新潟久紀ブログ版retrospective

地域振興局長に着任しての思い(後編)

 新潟県庁の出先機関である「新発田地域振興局」の局長に着任しての思いなどをインタビュー仕立てで綴る「後編」です。
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Q4(前編で話した)"地域振興局の使命"の達成に向けて、地域振興局の職員に期待すること、また、取り組んでほしいことは?

 職員一人ひとりが所管する業務を進める中で、所管地域の勢力の維持と増進への寄与度を少しでも大きしていけるよう、些細なことでも良いので、自分は昨年よりも昨日よりもこの部分で、こうした内容で知恵や工夫を凝らしたと言える事柄を積み上げて欲しいと思います。
 更に適宜にその履歴や記録を残して引き継ぐことで後任者が経緯を踏まえて更に仕事の質を高められるようにしてもらえればありがたい。
 私の最大の問題意識は、長年勤務した県職員の膨大で多様な知見が退職や異分野への異動で蒸散してしまうもったいなさです。経験の浅い若手に斬新なアイデアを求めるのも良いのですが、長年蓄積されたベテランの知見を土台にして後進がイノベーティブな発意を生めるようにして欲しいと思います。
 ベテラン自身にアーカイブを作らせると妙に悟ったような説教がましい内容になるかも知れないので、若手のフレッシュで素直な聴く力によりベテランの知見を引き出してタンキングしていくデータベースができればなあと思います。
 私は仕事で経験した思いや地域振興のアイデアなどを「新潟久紀」のハンドルネームによりブログでストックを、ツイッターで日々のフローを、記録しています。反面教師としてでも良いので参考にして欲しいです。

Q5学生などの若者から新潟県を選んで住んでもらうにはどのような取り組みが必要と考えていますか。

 人が住んだり活動する場所選びは、一人一人の事情や生き様によりけりで千差万別なのですが、住環境とか地域資源の魅力といった「ウリ」文句の発信競争は全国的にステレオタイプに陥っていると思います。
 そこで「プッシュ型」の情報「発信」のみならず「プル型」の情報「通じ合い」の仕組みの強化が必要と考えます。
 例えば、都心に住む若者の関心事や悩み事をネットに入力してもらうと、その対応として「新発田地域ではこんなことができますよ」という提案が示されるシステム。
 入力の内容によっては、仕事、余暇、自身の成長、社会貢献などをポートフォリオのようなフレームにして、各々の力のかけ具合でこんな生活がミックス展開できるというパッケージで示せるように。
 快適さで応える「ウリ」文句のみでなく「この地域では正に貴方の様な人を求める分野がある」など困難でも社会に役立ちたいという潜在意識に響くものも提案してはと思います。
 チャットGPTの時代なので複雑なオーダーにも多様な情報を組み合わせた提案が比較的容易にできる情勢になったのではないでしょうか。ITリテラシーの高い若手職員からの企画を期待したいところです。
〓終わり〓

(「地域振興局長に着任しての思い(後編)」終わります。)
☆ツイッターで平日ほぼ毎日の昼休みにつぶやき続けてます。
https://twitter.com/rinosahibea
☆現在進行型の仕事遍歴あります。

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