こんにちは、東京保健生活協同組合(東京健生病院・大泉生協病院)看護学生室です!
朝晩がどんどん寒くなってきていますね
しかし、日中は晴れていると散策にちょうどよい気候
先々週の土曜日、わたしたち看護学生室は、看護学生といっしょに診療圏内のフィールドワークに行ってきました♪
案内役は、東京保健の鉄砲洲(てっぽうず)診療所の所長・沖山先生(医師)!
漢方・東洋医学を専門とするベテランドクターです。
案内してもらったのは、鉄砲洲診療所の診療圏である東京都中央区湊の周辺地域です。
地図の中央右、赤い線で囲まれたのが湊地域。ここから、佃地域~明石~築地本願寺などへ足をのばしました。
まず訪れたのは診療所徒歩数分にある桜川公園、ここはかつて八丁堀と呼ばれたところ。
その当時(東京が、江戸だったころ)は、江戸はたいへん火事の多い都市だったので、家屋を建て直すための建築資材を船で運ぶのにも水路がひんぱんに利用されていたんだとか。
明治期には桜川と呼ばれるようになり、昭和40年代に埋め立てられました。今では水路の面影はなくなっていますが、街の歴史を知ると面白いですね。
ちなみに、すぐそばの駅名には「八丁堀駅」と名前がしっかり残っています(診療所の最寄り駅です)。
そして、鉄砲洲稲荷神社。
ここにはなんと、富士山があります。
といっても、富士山を模した人工の塚なんですが…でも、本物の富士山の溶岩で覆われてるんですよ。写真では伝わりにくいですが、ゴツゴツとした溶岩質の岩肌です。そして、なかなかの急勾配。
「富士講」という富士山を信仰する人々の集まりが、より身近で富士信仰を行うために作ったものです。この小山に登ることで、霊峰富士に登ったのと同等のご利益を得ることができるの(だそう)です。今は登山禁止になっていて、ちょっと残念です。
少し足を伸ばして(車ですが…)佃地域にも行きました。
中央大橋…ではなく中央小橋を渡りました! いい感じの橋です。写真には写っていませんが、左手奥には銭湯が望めます。
下町の情緒と、都心のビル街とが一望できるなんとも不思議な場所です。
そしてさらなる不思議スポットです!
人ひとり通るのがやっとの狭い路地を入っていくと……そこはお堂でした。
「佃天台地蔵尊」の名のとおり、石板に彫られたお地蔵さんの像(写真左下)がおかれています。
イチョウの大木が、お堂の出入り口付近を貫いてそびえたっており(写真右)、歴史を感じさせます。
診療所の患者さんのお店にも立ち寄りました。
お菓子屋さんです。ずいぶん昔からこの地域でお店をされているのでしょう、立派な看板です。
佃もちというお菓子が名物で、求肥の中に干し杏が入っておりさわやかな甘さでした。
こちらは築地本願寺。
日本の寺のイメージと一線を画す建物がそこにはありました。インド式建築の寺院です。
本堂が一部改修中だったようで、全貌が見られず残念です。
この敷地内には著名な人の石碑がたくさんありました。
聖路加国際病院周辺(明石町)
聖路加病院は、大きいですね。圧倒されました。
鉄砲洲診療所から患者さんを紹介することもあるそうです。
これ以外に他にも色々なところに立ち寄ったのですが、すべてを紹介しきることができなくて残念です。
沖山先生いわく、本来の意味でのフィールドワークというのは、調査対象となる地域を自らで訪ねて現地の生活の様子を見聞きし、それを研究に活かすものであるということです。
そういう意味では、今回は、大部分がお散歩で終わってしまいました……けれど、わたしたちが医療活動を行う地域のことを、わずかながら知ることができたように思います。
鉄砲洲診療所は、地域の患者さんの在宅医療(往診)も行っており、日々この周辺を行き来しているそうです。地域のかかりつけ医として、人とともに街の様子も見守っているんだなあと、今回のフィールドワークを通して感じました。
次回の土曜講座は、1/16(土)13時~「採血・検体の取り扱い」を予定しています。大泉生協病院の病棟看護師を講師に迎えます♪
看護学生さんの参加お待ちしています。興味のある方はぜひぜひ、ご連絡ください。