リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

太閤の作った護岸

2007-09-08 20:31:53 | アユの流し目/雑記帳
秀吉の時代につくったという護岸を見に行ってきた。

 ネットで知って、大体あのあたりだろうと思って説明会に出かけた。その場所がまさしくボクが思っていた場所だったのでビックリした。

 そこは、まさに、アユの産卵する場所のあたりなのだった。
 平野に流れ下った川は、自由に流路を変える。そんな場所は砂や礫の堆積も進んで中州ができやすい。中州によりたいていの場合は川の流路が定まっているのだが、大水の時には暴れて、川は流れを変えることがある。
 その堤はそんな場所にあった。
 
 写真の左側にある出っ張りは石出
 現在でいうところの水制だった。

 あの時代。さぞかしすごい数のアユがこの護岸に前で産卵していたのだろうな。と思いながら堤を見た。

「太閤堤」?発見=大規模な護岸跡-京都・宇治 (時事通信) - goo ニュース

毎日インタラクティブ


 ☆テキスト版
「太閤堤」?発見=大規模な護岸跡-京都・宇治
2007年9月5日(水)21:02

* 時事通信

 京都府宇治市歴史資料館は5日、同市莵道地区で、豊臣秀吉が宇治川治水のために築いた堤防(太閤堤)の一部とみられる護岸跡が見つかったと発表した。専門家は「当時の河川工事の実態を知る上で貴重な史料」としている。

 護岸跡は、現在の宇治川右岸から東側に約25メートル入った所で、高さ2.2メートル、幅5メートル、長さ75メートルにわたって見つかった。19世紀以降に洪水で埋没するまでは、ここまで川が流れていたとみられるという。

 下端に松の木をくいとして打ち、その上に幅30~40センチの石を積み上げる構造。

 秀吉は文禄3年(1594年)から、伏見城(京都市伏見区)築城に伴い、宇治川の川筋を変えるために護岸工事を行ったとされ、今回の発見現場の対岸に当たる場所でも、太閤堤が確認されているという。 

[時事通信社]
◎太閤堤:宇治川右岸で石積み護岸を初発見 京都
宇治川右岸で見つかった「太閤堤」とみられる石積み護岸。法面下端には石が崩れないための木製くいが多数打たれている=京都府宇治市で5日午後、森田剛史撮影

 京都府宇治市歴史資料館は5日、同市莵道(とどう)の宇治川右岸で、豊臣秀吉が安土桃山時代に手がけた大規模治水施設「太閤堤」とみられる石積み護岸を発見したと発表した。左岸の一部で存在は確認されていたが、右岸での検出は初めて。宇治川の急流に耐える水流緩和施設を備えた治水技術や、表面に割石を張り付けて“化粧”するなど、「天下人」の権威を示す実態が明らかになった。

 同資料館は、宇治川護岸遺跡と名付けた。宇治橋から約400メートル下流にある現堤防の東側で、護岸の規模は、長さ約75メートル、幅約5.5メートル、高さ約2.2メートル。傾斜30度の法(のり)面の下に約300本の木製くいを打ち、石が崩れない工夫をしていた。水流を押し返して緩和する石垣積みの「石出(いしだし)」(幅約9メートル、長さ約8.5メートル)も検出された。

 太閤堤は、秀吉が伏見城築城に伴い周辺を交通要所とするため、宇治川の川筋付け替えを諸大名に命じて築いた堤防。戦国武将、前田利家の家臣が残した文献「村井重頼覚書」などによると、1594(文禄3)年に築堤が始まったが、その具体的な姿は明らかになっていなかった。

 現地説明会は8日午前10時から午後3時まで随時見学。小雨決行。

【三野雅弘】

 帝京大山梨文化財研究所の畑大介・保存修復研究室長の話 秀吉が文禄期に築造した可能性が高く、当時の大規模河川工事の工法を解明する極めて重要な発見だ。

毎日新聞 2007年9月5日 19時10分



◎秀吉、絶頂期に築いた「太閤堤」が出土…京都・宇治川
2007年9月5日(水)23:32

* 読売新聞

秀吉、絶頂期に築いた「太閤堤」が出土…京都・宇治川
(読売新聞)

 豊臣秀吉が1594年(文禄3年)、伏見城を築城した際に宇治川に築いた総延長12キロの大堤防「太閤堤(たいこうづつみ)」の一部とみられる石積みの護岸跡が、京都府宇治市で見つかったと、同市歴史資料館が5日発表した。

 天下統一後の秀吉の絶頂期に諸大名らに命じた大土木工事で、同館は「太閤堤が広範囲に出土したのは初めて」としている。

 同館によると、護岸跡は長さ75メートル、幅5・5メートル、高低差が2・2メートル。積み上げた直径30~50センチの粘板岩が流されないように直径約20センチの松くいで固定。斜面上部は、すき間なく石を張り付けている。

 現地説明会は8日午前10時から。
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