傍観者の独り言・戯言

団塊世代の手前勝手な放言
ブログ「傍観者の独り言」の続編

「週刊女性 PRIME」:インドで1億5千万人を導く日本人僧侶の人生(雑感)

2017-09-13 12:33:41 | 雑感

東洋経済サイトの「週刊女性 PRIME」の白石あづさ女史の記事『インドで1億5千万人を導く日本人僧侶の人生 色情因縁「私には黒い血が流れている」』(2017/09/09)を一見し、ヒンドゥー教国でカースト制度のインドで、カースト外の最下層の不可触民を仏教改宗へ活動している日本出身の僧・佐々井秀嶺を紹介しています。
佐々井秀嶺氏は、インドで改宗活動に至るまでは、非常識の色欲の人間であったが、破天荒な活動で偉業を成し遂げつつあり、常人の域を超越している奇人が、何か気になる人物ですね。

東洋経済サイトの「週刊女性 PRIME」の白石あづさ女史の記事『インドで1億5千万人を導く日本人僧侶の人生 色情因縁「私には黒い血が流れている」』(2017/09/09)で、取り上げている日本出身の僧・佐々井秀嶺については、無知なる人物で、見出し、前書きを一瞥し、インド人1億5千万人を改宗?に信憑性に疑問を持ち、興味本位で通読し、このような人物がいるのか触発されましたね。

記事の見出し部を転載すると、

“「幾度、暗殺されかけようとも屈せず。ブッダを説き続ける。仏教発祥の地、インドで1億5千万人の信徒を導く、日本出身の僧・佐々井秀嶺。若いころ、人生に絶望し自殺を図るが僧となる。数奇な運命からインドに導かれ、仏教復興と“不可触民(※)”という最下層の人々のために半世紀以上も闘ってきた、その激動の人生と日本への思いとは──。

※不可触民(ふかしょくみん)とは、厳しい身分制度で知られるインドのカースト制度にあって、最底辺のシュードラにすら入れない、カースト外の最下層に置かれ「触れると穢れる」と差別されてきた人々
。」“

と、固有の個人名佐々井秀嶺があり、記事を通読し、佐々井秀嶺の人物像は興味をもったが、インドのカースト制度の最下層外に究極の最下層に人間扱いされない不可触民が存在し、不可触民の出のアンベードカル博士というインドの偉人が、インド独立後、初の法務大臣となり差別を撤廃した新憲法を制定し、数十万人の不可触民とともにカースト(身分制度)のない仏教に改宗した事実を知ったことに触発されました。

主人公の佐々井秀嶺氏は、記事の副見出し『色情因縁「私には黒い血が流れている」』は、佐々井秀嶺氏の色欲の本能に抑制できない半生を指しており、自己嫌悪に陥り自殺願望の時期に、山梨県にある大善寺の井上秀祐住職に拾われ寺男になり、修行後、高尾山薬王院の山本秀順貫主より得度を受け、仏教の交換留学生に推薦されタイに交換留学中に女性問題でインドに逃亡し、インド東部のラージギルにある日本山妙法寺の八木天摂上人のもとでお世話になり帰国間際に、睡眠中にお告げがあり、ナグプールに行き、改宗活動を実行し、アンベードカル博士の偉業を知ることになる。
そして、布教について、記事では、

“「「金もないし、知り合いもいない。仏教徒のいる地区を聞いて訪ねたら、バラックのような建物が並んでおる。裸足で太鼓を叩きながら、お題目を唱えて街を歩くと、犬には吠えられ、人々には怪しまれ、石を投げつけられた。それでも雨の日も風の日も休まず家々を回っていたら、次第に聞いてくれるようになったんだ」”
“「いつしか佐々井に食事を提供するお母さんたちが現れ、冠婚葬祭にも呼ばれるようになったが、不可触民出身の家を訪れるたび、差別や貧困、衛生状態がどれほどひどいか思い知らされた。ゴミ集めや屍体(したい)処理、泥にまみれたきつい仕事しか与えられず、井戸水を飲むことも許されない。ため池の濁った水を飲み残飯をあさり、住む場所も指定され犬のように扱われる。もし反抗すれば殴り殺され、焼き討ちに遭うこともあるが、犯人は、罪に問われず闇に葬られることも多いという
。」“

で、佐々井秀嶺氏は、不可触民の現実に

“「仏教に改宗しただけでは、生活そのものはよくならないのだ。そこで佐々井は寄付を集め、学校や病院、養老院などを作り、上位カーストから嫌がらせを受ける人々が団結して抗議できるよう組織作りを進めた。自分に自信を持ち、礼儀を身につけてほしいと日本から空手家を呼んで人々に稽古をつけてもらったこともある。」”

と、地域住民の意識変革を目指し、

“「街に希望が生まれた。佐々井は、3千年も支配されてきて、それが当たり前と思い込まされていた人々に「仏教はカーストなんてない。人間らしく生きる権利がある」と説いて回った。特に力を入れたのが子どもの未来だ。「大事なのは教育。自分で考える力だ。お金がないなら、1食、抜いてでも子どもを学校にやりなさい」と親に言い続けた。学ぶことで今を知り未来を考える。いい仕事に就けるし、自分で会社を興すこともできるようになる。治安最悪といわれたバラックの街が半世紀で、お寺を中心として清潔で安全な街に生まれ変わったのだ。」”

と、地域住民が自意識を持ち仏教へ改宗していったと。

当方が当該記事で興味を持ったのは、佐々井秀嶺氏のインドにおける仏教改宗活動もあるが、
*インドではカースト制度が現存しているのか?
*カースト外の最下層の不可触民が現存するのか?
*インドでのアンベードカル博士の偉業とは?
で、人口増で中国を追い抜くとされるインドは、いまだにカースト問題が解決されていなければ、真の大国にはなれませんね。

世界はイスラム国(IS)で混沌し、アメリカは白人第一主義が顕在化し、ミャンマーはイスラム教徒の大多数のロヒンギャ民族は否国民と迫害されており、宗教・民族問題は世界のガンですね。

「付記」

佐々井秀嶺氏については、東洋経済サイトに、フリーライターの川内 イオ氏の記事『インド仏教を率いる日本人僧侶の破天荒人生  1億人の仏教徒は、なぜ彼を慕うのか』(2015年07月21日)に掲載しています。




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。