっと鋭利・・・? というところでヤスリで軽く研磨。
これで安心です。
写真は、左が研磨前、右が研磨後です。

これで完成!!!
全く持って、自己満足の産物です。
安全ピンはNETでも買えるようです。
同じジャケットでも、自分で探して自分で交換した実物のピンがついていると思うとちょっとアガる。と思うのは私だけでしょうか?