



桟橋の向こうにある防波堤を超えて足がつくところからのスタンディングスタート。プロ、50分、1時間、1時間5分、15分、30分、45分等タイムごとに並ぶところがある。30分のところに並びスタート。思っていたほど水は冷たくなかった。水は濁っていてあまり綺麗ではない。今回はサシューさん、むーらんに頭カバー?を借り、きーちゃんからアームカバーを借りていた。ほとんどの人がロングジョンのフルウェットスーツだ。
バトルも思ったほどない。マナーが良い。ただ周辺にブレストの人が多く一度足で蹴られてしまったので、ブレストの人の近くには寄らないようにしていた。(あとできーちゃんに聞いたら、ブレストの人は道を間違えないのでついていったという)
岸の近くにくると、DJ、音楽がガンガン聞こえてくる。選手がスタートしたあとの桟橋は観客席となっていた。盛り上がっている。
途中、足のつくところがあり立っている人がいたので、私も立った。「I'm running♪」と走ってみた。
1st lap 1500m。2nd lap 2360mの3860m。2周目はスタート位置とは違うバイクラックのあるトランジッションエリアまで橋をくぐり泳いでいく。スイムスタートと、フィニッシュが違う。
ケアンズのときは、とにかく人がいなくひとりぼっちで泳いでいたので、今回は人のいるところで泳ぐが目標だった。人がいるところは安心感がある。スイムのドラフティングができた。人について泳げた。楽しかった。

スイムアップ。1時間32分ぐらい。バイクギアを持ってテントに入る。お手伝いのボランティアスタッフはいない。自分でやる。バイクは、やっぱりまばらだ。スイム、遅くないと思ったのに。
バイクスタートするとき、きーちゃんのスタートするDJのコールが聴こえた。

バイクコースは、まず6kmの長い橋を渡り、Olandの島に行く。ここは106km。13km地点ぐらいできーちゃんに追い付いた。大丈夫、元気そうだ。後ろを振り向かなくってもきーちゃんを感じる。ついてきてるんだろうな。頑張ろう。
アップダウンはほとんどない。ぐるりとまわる向きによって風の向きが違う。ほとんど追い風だ。気持ちよい。バイクも人がいる。きちんと間を開けて、ドラフティングにならないように気をつけている。みんなマナーが良い。ただ抜かすときが難しい。右側通行は車が少なく、田舎なので怖くなかった。チェジュのような怖さはないし、ケアンズのようなひとりぼっちの感じもない。
何よりも風景が美しい。田園風景。赤い切り妻屋根のかわいいおうち。手入れされたお庭のガーデンチェアー、テーブル。家族、友人が集まってワイン、お料理を囲んでの応援。彼らの日常に溶け込んだ応援。短く美しい夏、日光を楽しむため、アウトドア、ガーデンを大切にする。きょうは、トライアスロンがあるから、それを見て楽しもうという気持が伝わってくいる。赤毛のアンの世界みたい。メルヘンチック、ロマンチックな風景。
「ガンバレ」と日本語の応援も聴こえてきた。北欧で北欧の方々の日本語を聞くのはうれしい。JAPANの旗もあった。感動だ。
トライアスロンチーム ストーンキッズのバイクジャージを発見。人についていったり抜いたりしていくのがうまい。よし、この人についていこう。あからさまにはできない。ただ、その人がいるパックに入っていこう。田園風景の中、行儀良く一定の距離を保ち、7,8人ぐらいでいく。TVで見ていたツー。ル・ド・フランスみたい。格好良いと気分も↑↑

106kmが終わり、また橋を渡ってカルマルに入っていく。この橋の上りでパックからはずれてしまった。
カルマルは、74,2kmのコース。アップダウンはないはずなのにいやらしい感じのゆるい丘があって、後半になったためかペースダウン。トイレに行ったりしたら人がまばらになってきちゃった。同じツアーでご主人の応援をされていた方々にも声をかけてくださった。
折り返しできーちゃんに遭遇。ちょっと離れちゃったかな。ちょっと元気ないみたい。きーちゃんの後ろにノブリンがいた。良かった。やっと会えた。なかなか会えないので寂しかった。この距離だと、やっぱりスイム遅かったんだなぁ。
バイクフィニッシュ。今回はバイクの7時間切りが目標。大丈夫、切れている。

