リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

目の出た、アユのたまご

2005-12-20 21:28:11 | リュウキュウアユ研究会/奄美大島
リュウキュウアユのたまご。目が出来て、動き出す頃。

 この写真はもう、16年くらい前、リュウキュウアユの撮影に行ったときに写したもの。
 水が濁っていて産卵シーンそのものは撮影できなくて、受精卵を宿に持って帰って、撮影した。

 今回のリュウキュウアユ産卵床改善プロジェクト(=リバーリバイバル)で生まれた卵も、1週間くらいでこんな風になる。

 大きさは、1mmくらい、肉眼では少し厳しいが、目玉が動くのが見える。
石にくっついている部分がバネのようになっていて、流れで震えるので表面の泥が落ちるんだぁ。

 この写真は、学術書の表紙になった。




水生生物の卵サイズー生活史の変異・種分化の生物学
 
日本魚類学会のHPより 
  編 者:
後藤晃(北海道大学大学院水産学研究科)
井口恵一朗(水産庁中央水産研究所)

発 行: 2001年4月20日
体 裁: A5判・並製本・272頁
定 価: 3,150円(本体3,000円+税)
ISBN: 4-905930-76-6 C3045 Y3000E
読 者: 水生動物の生活史進化・生態学に関心のある学生,教師,研究者

 水中の生物の「たまご」は,わりと小さい。それでも,種や個体によって変異があり,その一粒一粒に子の将来を約束する糧が詰まっています。何と,その大きさを決めるレシピは進化の匙かげん。長い歴史にきたえられた証が読みとれます。そんな卵と向き合った研究者は,想像をめぐらし,調べて調べて,そして納得する。これぞ卵学ことはじめ。
 味わい方は十人十色でも,取り組む姿勢はみな真剣そのもの。実践派,理論家,はたまた両刀つかいがしたためた11篇の話が,生態学的・進化学的たまご論を展開。どこから読んでも面白く,新しい発見がある書です。


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9 コメント

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良く撮れてますねぇ (cico)
2005-12-20 21:40:32
1mm単位の撮影って難しいですよねぇ。

これくらい上手く撮れるといいなぁ。

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いえいえ (ニイムラ)
2005-12-20 21:43:47
昔はベローズなるものがあって、いまもあるか!。

今はデジカメで簡単になったかもしれません。レイノックスとかが便利!!。
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たまご (masa)
2005-12-20 23:53:13
あの場所にこんな卵が産み付けられるんですね。見てみたいなぁ。孵化まではどのくらいかかるのですか?
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Unknown (mako)
2005-12-21 02:45:05
かわいい~っ 感動です!

ホント、卵にバネのようなものが水底にしっかりと付いてますね~

産卵してから1週間でこんなになるんですかぁ。

いっぱい産卵して孵化してくれるといいなぁー

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ほ~ (ヒラマツ)
2005-12-21 07:54:56
 ほ~,こんなんだ.アユの産卵調査した時,

卵はちいさい砂粒位にしか見えなかった.

こうしてみると卵だ!
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へぇ~ (しゅん)
2005-12-21 23:05:52
ヤジの卵ってこんなんですか!

遡上してくるヤジの群れはよくみたのですが・・後ろのコ(川)ではこんな世界があるんですね!
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卵のこと (ニイムラ)
2005-12-22 20:49:26
★masaさん

孵化までは生まれてから2週間くらいです。

3年前、大和川で産卵場整備をして、受精卵を地元の小学校の生徒さんに見せたことがあります。ボクは、時間が無くて、奄美自然保護センターの阿部さんに頼んだのですが、好評だったようです。



 孵化までは循環式の水槽で可能なので、今度観察してみますかね。

★makoさん

川の中では、礫の間にあって見えないのですが、こんな卵が、何十万個とあると思うと楽しいと思います。

赤土流してはいかないよね。



★ひらまつさん

天眼鏡を使えば、老眼でもみえます。



★しゅんさん

産卵直後は外側の膜(卵膜)が不透明で中が見えないのですが、発生が進むと中が見えてきます。

 孵化するところは壮観でしょうが、夜なので見ることは難しいかな。
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奄美に雪 (masa)
2005-12-24 00:22:55
奄美で雪が降りました。今日の新聞の一面にこの写真が出ていました。ヘゴに雪という組み合わせがいかにも奄美です。



http://amahorizon.exblog.jp/2265601/
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奄美に雪? (ニイムラ)
2005-12-24 01:39:54
浜田太さんの写真ですね。

今年の3月始め、湯湾岳で雪というニュースがあって、やはり浜田さんの撮影でした。

 その時、ボクも奄美にいて、嘉徳の入り口で白いものを見つけて近寄ったらアラレでした。

アラレと雪、ま、出来方が違うのですが、前回は雪としては公認されなかったようです。今度は寒いから雪かも知れないなあ。
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