リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

有毒液流出の続報 

2006-04-29 02:25:11 | アユの流し目/雑記帳
pHは正常にもどったようだ。
当たり前のことだけれど、新聞の報道は人間への影響しか書いていない。
 
 突発的な事故だが、こういった事故の後、自然に対してどのような影響があって、その後どうなったのか、追跡することが必要だと思う。

 1昨日、このニュースをテレビで見た。魚が腹を見せてもがいていたが、どうもブラックバスのようだった。死んだ魚を確認すれば、どんな魚が棲んでいて、どう影響があったか、貴重な情報が得られたと思う。
 底生動物はどうなのだろう。
 流れた塩化第二鉄という物質は酸性が強いから、弱い有害物質でじわじわ死ぬというよりも、遊泳力のある魚類は逃げたものが多かったかもしれない。でも貝類とかは、おそらく死んでいる。2,3日ならばまだ軟体部(中身)が残っていて影響の範囲がよくわかったと思う。

 そのとき琵琶湖にいたのだが、三原まで調べに行こうかと考えた。
たまたま、車が車検に出していて、代車に乗っていたからやめにしたのだけど、いつものエスクードなら、そのまま出かけていたと思う。すこし、残念だった。



有害液流出 取水制限継続決める (中国新聞) - goo ニュース

☆テキスト版
有害液流出 取水制限継続決める

2006年 4月28日 (金)

 三原市本郷町の善入寺川に、山陽自動車道で追突されたタンクローリーから有害化学物質の塩化第二鉄液が流入した事故で、市災害対策本部(本部長・五藤康之市長)は二十七日、流域の水質調査を実施した。対策本部は、事故前の環境はほぼ回復したが調査項目を追加する必要があるとして、井戸水と農業用水の取水制限継続を決めた。

 対策本部は、山陽道に近い流入地点から約九キロ下流となる善入寺川、梨和川、沼田川の計七カ所で水の酸性度を測った。前日の測定で塩化第二鉄液により強い酸性になっていた水が、中性に戻っていることを確認した。使用を禁止した六世帯四事業所の井戸水も、未採取の一カ所を除き飲用水の基準に適合していた。

 現地入りした広島大工学部の中井智司助教授(水処理専攻)らが調査結果を基に協議した。その結果、対策本部は「慎重を期して水質の成分分析項目をさらに追加する必要がある」と判断。二十八日の調査結果を基に、安全宣言を出すか否かを決める。

 赤く濁っていた流域は透明に戻ったが、川底には広範囲にわたり赤い粉状の鉄分が沈殿している。市は「現時点で環境や人体に影響がないことは確認したが、今後も調査や沈殿物の除去などの作業を検討する」としている。(畑山尚史)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« もしも が 現実になる時 | トップ | かわは 時々贈り物をする »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アユの流し目/雑記帳」カテゴリの最新記事