ランスタートは、3時30分ぐらい。よし、ランは5時間切りだ。えっ?そしたら13時間30分?できる?走りはじめはいつも気持ちよい。でもぐるぐるコースなのでとてつもなくきれいで格好良い走りの人がいっぱいだ。彼らはすでに最終の3rd lap。プロのエミちゃんに声をかけて頂いた。彼女と一緒に走れる7なんて、すごい。すぐに見えなくなっちゃった。さすがだ。
郊外の住宅街、サイクリンロード、森の小路のようなところを行き、カルマルの街に帰ってきて石畳を走り、給水塔の中を抜け、ゴールゲートがふたつにわかれるメインスタンドを通り越し、カルマル城~スイム会場~また郊外とこの1stが15km。2nd lapもこれで30km。3rd lapはお城まで行かないで12km。タフなコースだ。郊外のぐるぐるもどこまで行くんだろうって感じだし、カルマルの石畳ランはきつい。ゴールした人を横目にまたぐるぐるだ。

石畳

給水塔

給水塔の中

カルマル城

ゴールゲート

ゴール前の大聖堂

ゴール前の宿泊したホテル
lap1のゲートで、やっと周回チエックの緑のゴムをもらい、lap2のゲートでピンクをもらう。走りはじめは何もつけてないので、他の人が緑とピンクをつけているのが羨ましかった。

ランコースの郊外は、バイクで下見した住宅街で、バイクコースと同じように綺麗でかわいいおうちの前のお庭での応援。日本にきたことあると言っていたおじさんは、おうちの中から応援で、手を降ったら、わかってくれたようだ。ランも「ガンバレ!」と日本語があった。
宮古島もケアンズもランの10kmぐらいでノブリンに抜かれている。今回はせめて1周しょう。15kmだ。バイクもランも距離表示がない。ランは1周15km、ということをきちんと把握していないとだめだ。1周15kmは、大丈夫だったけど、2周目、20km以降落ちてきた。なぜだろう、右手、右腕が重い。痛い。腕を後ろに引いて走ることができない。右腕をおろしてぶらぶら。右腕をおろして、スイムのかきのようにしてたり、歩いたり。腕が痛くって走れないって、あるんだろうか。甘えてしまった。走るのは足だ。足も確かに重くなってきているけど、とにかく腕が痛い。走ると痛い。歩きたい。歩いたり、走ったり。歩いている時間のほうが長い。
もう5時間切りは無理だ。せめて9時までに帰ろう。14時間切りだ。歩いてても9時までにはゴールできる?
ストーンキッズの方がいらしたので、バイクのときのお礼を言った。同じツアーの人にも声をかけた。ノブリンは、まだ。もう35km過ぎた。今回はもう大丈夫かな。ノブリン、こないかな。
38kmぐらいでやっぱりノブリンがきちゃった。ノブリンもけっこう歩いたと言っていた。8時40分ぐらいだった。もうだめかな、私はいい、ノブリン行ってと諦めてしまった。ノブリンを追いかけることができず、そのあとまた歩いてしまった。
ふっと40kmの距離表示を発見!あと2kmだ。間に合うかもしれない?そこから走った。でもやっぱり間に合わなかった。14時間過ぎちゃった。気が付くのが遅すぎた。諦めちゃった。歩いちゃった。甘えちゃった。
スウェーデンの方々は優しい。歩いていても「nice walking!」と言ってくれる。きちんと走っていると、「Beutiful!」「wanderful!」「your an idol!」温かい。ありがとうございました。
ゴール後は、スタッフがひとりずっとついていてくれて面倒をみてくれる。ケアンズと同じだ。私はおばちゃんだったけど、ノブリンの面倒を見てくれたのはかわいい女の子だったみたい。
ピザやらフルーツやら飲み物やら色々あったけど、あまり食べられなかった。
制限時間残り1時間は、Hero Time。みんなヒーロー。スタンディングオペレーション。DJのアナウンスがいい。音楽にあわせてみんな踊ったり、ウェーブしたり、カウントしたり、歌ったり。最後は花火。会場の盛り上がりが素晴らしい。


今回のツアーのTさん。大きな日の丸の旗を持っての応援。朝起きたら、新聞のように私とノブリンのリザルトがドアに挟んであったり、気の配りようがすごい。トライアスロンを好きなんだなと感じられた。ありがとうございました。
遠くでネットで応援して下さった方々、一緒に練習して下さった方々、一緒のツアーのみなさま、スウェーデン、カルマルの方々、大会スタッフ、ボランティアの方々、一緒に行って7くださったまーくん、きーちゃん、ありがとうございました。
ノブリンは、好タイムなのにスイムがやっぱりだめだし、ランも自分が思っていたほどじゃなかったみたいで、いっぱい歩いて凹んでいる。ランのとき「ぼく、もうアイアンマンやめようかな、」と思っちゃったみたい。大丈夫、ノブリン、格好良いよ。ノブリン、ありがとう。


KANA 14:01:25 1:32:13 6:45:25 5:30:23

ノブリン 13:57:01 1:55:43 7:06:33 4:39:59