リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

もしも が 現実になる時

2006-04-27 08:17:54 | アユの流し目/雑記帳
中国新聞 ニュース

☆テキスト版
中国新聞地域ニュース
三原の山陽道で有害液流出 '06/4/27

 田畑の間を縫う清流は赤く濁り、魚が次々と白い腹を見せて浮かび上がった。二十六日、三原市本郷町の山陽自動車道竹原トンネル内で起きた追突事故。タンクローリーから漏れた有害化学物質の塩化第二鉄液は、道路下を流れる善入寺川を「死の川」へと一変させた。周辺住民は急きょ、井戸水の使用と農業用水の取水を停止し、影響は生活にも及んだ。(影戸豊)

 塩化第二鉄液は竹原トンネルから側溝を伝い、道路の東側に位置する善入寺川に流れ込んだ。川面は泡立ち、鉄さびのような異臭が周囲に立ち込める。水中では魚がもだえ、力尽きて次々に流されていった。

 三原市は午前十時半、対策本部(本部長・五藤康之市長)を設置した。周辺二十地区の町内会、本郷沼田川漁協、北方小に連絡。広報車二台も出動させ、川に近づかないよう呼び掛けた。

 対策本部は午後四時半までに、農業用水の取水停止と、六世帯四事業所の井戸水の使用禁止を決定。給水車を派遣した。消防隊・団員らが善入寺川を五カ所でせき止め、水をバキュームカーで吸引。川に石灰粉を投入し、中和処理を急ぐ。それでも川の汚染は流入地点から下流約七キロに及んだ。

 田植えも近づく。流入地点から下流一・五キロの上北方に住む農業宮脇良子さん(70)は、五月半ばに田植えを予定し、この日朝から取水していた。「町内会の連絡を受け、午後に取水をやめた。もし流れ込んでいたらどうすれば…」。宮脇さんは赤く変色した川面を見下ろした。

 市対策本部は二十七日朝から現地を再調査し、人や農作物への被害の有無を確認する。

【写真説明】善入寺川をせき止め、塩化第二鉄が流入した水を回収する消防隊員ら(三原市本郷町




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