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日韓往来 [Journal Korea]

いま・ここ・実感から=はらだブログ
「現在──過去・未来」

「北朝鮮情報」の玉石混淆、料理人も自称知識人も

2012-11-19 03:54:21 | 韓国・見聞
藤本健二氏平壌行き・テレビ出演、和田春樹氏講演・インタビュー
情報の真偽? 命がけ現場と根拠ない妄想

──報道引用── 産経、朝鮮

MSN産経
元料理人が帰国 再訪朝は実現せず
2012.9.15 14:11 [北朝鮮]

 北朝鮮の故金正日総書記の専属料理人を10年以上務め、7月に訪朝して金正恩第1書記と面会、いったん帰国後に再訪朝のため北京に滞在していた藤本健二さん=仮名=が15日午後、中国国際航空機で羽田空港に帰国した。政府関係者によると、今回の訪朝は実現しなかったとみられる。

 羽田空港の国際線ターミナルに到着した藤本さんは、質問に一切無言のままだった。

 藤本さんは7月下旬から8月上旬にかけ、金正恩氏の招待で北朝鮮を訪問。第1書記就任後の正恩氏に日本人で初めて面会したとされる。

 8月末に東京都内で講演した際は、平壌在住の妻の病気を見舞うため、9月末に再訪朝して「平壌と日本を行き来する生活を送る」と話していた。
(家族を北においたままだし、日本でもマークされる「命がけ」。片や「良心派」と持ち上げられて「労働新聞」をかばんから出す程度で受け答えする。「南北」への神通力比較はどうなんだろう? )


「北の宣伝道具」「実態隠す」 元料理人の訪朝を批判、韓国メディア
2012.9.3 21:59 (1/2ページ) [韓国]MSN

北朝鮮を再訪するため、経由地の北京に到着した藤本健二さん(中央)=7月20日夜、北京国際空港(共同)*写真

 北朝鮮を訪れて金正恩第1書記に“歓待”された、金正日総書記の元料理人、藤本健二氏(仮名)について、韓国メディアはおおむね関心が低いか批判的だ。

 韓国の3大紙(朝鮮日報、中央日報、東亜日報)の系列下にある各ケーブルテレビは、藤本氏の訪朝について日本での報道を参考にしながら事実関係を伝えたが、これらのテレビ放送は視聴率が低く、世論の形成には至っていない。

 一方、朝鮮日報のコラムは、2010年に直接取材した際、藤本氏が金第1書記について「子供のころから女性に関心が強く、たばこも吸って男らしかった」「大将(金第1書記)が北朝鮮をきちんと統治するものと信じている」と話していたと指摘。

 同紙はこうした発言について、「(金第1書記に)指導者としての度量があるという意味の発言だった」としたうえで、「藤本氏の発言は北朝鮮の現実を覆い隠すことになりかねない」と批判している。

 藤本氏は1980年代から90年代にかけて北朝鮮で料理人として暮らしていたが、日本の警察当局と連絡を取ったことなどが発覚、身の危険を感じて2001年に北朝鮮を脱出し、日本に帰国したとされる。こうした経歴を持つ藤本氏が再度、北朝鮮に渡り、帰国後、金正恩政権についてさまざまな発言をしていることに、韓国の脱北者たちも総じて批判的だ。

 韓国の脱北者による対北放送を創設し、韓国の脱北者による北朝鮮民主化運動のリーダーの一人である金聖玟(キム・ソンミン)氏(50)は「脱北後、最近になって北朝鮮の幼い独裁者、金正恩を持ち上げ、尽くす理由は果たして何なのか」と語る。



金正日総書記は三代世襲に「反対している」、竹島は「共同管理で解決」(この項はらだ)

