goo blog サービス終了のお知らせ 

新エネルギー・ニュース・ネット(NEN)

再生可能エネルギー/自然エネルギー/環境問題のニュースを記録

◇新エネルギー◇伊藤忠商事、米住友商事およびグーグルとともに米国の風力発電事業に参画

2011年04月20日 08時10分31秒 | 風力発電

 伊藤忠商事は、再生可能エネルギー事業の拡大を目指し、米オレゴン州で建設が進む世界最大の風力発電事業である、シェファード・フラット風力発電事業(845MW)に参画することになった。

 同件の総事業費は約20億ドル(約1,600億円)で、伊藤忠商事は子会社のティア・エナジーを通じ、米国住友商事、グーグルとともに、3社で合計約5億ドルの投資を行う。

 ティア・エナジーは伊藤忠商事が北米で行うIPP事業の為の現地子会社であり、長期的な視点に立った投資を行っている。今後、同件開発を手掛けたケイスネス・エナジー社、GEエナジー・フィナンシャル・サービス、及び今回新規に共同で権益を取得する米国住友商事、グーグル各社と、これまでの発電分野におけるノウハウを活かし、2012年の完工、その後の安定操業を目指し、尽力する方針。

 シェファード・フラット風力発電事業は、アーリントン近郊、オレゴン州の北部中央に位置するギリアム郡とモロー郡にまたがる30平方マイル(約80㎢)の土地をプロジェクト・サイトとし、2012年の完工後は、米国の一般家庭235,000戸以上の家庭に供給可能な電力を提供するとともに、およそ20万台の乗用車が年間に発生させるCO2量と同等の年間150万トンのCO2削減に貢献する事業。

 また、同件の電力は米電力大手のエディソン・インターナショナルの子会社で、カリフォルニアの電力会社であるサザン・カリフォルニア・エディソンに、20年間の売電契約に基づいて供給される。

 この電力供給は、サザン・カリフォルニア・エディソンが掲げる再生可能エネルギーの利用向上に資するものとなる。

 同事業の建設は3つのフェーズからなり、合計338基のGEエナジーの最新鋭2.5xl風力発電機を設置する風車建設のみならず、総延長95マイル(約152km)の道路敷設、送電グリッドに繋ぎ込む為の総延長167マイル(約267km)の送電線敷設を含む。

 ケイスネス・エナジーでは、同件がオレゴン州に年間1,600万ドルの直接経済効果をもたらすと推測している。

 GEエナジーの2.5xl風力発電機は他のモデルより大型で、永久磁石を使って発電を行う。この発電機に用いられている技術は、発電機の効率性、信頼性及びグリッドへの接続性を向上させ、風力発電コストの低減を実現させるもの。


◇新エネルギー◇J-POWER、風力発電事業会社8社を合併

2011年04月04日 09時38分49秒 | 風力発電

 電源開発(J-POWER)は、風力発電事業会社8社を合併した。

 J-POWER は、地球環境問題に対応してCO2排出の少ない電源である風力発電事業を推進しており、現在、日本国内で18の発電所(合計出力352,860kW)を運営している。

 J-POWER では、風力発電事業をより効率的に運営し今後の拡大を目指すために、今回、J-POWER が100%出資している下記の風力発電事業会社8社を合併したもの。

 (1)合併対象会社
      株式会社グリーンパワー瀬棚
     株式会社ドリームアップ苫前
     株式会社グリーンパワーくずまき
     株式会社ジェイウインド東京
     株式会社ジェイウインド田原
     株式会社グリーンパワー郡山布引
     はまなす風力発電株式会社
     ゆやウィンド・パワー株式会社
   
(2)合併日
      平成23年4月1日
   
(3)合併新会社の概要
      商号   株式会社ジェイウインド(英文名称:J-Wind Co., Ltd.)
     本店   東京都中央区銀座六丁目15番1号
     代表者   代表取締役 飯沢雅人(J-POWER 環境エネルギー事業部 風力事業室長)
     資本金   1億円(J-POWER 100%出資)
     設備規模   164,260 kW 


