ほんとにっき

身辺雑記、本の紹介、日々の徒然、サッカー、映画など。。

寝袋

2013-09-22 09:10:57 | Weblog
先日、旅行に行ってきた。独り旅が好きな人がいて、ついて行った。
たまには、日常から離れてみてもいいかな、とも思い。
テント張って、一泊。月の綺麗な夜だった。ちょと寒かったけど。
テントの設営等は手慣れたもので、僕は手伝いもしなかった。殆ど。

近くのスーパーで惣菜なんかを買って、か細いあかりのあたる中夕食を食べた。
生野菜が、妙に美味しく感じられた。きゅうりやトマト。食感がよかった。
普段当たり前にしていることが、ここでは特別で、それでいて心細くて。

炊事場で、皿洗っている時、ある映画を思い出した。自分がその中にいるとさえ思った。
ユリイカという映画。彼らみたいに何かを捨てて、決別して旅しているわけではないし、
僕の場合は一種の疑似体験みたいなものだから、同じじゃないけど。

何度も、夜トイレに行った。よく眠れなかったしなんだか、いてもたってもいられなかった。
蚊取り線香の匂いが充満してる中、まるでたばこの匂いみたいだな。少し、自分が大人になったような。
実際吸っている時みたいに。久々の感覚だった。
自分は依るものもなく、完全に独りきりだと感じた。それと同時に何かには繋がっていると思った。
そう思おうと思ったわけじゃなく、そう思えた。

心細いとき、人恋しくなる。この現実を共にいることがすんなり受け入れるようだ。
あなたがどんな人間だろうと、受け入れる。自分がどんな人間だろうと。
不必要なものがとてつもなく多く感じる。ガラクタ?最先端?
寝床と食糧さえあれば他に何もいらない。自然は偉大で、これはありきたりな感慨だろう。

そして、いま日常を生きている。