和田春樹氏インタビュー  朝鮮日報 2011/06/02
光州で「アジア共同体論」について特別講義

 日本の代表的な進歩的知識人とされる東京大学の和田春樹名誉教授(73)は「北朝鮮の三代世襲、成功は難しいだろう」と予想した。

 1日に湖南大学で「アジア共同体論」の特別講義を行うため光州を訪れた和田氏は「金正日(キム・ジョンイル)総書記はつらい時代を経験し、若いころからさまざまな分野で力を発揮したが、金正恩(キム・ジョンウン)氏ら3代目は王子様のように成長し、何の訓練も受けていない。そのため以前とはまったく状況が異なる」と述べた。  

 和田氏はさらに「竹島(独島)や北方領土などの領土問題は、“固有の領土”という考え方を捨て、現実的な観点から“共同管理・共同収益”の方式で迅速に解決することが望ましい」「日本は韓国の独島領有権を認め、日本の漁師が(独島周辺海域での)漁業権について一部保証を受けることの方が現実的だ」と語った。

 以下は、和田氏へのインタビュー内容

-最近、東日本大地震や津波による被害への支援をきっかけに、韓日関係が好転するかのように思われたが、独島問題で再び後戻りしているようだ。

 「残念なことだ。日本は隣国の韓国、中国、ロシアのいずれとも領土問題を抱えている。友人はいないと思っていたが、震災のときには各国が救助隊や支援を送ってくれた。このようなときこそ問題を解決しなければならないのだが、日本政府はこれまで染み付いてきた“固有の領土”という考え方から抜け出せない。領土問題は各国の主張を織り交ぜた上で、“共同管理・共同収益”という方法で解決していかなければならない。竹島や北方領土の問題については、韓国とロシアの領有権を認め、共同開発を行う方式が望ましい」

-今回の地震と津波で北朝鮮はどのような反応を示したのか。

 「北朝鮮の新聞は日本について人道的な報道を行った。これは今回の地震が初めてだ。また、北朝鮮からは10万ドル(約810万円)の支援金も送ってきた。ところが日本は今年4月に北朝鮮に対する経済制裁を1年延長した。北朝鮮は日本との関係改善を望んでいるが、日本はそのつもりはないようだ」

-韓半島(朝鮮半島)問題の専門家として、現在の南北関係をどう見るか。

 「現政権以前まで南北関係は良好だった。しかし米朝関係、日朝関係は今もよくない。そのため北朝鮮は不安と不満を感じ、より強硬な態度に出ているのだ。韓国は“南北当事者同士”を強調しているが、北朝鮮はそれだけでは不安と考えている。韓国が米朝関係、日朝関係の改善に向けて後押しすることが、長い目で見れば望ましいことだ」

-現在、北朝鮮の内部事情はどうなっているのか。

 「現在、金総書記の健康状態は十分に仕事ができる状態にまで回復している。そのため今、北朝鮮にとっての懸案は三代世襲ではない。権力内部では正恩氏をナンバー2に擁立する動きが主流を占めているが、金総書記はこれに反対している。金総書記は“2012年強盛大国建設”の実現に全力を投入している。その中核が経済改革と住民生活の向上だ。今回の訪中もそのような流れで行われたものだ」

-光州への訪問は今回が4回目だそうだが、印象は。

 「直接来る前に記録映画で1980年の光州の様子を目にした。その強い抵抗精神には驚いた。武力の前では誰もが従順になるものだが、光州は抵抗した。性格の激しい人たちだと考えたが、実際に来てみると、皆普通の人だった。しかし普通の人が特別な瞬間に特別な力を発揮できるという点が、光州の特別な点かもしれない」


■和田春樹教授
 日本の代表的な進歩的知識人で、韓半島問題の専門家でもある。東京大学西洋史学科を卒業、同大学社会科学研究所の教授としてロシア史や韓国・北朝鮮の現代史などを研究してきた。著書には「金日成と満州抗日戦争」(1922)、「朝鮮戦争全史」(95)、「北朝鮮-遊撃隊国家の現在」(98)、「東北アジア共同の家-新地域主義宣言」(2003)などがある。

キム・ソンヒョン記者
http://www.chosunonline.com/news/20110602000028
http://www.chosunonline.com/news/20110602000029

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