日本IBMは、ITの利活用により地球規模の課題を解決するSmarter Planetを実現するための研究開発で、日本の研究開発部門が世界の中核拠点としてIBMをリードし、その成果を全世界に展開するグローバル・リーダーとしての役割を新たに担っていくと発表した。
1985年の大和事業所開設以来、日本IBMの研究開発部門は基礎研究をはじめソフトウェア開発、ハードウェア開発、ビジネス・サービス・ソリューションなどを専門とする幅広い領域の研究者・技術者が一つの拠点に集結し、世界のIBMの研究開発拠点のなかでも独自の立場を確立してきた。
それに加え今回の新たな役割では、交通システム、エネルギー、医療システム、設計・製造エンジニアリングといった産業分野や、データ・アーカイブ(大量データ保管)、被ネットワーク接続物管理(ネットワークに接続された様々なオブジェクト=エンド・ポイントの計測・制御・管理)、アナリティクス&ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)の技術分野で、世界をリードする日本産業のテクノロジーやノウハウと、IBMが世界170カ国以上で事業展開し蓄積してきた技術力を融合し、新たな価値の共創を推進していく。
高い技術力で世界をリードする日本のユーザーや政府機関、教育機関との連携を強化し、最先端のソリューションや再利用可能なプラットフォームの研究開発を主導する。
また、その成果をテクノロジー・アセットとして、中国、インドをはじめとする新興成長市場を中心にグローバルに展開していく。
また、世界をリードする日本のユーザーはもとより、中国、インド、ASEANなど主要な新興成長市場との距離も近いという利点を持っている。
同社では、すでにいくつかの分野で世界市場への展開を視野に日本のユーザーとの協業を進めており、今後さらに協業を拡大していく計画。
今回の新たな取り組みにより同社では、世界中のユーザーに価値の高いテクノロジー・ソリューションを提供するとともに、ユーザーや研究開発パートナーとともに成長市場向けの新たなソリューション開発の機会を広げていく。