リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

川柳

2008-04-04 23:34:06 | メコン川研究所(メコンの目改題)

ラオスから帰ってきてすぐの新日曜美術館で川柳を見た。
長野生まれの大正時代の洋画家
河野通勢

 ぼんやりとテレビを見ていたのだが、この川柳の絵には釘付けとなった。ラオスで見たメコン本流に生えている柳とそっくりではないか?と思った。

川柳: NHK新日曜美術館「よみがえる大正の鬼才 洋画家・河野通勢」が2月17日(日)放映決定!
もう平塚美術館での展示は終わっている。

 ボクは放送の次の週、上京の折にその絵を見に行った。
河野通勢が描いた裾花川の絵は何点かあったのだが、大正時代のその川の風景は、今まさにラオスのメコン一体で見ることができる風景だった。

 この話はすぐに書こうと思っていた。ところがこのところ2か月近く、ドタバタしていて時期を逸していた。
 先週実家に帰って、思い出して親父に裾花川のことを聞いた。親父は高校時代にこの川の畔にある学校に通っていたという。
 親父が見た風景。それは昭和の初めの頃のことだが、川岸には柳がたくさん生えていたということだ。

 ラオスでみた川柳はメコン本流の川岸にある。この写真は乾期のものだが、雨期になると柳は完全に冠水して、しばらくは水中にあるのだという。河野通勢が描いた川柳は完全に冠水することはないにしても、水にあがない、帳合いをとってこのような姿をしているのだと思う。
 今比べてみると、その姿はそれほど似ていないのだが、心象風景としてはボクにとっては殆ど同一のものだ。
 このところ、妙に心惹かれてラオスに通っているのは、モンスーンアジアの原風景というものが、この国では現存しているからなのではないかと思っている。
 
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2 コメント

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柳の背丈 (m-urabe)
2008-04-08 22:24:06
どのくらいなんですか?水位変動が何mぐらいあるのかと。
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水位変動は (ニイムラ)
2008-04-09 15:38:02
水位変動は8m位のようです。
この木は10mくらいだから、たわんで表面にでるくらいかなぁ。
魚にとってはいい感じでしょうね。
返信する

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