東京保健生活協同組合 看護部・看護学生室ブログ

奨学生活動や研修の様子
看護の現場の情報をお知らせします♪

土曜講座「鉄砲洲地域フィールドワーク」を開催しました!

2015年10月28日 | 勉強会

こんにちは、東京保健生活協同組合(東京健生病院・大泉生協病院)看護学生室です!
朝晩がどんどん寒くなってきていますね
しかし、日中は晴れていると散策にちょうどよい気候
先々週の土曜日、わたしたち看護学生室は、看護学生といっしょに診療圏内のフィールドワークに行ってきました♪

案内役は、東京保健の鉄砲洲(てっぽうず)診療所の所長・沖山先生(医師)!
漢方・東洋医学を専門とするベテランドクターです。
案内してもらったのは、鉄砲洲診療所の診療圏である東京都中央区湊の周辺地域です。


地図の中央右、赤い線で囲まれたのが湊地域。ここから、佃地域~明石~築地本願寺などへ足をのばしました。

 

まず訪れたのは診療所徒歩数分にある桜川公園、ここはかつて八丁堀と呼ばれたところ。

その当時(東京が、江戸だったころ)は、江戸はたいへん火事の多い都市だったので、家屋を建て直すための建築資材を船で運ぶのにも水路がひんぱんに利用されていたんだとか。
明治期には桜川と呼ばれるようになり、昭和40年代に埋め立てられました。今では水路の面影はなくなっていますが、街の歴史を知ると面白いですね。
ちなみに、すぐそばの駅名には「八丁堀駅」と名前がしっかり残っています(診療所の最寄り駅です)。

 

そして、鉄砲洲稲荷神社


ここにはなんと、富士山があります。

といっても、富士山を模した人工の塚なんですが…でも、本物の富士山の溶岩で覆われてるんですよ。写真では伝わりにくいですが、ゴツゴツとした溶岩質の岩肌です。そして、なかなかの急勾配。
「富士講」という富士山を信仰する人々の集まりが、より身近で富士信仰を行うために作ったものです。この小山に登ることで、霊峰富士に登ったのと同等のご利益を得ることができるの(だそう)です。今は登山禁止になっていて、ちょっと残念です。

 

少し足を伸ばして(車ですが…)佃地域にも行きました。

中央大橋…ではなく中央小橋を渡りました! いい感じの橋です。写真には写っていませんが、左手奥には銭湯が望めます。
下町の情緒と、都心のビル街とが一望できるなんとも不思議な場所です。

 

そしてさらなる不思議スポットです!
人ひとり通るのがやっとの狭い路地を入っていくと……そこはお堂でした。
「佃天台地蔵尊」の名のとおり、石板に彫られたお地蔵さんの像(写真左下)がおかれています。
イチョウの大木が、お堂の出入り口付近を貫いてそびえたっており(写真右)、歴史を感じさせます。

 

診療所の患者さんのお店にも立ち寄りました。

お菓子屋さんです。ずいぶん昔からこの地域でお店をされているのでしょう、立派な看板です。
佃もちというお菓子が名物で、求肥の中に干し杏が入っておりさわやかな甘さでした。


こちらは築地本願寺

日本の寺のイメージと一線を画す建物がそこにはありました。インド式建築の寺院です。
本堂が一部改修中だったようで、全貌が見られず残念です。
この敷地内には著名な人の石碑がたくさんありました。

 

聖路加国際病院周辺(明石町)

聖路加病院は、大きいですね。圧倒されました。
鉄砲洲診療所から患者さんを紹介することもあるそうです。

 

これ以外に他にも色々なところに立ち寄ったのですが、すべてを紹介しきることができなくて残念です。

沖山先生いわく、本来の意味でのフィールドワークというのは、調査対象となる地域を自らで訪ねて現地の生活の様子を見聞きし、それを研究に活かすものであるということです。

そういう意味では、今回は、大部分がお散歩で終わってしまいました……けれど、わたしたちが医療活動を行う地域のことを、わずかながら知ることができたように思います。
鉄砲洲診療所は、地域の患者さんの在宅医療(往診)も行っており、日々この周辺を行き来しているそうです。地域のかかりつけ医として、人とともに街の様子も見守っているんだなあと、今回のフィールドワークを通して感じました。

 

次回の土曜講座は、1/16(土)13時~「採血・検体の取り扱い」を予定しています。大泉生協病院の病棟看護師を講師に迎えます♪
看護学生さんの参加お待ちしています。興味のある方はぜひぜひ、ご連絡ください。

 お問合せ・お申込みはこちらからどうぞ


10/7病棟秋祭り開催!

