こんにちは
東京保健生活協同組合(東京健生病院・大泉生協病院)の看護学生室です
11/22(日)、東京都お茶の水の全労連会館にて、第25回関東地協NEF(Nurse Egg Festival・民医連看護奨学生のつどい)が開催されました。
関東地協NEFとは
関東地協NEFとは、東京・神奈川・千葉・栃木・茨城の5つの県の民医連法人の看護奨学生が集まり、学習発表と交流を行う場です。
毎年、社会情勢に応じたテーマで学習を深めており、25回目となる今年は「貧困」をテーマに法人ごとに学習・発表を行いました
テーマの立案から講師の招へい、レクリエーションの企画、当日の司会進行まで、学生から選出された実行委員が中心となって担いました。
当日の参加者は学生だけで160名近く、私たち東京保健生協からも、5名の看護学生が参加しました
”高齢者の孤立と貧困” 〜NHK番組プロデューサーの講演〜
今回、外部講師として招いたのは、NHK大型企画開発センターのチーフ・プロデューサーを務める板垣淑子氏。
直近では「老人漂流社会」などの企画を担当されています。
今回、「高齢者の孤立と貧困」を題材にして、取材の現場に立ち会って思うことなどを講演していただきました。
浮き彫りになる、高齢者の困難な状況
「人に迷惑をかけたくない、兄弟にも知られたくない」と生活保護受給を拒み、体調を崩しながらも病院にかかることを我慢し続けた男性。
身寄りがなく、ヘルパーの訪問を拒むも認知症の進行でひとりでは生活が困難になってしまった女性。
要介護の母と60代の息子が、周囲に助けを求めることもなく孤独死を迎えた事例。
VTR映像と共に紹介されるすべての事例が、自らSOSを発信することができずにいた高齢者の状況が浮き彫りになるものでした。
板垣氏はご自身が孤独死の現場に立ち会ったときの状況を語られ、「孤独死だけはあってはならないことだと感じる」と語気を強めました。
貧困は日本の各地に
東京都内でも、港区では60歳以上の方のいる全ての世帯の生活状況を調査し、必要であれば生活保護申請に繋げるといった対応を進めているそうです。
そうした洗い出し活動がなければ目に見えてこなかった貧困の状況が、日本の各地に多々あるのだということを思い知らされます。
そして、いまだ目に見えない貧困が日本の各地にあることを、わたしたちは心に留めておかなくてはならないと感じます。
誰もが安心して暮らせる社会を目指して制度の見直しを働きかけていくと共に、地域での見守りを強め、孤立をなくしていくことが大切ですね
看護学生たちの学びと交流
事前の学習内容を発表!
学生たちも、各々で病院職員や患者さんに取材を行ったり、年金制度や生活保護制度などの社会保障制度の問題について調べたりした結果を、パワーポイントや資料で発表。
その後、グループワークで感想や意見を交換しました。
自分たちの法人での調査に関わった学生からは、「自分たちで調べることで、生活保護制度について偏見や誤解があったことがわかった」といった感想もきかれ、見聞を広めるよい機会になりました
わきあいあいと交流♪
また、勉強だけではなく、アイスブレイクやお昼休憩、レクリエーションのビンゴゲームの間、学生同士で楽しく交流できました。
学生たちはみんな初対面なのに、看護学校の話で盛り上がったり、「彼氏いるんですか~?」などわきあいあいと恋バナ…
そして、参加した学生全員に、オリジナルチロルチョコとつめ切りが参加記念品として配られました
次の開催はまた1年後ですが、「また来年会おうね」と言って別れる様子もみられ、交流の機会としてもとても貴重なものになりました
奨学生活動に興味のある方は…
東京保健生協では、将来当法人に就職する意志のある看護学生さんを対象に、奨学金制度を設けています。現在、10名の奨学生が在籍中♪
今回ご紹介したNEFのような大規模な活動のほか、毎月「土曜講座」として病院職員を講師に学習会を行い、交流しています!
奨学金制度、土曜講座等に興味のある方は、ぜひ東京保健生協 看護部Webサイトのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。見学希望のほか、資料請求のみでも大歓迎です!
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