戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

新・山の上からこんにちはvol.216

2017年06月23日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

■ 今朝の奥日光は15℃(博物館周辺 8:00時点)

 

今週は、雨風の強い日や天気の良い日など、天気の安定しない一週間となりました。

 

今回は、霧降高原と霧降滝に行ってきました。

ニッコウキスゲの開花状況を知りたくて霧降高原は小丸山展望台まで歩いて登ってきました。

咲き始めで数輪咲いている状況です。見頃は7月の上旬になりそうとのことです。

 

梅雨に入り風雨ともに強く視界はよくありませんでしたが、カラマツ草やサラサドウダン、レンゲツツジなどのたくさんの季節の花が咲いていました。

 

 

雨の中を歩いていると、葉の上を踊っているかわいらしい雨粒の様子をみつけて写真に収めました。

その植物を調べると「オトギリソウ」という薬草でした。

子供のころに祖母がオトギリソウで薬を作ってくれたことを思い出しました。

ものもらいやすり傷ができたときに、塗った記憶があります。

オトギリソウという名前は、聞いたことがありましたが実際に、見るのは初めてでした。

 

オトギリソウは、今でも虫刺されなどに効く薬として使われているそうです。

その名前も、実は薬に関係していて兄が秘密にしていた鷹の傷薬を弟が他人にもらしてしまい怒った兄に切り殺されてしまったという平安時代の伝説からつけられたそうです。面白いですね。

 

 

そこから、霧降滝に行ってきました。

滝が見えるところまで歩いていると、新緑の中に白い可憐な花を発見!

 

近くで観察してみると、線香花火の先端のような花で淡い青紫色のコアジサイでした。

野山の明るい林に生える木です。

今回初めてコアジサイをみました。私好みの淡い色と繊細な花の咲き方に、ひとめぼれしてしまいました!

 

 

お天気の悪い日は、なかなか外出する気分にはなりませんが一歩外に出てみると雨の日ならではの風情を味わうことができます。

きもちのよい散策となりました。(あ)

 

 

◆ 観察会情報 ◆

★「戦場ヶ原花ハイキング(プレDCイベント)
  平成29年6月25日(日)午前の部10:00~12:00/午後の部13:30~15:30 〈当日受付〉
  ワタスゲをはじめとした初夏の花々を楽しむ、お手軽ハイキングです♪

★「ネイチャートレッキング in 社山(第2回「山の日」記念全国大会連携イベント)
  平成29年8月11日(金・祝)8:00~15:40 〈〆切:7月23日(日)〉
  絶景広がる尾根を歩こう! なんたって今日は山の日!

 

◆ 企画展情報 

★「武田久吉展~日光の山々で躍動した若き日々~
  平成29年4月29日(土)~7月9日(日)
  登山家・植物学者であり「尾瀬の父」と呼ばれた武田博士。その原点となった少年時代の日光との関わりを紐解きます

★「干支展 奥日光の野鳥たち
  平成29年5月20日(土)~7月9日(日)
  トリ展再び!!この企画展で、野鳥の世界にどっぷりはまっちゃうこと、まちがいなし!?
 (リンク先は昨年末~今年始めに開催していた期間の紹介記事です)

★「植物画展」 in 中禅寺湖畔ボートハウス
  平成29年4月29日(土)~7月9日(日)
  「花遊びの会」のみなさまが描かれた力作の数々、ぜひご覧ください

 

 

 


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