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リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

損と得 安寧と安定

2007-07-24 18:11:30 | アユの流し目/雑記帳
 看板方式は世界を席巻している。
これは安全という大前提で成り立っているもので、それが機能する日本はほんとに平和だと思う。
 しかし、正常に機能しているときから、
「在庫をもたない」=倉庫を持たない
 は道路を倉庫代わりにしているという批判があった。
 つまり、本社、組み立て工場での在庫なしなわけで、系列の下請けでは納期に間に合わせるために大変な努力をするということである。
 2時間分の在庫しか持たない。スゴイと思うが、その先の道路にはすでに「在庫」にならない部品が走っているのだ。

 新潟の地震が九州に影響する。
もし東海地方で地震が起きたら、本体の組み立て工場はともかくとして、数多くの下請け企業の復旧に要する時間は今回の比ではないと思う。

 世界一という美酒を享受する大自動車産業だが、砂上の楼閣とも見えるのだが如何。

生産休止 地場にも影響 中越沖地震 九州の自動車産業(西日本新聞) - goo ニュース

☆テキスト版

生産休止 地場にも影響 中越沖地震 九州の自動車産業
2007年7月20日(金)10:10

 新潟県中越沖地震で被災したエンジン部品などのメーカー、リケンの出荷が途絶えている影響は、九州の企業にも及んでいる。九州内では19日夕方から20日までに約4350台の車両生産が休止されるため、組立工場に部品を納入する1次部品メーカーなどが相次いで操業を停止。“在庫ゼロ”を目指すことで、効率化を追求してきた自動車産業の弱さを露呈した。

■“在庫ゼロ”にもろさ 部品調達方法見直しも

 「トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)とぴったり連動している」。ランプ生産の小糸九州(佐賀市)関係者は話す。同社は、トヨタ九州が19日夕方から生産を休止にしたのに合わせて工場の操業を停止。小糸九州の場合、通常は約2時間分の在庫しかもっておらず、地場2次メーカーに対し、20日は部品を納入しないよう通知。ただ、正確に受注に合わせられない地場の2次、3次メーカーは在庫を抱えざるを得なくなるという。

 九州では、トヨタ九州とダイハツ九州(大分県中津市)の計約4350台の生産が20日まで休止。今後は休日操業などでカバーしていく。日産自動車九州工場(福岡県苅田町)は20日まで操業を続けるが、23日の休止を決定した。

 地場企業への影響把握について行政も対応に追われ、大分県は19日、県内の関連13社に聞き取り調査を実施した。

 自動車は3万点もの部品で構成されており、完成車メーカーだけで生産できず、部品メーカーとの分業で成り立っている。在庫を限りなく減らした適時適量の納入が部品メーカーには求められており「余分に生産しても保管しておく場所すらない」(アイシン九州)のが現状。完成車メーカーは今後、在庫や調達先の在り方について見直しを迫られそうだ。

 19日は地場メーカーを育成する「トヨタ九州モノづくり研究会」が始動。トヨタ九州の雨沢政材特別顧問は、参加の地場幹部らに「地震で部品が止まったことは損だが、毎日在庫を抱えたままの方が損失が大きい」と、トヨタ生産方式の優位性を強調した。

 新部品生産を19日発表したデンソー北九州製作所(北九州市)の柳生昌良社長は「北九州でつくる理由は(地震などの)リスク分散の一面がある」と述べた。


=2007/07/20付 西日本新聞朝刊=
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