◇新エネルギー◇沖縄電力、可倒式風力発電設備を南大東島に2基建設

2011年03月04日 09時54分24秒 | 風力発電

 沖縄電力は、低炭素社会実現に向けた二酸化炭素排出量抑制策および離島発電所の燃料コスト低減策として可倒式風力発電設備を南大東島に2基建設し、営業運転を開始した。

 同社はこれまで、地球温暖化対策、離島発電所燃料費低減の観点から風力や太陽光による新エネルギー発電設備を自家用発電設備として導入してきたが、当該設備は、同社初の電気事業用風力発電設備となる。

 可倒式風力発電設備の導入は昨年度の波照間島に次いで2地点目であり、また当該設備は台風などの強風を避けることができる設計となっており、強風対策としての強度レベルの向上、強風による被害の復旧費用増大及び島嶼地域ゆえの復旧期間長期化などの課題を解決することが期待されている。

 なお、同事業は、国の補助事業「平成21年度、平成22年度新エネルギー等事業者支援対策事業」にて実施したもの。


◇新エネルギー◇三菱重工業、米社から大型風力発電設備49基(総発電出力4万9,000kW)を受注

2011年03月02日 09時45分52秒 | 風力発電

 三菱重工業は、米国の大手発電ディベロッパー AES Wind Generationのグループ会社であるマウンテンビューパワーパートナーズIV社(Mountain View Power Partners IV, LLC)から大型風力発電設備49基(総発電出力4万9,000kW)を受注した。

 機種は出力1,000kWのMWT62/1.0型風車。同社がカリフォルニア州パームスプリング市で進める大規模風力発電プロジェクトに採用されるもので、これにより、MWT62/1.0の累計受注台数は2,000基超を達成した。納期は2011年末の予定。

 今回の受注は、同社原動機事業の米国営業拠点であるMPSA(Mitsubishi Power Systems Americas, Inc.)を通して獲得したもので、MWT62/1.0は、同社製600kW風車が稼動しているパームスプリング市のサイトに隣接して設置され、地域の電力を賄う。

 1,000kW風車MWT62/1.0は、このクラスで世界最高レベルの発電性能を達成し、全世界で1,976基が運転されているベストセラー機。ブレード(翼)の構造や形状に工夫を施し、低風速でも高性能な発電を実現する。今回の受注はこれらの実績と技術的信頼性が高く評価されたことによる。

 米国の風力発電機市場は2009年まで急成長を続けてきたが、金融危機の影響もあって一時的に停滞、2010年の風力発電設備導入量は前年のほぼ半分の500万kW規模に落ち込む見通し。しかし、米国政府は風力発電をはじめとする再生可能エネルギー導入を後押しするため、優遇税制措置(PTC)に加え、設備投資額の30%を上限に費用を助成する制度の延長を決めたほか、多くの州でも再生可能エネルギー用割当基準(RPS)の導入が進んでおり、今後も大規模な風車の建設が続くものと期待されている。

 同社はこの需要回復を睨み、2010年10月から米国アーカンソー州フォートスミス市に風車ナセル工場の建設を進めている。2011年秋には生産を開始する計画で、当面の生産能力は年間約60万kWとなる。同社はすでに北米向けのブレード生産拠点としてVienTek社メキシコ工場を運営しているが、これに加え、風車の心臓部といえるナセルの生産拠点を北米に確保することで、米州市場の需要により一層積極的に対応していく。


◇新エネルギー◇日立製作所、風力発電用の発電機製造工場の新棟を竣工

2011年02月10日 10時22分41秒 | 風力発電

  日立製作所は、日立事業所山手工場(茨城県日立市)において風力発電用の発電機製造工場の新棟を竣工した。

 日立は、新棟建設と増産体制の構築に約40億円を投資し、今後、風力発電用発電機の製造能力を1.7倍へ増強することで、グローバルな市場拡大に対応していく。

  現在、環境保全を目的として、自然エネルギーのより効果的な活用技術が世界的に注目されている。その中でも風力発電は、CO2排出抑制に貢献する環境配慮型のエネルギーとして、2009年に160GWであった発電出力が2014年には445GWにまで増加することが見込まれており、風力発電用発電機の需要は今後もグローバルに拡大していくことが予想されている。

