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映画『スノーデン』を観た

2017-07-17 12:43:00 | 映画
先日、映画『スノーデン』を観た。



『シチズンフォー スノーデンの暴露』も以前観たが(⇒感想あり)、『シチズンフォー』がスノーデン本人の出演によるドキュメンタリー、暴露映画そのものだとすれば、『スノーデン』は「なぜスノーデンが暴露するに至ったか」の経緯を映画化したものと言える。

愛国心が強かったスノーデンは、「お国のために」と軍隊に入隊するが、骨折が原因で除隊。以降、超優秀な頭脳を武器に、CIAやNSAで重用されるが、法的根拠もなく人々のプライバシーにアクセスしまくるアメリカ国家に対し義憤を覚え、加担することに耐え切れなくなり、暴露を決意するストーリー。

さすがオリバー・ストーン監督。
魅せる。
「僕が守っていたのは、政府の覇権だけ」というスノーデンのセリフが印象的。

スノーデンの同僚が、不正に個人情報にアクセルしているシーンもぶっ飛びだった。
グーグルみたいに検索ボックスにキーワードを入力すれば、個人間のメールだろうが、制限のかかったフェイスブック記事であろうが、あらゆる情報を拾いだすことが可能。もはやなにも隠せない。

ぞっとする現実に唖然。

プライバシーも自由もない。

その先にあるものは、息苦しいガチガチの監視社会だ。

捕まっちゃうことを恐れて、萎縮し、表現する前に自己規制をかける世の中。

「安全」は大切だけど、「監視」社会によって、生きている喜びや充実感が脅かされるのはいかがなものか?

「自分には秘密はないから」とか「悪いことしてないからいつでも見られてOKです」などど言うのは、「私、人権は要らないんです」と言っているのと同じ。そういう問題ではない。

なぜオリバー・ストーンが『スノーデン』を制作することになったのか、気になってざざっと調べてみたところ、インタビュー記事を発見。
スノーデンからオリバー・ストーンに連絡をしたそうだ。

「オリバーストーンにしかできない?!」という記事

『シチズンフォー』のローラ・ポイトラス監督といい、オリバー・ストーン監督といい、スノーデンの戦略はなかなかしたたか。

「すごい人選だよね~」と夫ちゃんに言ったら一言。

「スノーデン、命かかってますからね」

確かにその通りだな。


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