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新潟久紀ブログ版retrospective

新潟独り暮らし時代29「映画クラブイベント宣伝(その4)」

●映画クラブイベント宣伝(その4)

 当時ビデオレコーダーのような高級品を持っている学友は居なかったので、自分たちが映るテレビ映像での姿が如何ほどのものだったか、また、本筋の宣伝の効果については確認のしようも無くて残念だったが、ごくたまに学内で「視たよ」との声掛けがあると、少しはやった甲斐があったのかなと思った。
 最後はNHK新潟放送局。テレビでの告知は叶わなかったのだが、NHK-FM放送のローカル番組枠の中で取り上げても良いということになった。当時NHKテレビの視聴者は教育番組が子供、他はニュースなどを視る年寄りが大半と勝手に思い込んでいたので、若者向けの洋楽番組などが多いFM放送の方がむしろ好都合だと私は喜んだ。
 担当者と相談を続けると「スタジオに入って司会者とやりとりしながら告知して」ということとなり少し驚いた。洋楽の合間に新潟県内の主に若者に向けてイベントや出来事の情報を挟み込む仕立てのその番組に、司会進行する男女二人のアナウンサーの横に座って直接宣伝してもいいよというのだ。
 スタジオブース入りは一人限りというので私のみで対応することに。これも生放送なので不手際は許されない。カメラに晒されないとはいえ緊張する…かと思いきや、当時の私は本当に恐れを知らず、宣伝文句のシナリオなどの下準備も全くせずに、指定の時間に意気揚々と単身スタジオへと乗り込んだ。そんな姿がアナウンサーに驚かれたものだ。場慣れしているとか準備万端ということではなく要は"何も考えていなかった"のだと思うのたが。
 番組の中程の頃合いでアナウンサーに促されてコンパクトに自主上映会の告知を何とか噛まずに終えると、洋楽が流れ始めた。シンディ・ローパーの楽曲が流れている間、洋楽ファンだった私が生意気にその頃のビルボードチャートの動きについてウンチクを述べていたら、アナウンサーは少し面白がってくれて、曲が終わってから宣伝の念押しをもう少し言っていいよと声掛けしてくれた。生放送ならではの柔軟な進行などが体感できて楽しかった。
 思い立ったらどんな相手にも働きかけて、いつでもどこにでも馳せ参じ、その時その場所でしか得られない経験をする…。大学生時代のアパート一人暮らしでしかも車持ちというのは、それを十二分に実践できたので、その後の人生では二度と得られないような、本当に貴重な生活環境だったのだと思う。

(「新潟独り暮らし時代29「映画クラブイベント宣伝(その4)」」終わり。仕事遍歴を少し離れた独り暮らし時代の思い出話「新潟独り暮らし時代30「学業は燃えていたか(その1)」」に続きます。)
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