2015年10月14日 | 日記

こんにちは、東京保健生活協同組合 看護学生室です。
朝晩の気温がぐっと下がり、秋の深まりを感じるこの頃ですね。
そんな折、10/7(水)午後 東京健生病院にて、病棟秋祭りが開催されました。

とても楽しい催しでしたので、当日のようすを少しご紹介します

 


午後2時過ぎ、病院5階のリハビリテーション科の部屋をたずねると…



そこはまさに、お祭り会場でした!
祭囃子が流れ、提灯と紅白幕が部屋を飾っています。職員は法被で、気分が盛り上がります



スイカ割り、ヨーヨー釣り、射的、ネイルアートを楽しみ、お祭り気分を味わいました。

 

「車イスに乗れるようになって、お祭りに参加しよう!」というスタッフの声掛けで、リハビリに力が入る患者さんもいたそうで、お祭りに参加した方からはとてもよい笑顔がみられました 

病棟で入院生活を送る患者さんにとっては、心の晴れる楽しい時間となったようです。

病院スタッフが一丸となって取り組んだ、心温まるイベントでした


看護師国家試験対策セミナーを開催しました

2015年10月01日 | 勉強会

こんにちは、東京保健生活協同組合 看護学生室です

9/26(土)板橋区 小豆沢歯科大会議室にて看護師国家試験対策セミナーが開催されました!
わたしたち東京保健生協のほか、健康文化会、 ほくと医療生協の3つの法人の奨学生や、一般の看護学生さん計25名が参加しました



先生の講義に真剣に耳をかたむけています!


当日は東京アカデミーの先生を講師として、国家試験問題の中でも配点の高い「状況設定問題」の考え方や、おさえるべき重点ポイントについて解説していただきました!

看護師国家試験は、現役生の95%が合格する一方で、1点2点の失点に泣く受験生も存在します
とれる問題をとりこぼさないように、設問のパターンをしっかり把握して、学習に臨みましょう

 

今回の講座では特に、状況設定問題のパターンを学びました
状況設定問題では、

[設定文(症例) ]
① アセスメント
② ①をふまえたケア・処置に関すること
③ 回復後の生活指導or悪化した場合のケアについて

といった順序立てで設問されていることが多いそうです。
まず、提示されている情報に基づきアセスメントを行い、次に状況に応じた解決策の提示が求められるため、2回の思考過程が必要です

状況設定問題では、アセスメントする力がないと以降の設問も解けない!ということです

大前提として、適切なアセスメントを行うためには疾患の基礎データを把握している必要があります。
さらに、3つ目の設問では生活指導についてきかれることも多いです。基本的な疾患についてはガイドラインまでおさえておくほうがよいでしょう!
また余談ですが講師の先生曰く、状況設定問題は作るのがたいへん難しく、市販の予想問題集には適切な問題が少ないということです。本試験の過去問をたくさん解いて、解き方や狙われやすいところをチェックするのがおすすめです☆ 

 

そのほか、基本的な注意事項として以下の点も教えてもらいました。ぜひおさえておきましょう

設定文だけでなくすべての設問文をしっかりと読んで状況を把握してから解答すること!
2つ目の問でキーワードが出てくることもあります!

「いつ」のことを聞いているのか、しっかり確認!
選択肢がどれも正解に思えてしまうとき…「退院時」など時期が重要になっていることがあります。

行為の主語が誰なのかを確認しよう!
看護師が「どこ」で働いているのか、看護の場を考える必要が出てきます。特に老年・在宅の問題では、主体者が訪問看護師であったり、介護施設で勤務しているケースもありますので気をつけましょう。

 

試験本番まであと4か月! 合格に向けてがんばりましょうね