ほんとにっき

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そこで本当に起きていることは

2012-08-25 05:26:54 | Weblog
被害を受けていなくとも震災を機に人生が変わったとか、考え方が転換したとか何か行動に移している人がいる。

僕は本当にそこで起きていることをまだ知らないのかもしれない。何も立たない土色の情景に想像力を奪い取られてしまった。
たいしたことない?そんなことない。言葉ではわかっているよ。でも、痛みも喪失も絶望も、僕が知らぬテレビの中の他人の内に生きていてその生が平常に復しているのならなんの問題もないって。残酷だね。
亡くなった人、流された人はもう向こう側にいってしまった。じゃあ、ここにいないのなら問題ないじゃない。生きている人間しかバスには乗れないんだ。
そうやって動いている、この世の中は。
そうだろう。

現実感が重りのようだ、だからこうやって嘯いている。人間一人ひとりが得た体験、そこで目にしたもの悲しみ、無力感、一斉に襲ってくる、そこでは多様性なんて相手にされない、一人ひとりの人格なんて押しつぶされる、助けはない
現実感が重りのようだ、一息つく、想像で収まっている、まだ。まだ?まだ、そう鬼はここにいる、気心知れた鬼はいる、まだ悠長にしていられる。どこにも逃げなくていい。むしろ暗闇が落ち着く。じっとしていれば、何事もなく明日はやってくる。何も問題はない。問題はないよね?

そこを今考えなくてはいけない。誰もが共有できる問題を見つけるべきだ。焦点は定まってきた。
誰しも無縁ではいられない。鬼を見つけろ!鬼は生かしてくれるよ、僕らを。