神戸大学ニュースネット委員会<携帯版>

神戸大学ニュースネット委員会が、神戸大に関するニュースをお届けします。開始日:2008年2月22日

◎斬新な意欲作披露 劇団冷凍うさぎ

2012年02月13日 | 公演・演劇・展示
 劇団冷凍うさぎの第2回公演「向日葵通りのぼくの家」が2月11日、12日にかけてシアター300で上演された。12日14時からの上演には、学生を中心に40人ほどの観客が訪れた。【2月13日 神戸大NEWS NET=UNN】

 劇団冷凍うさぎは、演劇研究会はちの巣座の有志からなる団体。2010年の結成から、今回で2回目の公演となる。

 今回の脚本は当劇団のオリジナルで、作り手と創造の世界が交錯するという斬新な話を演じた。理不尽な世界でも生きていく意味はあるのか。この問いに対し、作り手の脚本家と演出家が議論を戦わせる場面から劇は始まる。2人の意見は結局まとまらず、創造された理不尽な世界の中で生きていく主人公「ぼく」に答えを求めることに。脚本家と演出家が語り合う現実世界と「ぼく」が演じる虚構世界の2つを軸に話は展開し、役者が演技の傍ら舞台装置を務めるなど、新しい演劇のスタイルにも挑戦した。

 脚本を務めた森岡拓磨さん(文・3年)は「はちの巣でやる時とは違い、脚本についてはメンバー全員で話し合って書き直していった。みんなの意見が混ぜこぜになって、今までにない公演になった」と話した。試験期間直後の公演だったため、日程に余裕はなかったという。「正月までに脚本は半分しか完成していなかった。劇中で脚本家と演出家が口論するシーンがあったが、実際はあれよりも厳しい話し合いをした」と森岡さんは苦労を語った。

 公演のチラシを見て訪れた男性は「新しい切り口の劇だと思った。現実世界と虚構世界があいまいながら、全てが演劇としてまとめられているのがよかった」と公演の出来具合を称賛した。(記者=石橋雄大)


【写真】劇中のワンシーン(2月12日・シアター300で 撮影=片山孝章)




この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ◎「ハコイリマエ」公演 人間... | トップ | ◎ボランティア活動のために寄... »
最新の画像もっと見る

公演・演劇・展示」カテゴリの最新記事