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神戸大学ニュースネット委員会が、神戸大に関するニュースをお届けします。開始日:2008年2月22日

◎区役所前に「ゆうえんち」 工学部建築学科有志ら

2012年09月02日 | 社会活動
 灘区役所前の六甲道南公園に1日と2日、たくさんのTシャツが翻った。工学部建築学科の学生有志による地域交流を目的とした団体「まちプロジェクト実行委員会」による「まちTゆうえんち」だ。2007年から毎年開かれているもので、同公園での開催は3年目。六甲山の間伐材や区民から集めたTシャツなどを用いた輪投げ、ストラックアウトといったアトラクションや、区民の絵によって彩られた段ボールからなる「なだドーム」などの造形が並び、会場は子どもたちの元気な声でこだました。【9月2日 神戸大NEWSNET=UNN】

 まちプロジェクトは学生と地域との交流を目的とし、普段は祭りなどの地域主体の行事に参加している。この「まちTゆうえんち」はまちプロジェクトの学生自らが地域で作りあげている唯一のイベント。建築学科の特色を生かし、地域にある不要なものを「ものづくり」によって地域交流のツールに変えていくのが特徴だ。毎年神戸大構内や灘区の自治会館、地域のスーパーマーケットなどに回収箱を置いて集めたTシャツを用いて、「ゆうえんち」作りを行っている。

 毎年恒例のTシャツのほかに、今年こだわったものとして「なだドーム」がある。大学や水道筋で開いたプレイベントで学生や区民に絵を描いてもらった段ボールを、建築学科の技術を生かして大小のドームにした。最大のドームの中には絵を描くコーナーを設け、スタッフらの見守るもと子どもたちが思い思いの絵を描いていた。

 実行委員長の金丸翔さん(工学研究科・修士課程)はまちTゆうえんち5年目のベテランだ。初めて周りを引っ張る立場になり、改めて地域からの期待の大きさを感じたという。「子どもたちに『今年も来たよ!』と言われるなど、毎年の行事として定着しつつあり嬉しい」と話す金丸さん。「『まちづくりは10年』という言葉があるが、今年は6年目で折り返し地点。今後はもっと規模を拡大して地域とのつながりを続けていきたい」と意気込んだ。(記者=鈴木太郎)

【写真】なだドームとTシャツの造形(9月1日・六甲道南公園で 撮影=鈴木太郎)

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