リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

昨年の琵琶湖のアユの産卵数は例年の6%と報告されている。

2013-03-14 15:01:50 | アユ 100年
京都新聞 ニュース

 昨年の琵琶湖のアユの産卵数は例年の6%と報告されている。その原因として 河川と琵琶湖の水温差、春と秋の餌不足が原因と発表されたのだが ???である。今回は新聞報道を載せておきます。
 
 琵琶湖のアユ、高温で激減? 県調査、餌不足も影響

 資料 滋賀県水産試験場 平成24年度アユ産卵調査結果速報(PDF)

☆テキスト版


琵琶湖のアユ、高温で激減? 県調査、餌不足も影響

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 琵琶湖のアユが昨秋以降に激減している問題で、滋賀県は12日、琵琶湖での水温差が大きく、アユが産卵のために川をさかのぼれなかったことなどが原因ではないかとの分析結果を明らかにした。餌不足による成長不良なども一因とみており、引き続き原因を調べるという。県議会の環境・農水常任委員会で県水産課が明らかにした。

 同課によると、昨年11月時点で確認できたアユの産卵数は7・1億粒で、平年値の6%だった。今年2月に観測されたアユの魚群数も平年値の38%にとどまっている。県が昨年のアユの成育状況を調べたところ、餌のミジンコ類が平年より少なく、アユの体長や体重も平均値を下回った。

 アユは琵琶湖の水温が下がって河口との水温差がなくなると川に上って産卵する習性があるという。例年、琵琶湖で産卵を始める9月には、アユが生息する水深10~20メートルと河口付近の水温はともに約25度でほとんど差はない。

 しかし、昨年9月の河口付近の平均水温は28・5度で、アユの生息エリアより6度も高かった。夏の高温が理由とみられる。

 水産課は「水温の影響でアユがスムーズに川へ移動できなかったのでは」と推測。「体力不足もあり、河口付近で待機している間に外来魚やカワウに食べられたのが激減の原因の一つでは」とみている。県は今年の漁獲量を過去3年(555~683トン)より少ない約300トンと試算している。


 昨年の京都新聞より 2012年10月5日

琵琶湖アユの産卵激減 昨年94億粒、今年2億粒


 琵琶湖の各河川でのアユの産卵数が、9月下旬時点でわずか2億粒にとどまり、94億粒だった昨年同期に比べ激減していることが滋賀県水産試験場(彦根市)の調査結果速報で明らかになった。試験場は「ここ二十数年間では例がなく、原因は分からない」と困惑、琵琶湖から河川へさかのぼるのが遅れている可能性もあるとみて、5日に魚群の緊急調査を行う。

 アユの産卵期(9~10月)に合わせ、試験場は11河川で毎年8月下旬から11月上旬に産卵数を調べている。

 速報値によると、8月下旬から9月下旬の計3回の調査で確認されたのは計2億粒。過去10年間の同期の平年値76億粒も大きく下回った。北湖エリアの姉川(長浜市)では8千万粒、知内川(高島市)でも9千万粒にとどまった。

 試験場は「9月は残暑が厳しく川の渇水もあったが、台風による増水後もアユの遡上(そじょう)はほとんどみられない」と説明。「琵琶湖の水温が平年より高く、産卵行動に影響しているのかも」とみるが、今年ほどの産卵数激減につながるかどうかは分かっていない。試験場は9~11日に行う4回目の産卵数調査も踏まえ、アユの動向を把握する。

 県水産課は「今後の産卵状況によっては、来春以降のアユ漁に影響する恐れもある」と懸念する。
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