息も絶え絶え~大学末期編~

期末ではなく、末期です。

おっそいホワイトデー。

2006-03-17 | ぶろぐ
今日は、テニスに行った時に、バレンタインデーの時のお返し(貰ったのはしょっぼいM&Mだったけど)としてお菓子をお姉さんに渡しました。「スキ」という言葉と共に。
今晩は、管理人@お姉さんの返事は「ありがとう!」でした です。
や、やったー!!!
























例によって引っ掛け問題です。


ホワイトデーを意識しつつ、お菓子「白樺の恋人」を確かにお姉さんに渡したのですが、「スキーのお土産、兼、こないだのお礼です!」って言って渡しました。お姉さんは正常な人間ですので、正常に「ありがとう!」と返ってきました。以上です・・・。(喪失感)

さて。

最近は「ZERO」発売を目前に控えてその期待を収めるべく、また、「ZERO」の15年後の話という設定であるためそのおさらい、加えて飛行術の更なる鍛錬など色々な感情を含ませながら「エースコンバット5」をやっております。今日はサンド島分遣隊からいよいよラーズグリーズへと正式名称が移行しました。その直前に悲しいイベント(※「ゼロの前に5を中古で買ってやってみよう」という人が居るかもしれないので伏せます)が発生するのですが、2度目なのでわかりきっているのにも関わらず、マジ、泣きそうになりました。珍しく冷静さを失って取り乱す「サンダーヘッド」こと航空管制機の人がもう!!その事件をきっかけとして盛り上がっていく中盤のストーリー展開がもうたまらんd




えー、ネタが無いので読んだ本の紹介です。(何かに気付いた)

今まで「ブックオフ=漫画」という概念が脳を支配しており、書籍コーナーへは足を踏み入れた事は無かったのですが、いざ物色してみると楽しいもんですね。とは言いつつまだ物色初心者なので、ついつい知ってる人の知ってる作品ばかりを買ってしまいましたが、徐々に色々な物に手を着けたいと思っております。

という言い訳をしつつ、では。


「機械仕掛けの蛇奇使い」 上遠野浩平

早速「またか・・・。」の声が上がっていそうですが、ブギーシリーズ・事件シリーズ、そしてナイトウォッチシリーズの上遠野浩平作品です。

世界は人類の進化と破滅が6度繰り返された後の第7文明。そこは過去の文明の中で研究されてきた「魔法」が何かと動力源になっている。舞台設定の面では事件シリーズとほとんど一緒のような感覚です。

主人公は17歳にして世界の中で最大規模を擁する帝国の皇帝。

話は、そんな趣味に骨董品鑑賞を持つ主人公に王族直下の研究者が「第6文明に世界各地を飛び回り破滅へと導いた戦鬼・バイパーを復活させたい。」と申し出る事により始まります。その研究者・カミング博士曰く「所詮第6文明の化け物、いざとなれば抑え込むのは容易。」との事ですが、果たして・・・。

そして若き皇帝を狙う大きな陰謀。王族生活の中で自分を殺し続ける主人公の、その更に影のような存在の若き王女の背負う数奇な運命がジャグヘッドを呼び起こし、戦鬼復活をきっかけとして交錯し始める。



といった話。

例によって戦闘の描写はかっちょ良いです。ただ、その他作品と比べてしまうと劣る部分はあります。今回の作品は「戦闘」とか「陰謀」とか「絶妙な伏線」とかじゃなく、一貫して「主人公の成長」が描かれていると言って良いと思います。壮絶に展開していく世界の中で、「世界の裏の主」と出会い、命を狙われる中で色んな事を考え、「人とは、国とは?」みたいな事を考えて、最後には「皇帝」へと成長していく。

ただ、この作品の中ではもっと重要な要素が。

さっき「絶妙な伏線は今作品では肝じゃない」と書いたのですが、今作品では、ね。

言ってしまいますが、最近ではブギーの方でもいよいよ大きな要素となりつつある「ナイトウォッチシリーズ」とのもう「ほとんどモロ!」とも言える伏線とは呼べないような強烈な繋がりが生じています。それでいて作品自体も作品として成立させてるんだからもう何考えて書いてんだか、という感想です。

シリーズに属していないという位置付けなので放置していましたが、やられました。他シリーズ読者の皆さんには猛プッシュの一冊ですね。

逆に、他の読んでない人はコレから読まない方が良いです。(台無し)



「そして二人になった」 森博詞

あらすじ、本の裏にも書かれている所まで書いてしまいます。

巨大な橋の内部に作られた核戦争時を想定して作られたシェルター通称「バルブ」。そこに設計を担当した盲目の天才科学者とその助手、その他教授・医師など総勢6人が集められる。そんな中、殺人が起こり、外部への連絡手段は断たれる。そして次々に殺人は繰り返され、最後には盲目の科学者とその助手だけがバルブには残った・・・。


あのー、ね。

以前、「すべてがFになる」というのを読んだ話をしたのですが、アレはまだ良かった。正直当時はオチに対して全く釈然としていなかったのですが。

で、これはあまり書いてないと思うのですが、「Fになる」と同シリーズの「ファイは壊れたね」というのも読んだんです。これに関してはもう「えー!」みたいな。引っ張って引っ張って「えぇー!!」みたいな。まったく、釈然としなかった。「そんなん無しやわー。」みたいな。

で、今回。

この3つの中で、いっちばん、釈然としなかったです。(どーん)
大オチとか「はぁ!!?」みたいなです、ホント。自分の頭が物凄く悪くなったような錯覚に陥る。



「すべてがFになる」を読んだ時に、実は、「あーもうこの人の本は2度と読まない」と思ったんです。でも「ファイは壊れたね」を読んだ。その時に改めて「うわあ、やっぱりダメだ、もう読まない」と思ったんです。でも「そして二人だけになった」を読んだ。そして改めて「もう、マジ、ぜってー読まねぇ!」と思っています。でも・・・。現在の意志と「何かまた読んでそう・・・。」といった予感が混在する不思議な感情が沸き起こっております。

僕はミステリー系統と言えば上遠野作品であったり、有名ドコの推理小説であったりしか読んでいないので、伏線が最後にピタッとはまっていく事に「面白み」を感じている傾向があるので、森作品とは完全に相容れないはずなのですが。それでもこうやって時間を隔てながら3冊目を読み切ってしまった理由としては、やはりオチに掛けての心理描写・状況描写が異様に巧い、という事が挙げられます。連続殺人の中で登場人物各人に沸き起こる疑心暗鬼の念と、二人きりになってからの二人の混乱する思考などを書くのが本当に巧い。その中で「一体どうなっているんだろう?」という事をチラホラと悩ませるように仕組まれているので、グイグイ引き込まれます。でもオチにはモヤモヤとしたものが鈍重に心に残るので、「そんな・・・!そ、そんなん、アカンよ・・・・・。」みたいな軽い拒絶反応が僕には生じてしまっているのですが、うーん、面白いと思ってるんだろうなぁ。

この人の本ばかりは一度読んでみないとその人が何を思うのか全くわからない点があるので、興味がる人はとにかくとりあえずまず一冊手を着けてみることをオススメします。




といったところで今日はここまで。

では!


まだ17日ですよねー。(ずるっこ)




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