  日立は現在、「グローバル」「環境」「融合」をキーワードに「社会イノベーション事業」に注力しており、風力発電を含む新エネルギー事業は、日立グループ内の電力・電機システム、制御システム、情報・通信システム分野の幅広い技術・ノウハウを結集して推進している重要な事業分野の一つ。

 風力発電分野では、出力の不安定な風力電源を安定的に電力系統につなぐ日立独自の「電力優先制御システム」を強みとして、風力発電機・コンバーター(電力変換機)や大容量パワーコンディショナーなどの優位性が高い技術・製品を幅広く展開している。

 また、日立は、富士重工業と共同開発した、ダウンウィンド型として世界最大の定格出力2,000kWの風力発電システムの拡販を推進している。

  日立はこのたび、日立事業所山手工場内に風力発電用発電機を製造する新棟を、2011年1月27日に竣工した。今後、段階的に増産体制の構築を進め、今後期待される風力発電の市場拡大に対応していきます。

 具体的には、今回竣工した新棟と今後進める増産体制の構築に約40億円を投資し、機械工程集約やタクトタイム低減、リードタイム短縮による生産効率の向上を図り、最終的に、製造能力を2013年までに現在の1.7倍となる2,400台/年へ増強する。

 日立は、風力発電用発電機の事業拡大を図り、2015年度には、6%以上まで高め、世界シェアトップクラスをめざしていく方針。  


◇新エネルギー◇横河電機、風力発電設備の羽根の周波数測定などの専用モジュール発売

2011年02月08日 10時22分38秒 | 風力発電

 横河電機は、ネットワークベース生産システム「STARDOM(スターダム)」の発電分野向け専用モジュールを発売した。

 また、STARDOMの監視・制御ソフトウエア(SCADA)「VDS/ASTMAC」など関連ソフトウエアの機能強化版も同時に発売。

 今回発売するモジュールは、中小型ターボ機械(蒸気タービン、水力タービン、コンプレッサーなど)を制御するために必要な高速演算処理・高信頼性を実現した制御モジュールと、風力発電設備の羽根(ブレード)の低速回転時においても高精度に周波数を測定できる周波数入力モジュール。

 モジュールのラインアップ拡充と同時に、SCADAソフトウエアなど関連ソフトウエアのWindows7対応とともに機能強化を行った。

 中小型ターボ機械用および風力発電設備用モジュールは、中小型ターボ機械の回転数を制御する「サーボモジュール」とターボ機械を保護するために回転速度超過などの異常を検知する「高速プロテクションモジュール」を発売。

 また、風力発電設備を、微風域から強風域まで安定した制御を行うために、ブレードの低速回転時(0.1Hz以上)でも高精度(誤差±0.1%)に回転数を測定する「周波数入力モジュール」を開発した。

 


◇新エネルギー◇富士重工業と日立製作所、御前崎風力発電所に大型風力発電システム納入

2011年02月07日 16時34分12秒 | 風力発電

 富士重工業と日立製作所は、中部電力が建設する風力発電施設「御前崎風力発電所」の2期工事向けに、富士重工業と日立が共同で開発した大型風力発電システム「SUBARU80/2.0風力発電システム(SUBARU80/2.0)」を8基納入し、2011年1月28日から本格稼働を開始した。

 これにより、昨年2月から稼働している1期工事分3基とあわせ合計11基が本格稼働を開始したことになる。

 御前崎風力発電所は、静岡県御前崎市の太平洋に面した海岸線に浜岡原子力発電所の東側および西側の約10kmに渡ってSUBARU80/2.0を11基配置した風力発電所。

 SUBARU80/2.0は、直径80mのローターをタワーの風下に配置したダウンウィンド方式の風車で、定格出力は、1基あたり2,000kW。

 SUBARU80/2.0の特長であるダウンウィンド方式は、その構造的な特長から台風などによる突風に対して主要構造部分への負担が軽減され、より安全で強固なシステムとなっており、海岸線への設置において強みを発揮。

 また、山岳地域においても、吹上げ風を効率よく受けることができる等、さまざまな条件下でその特長を生かすことができる。なお、2,000kW級の風力発電システムでダウンウィンド方式を商用化したのは、SUBARU80/2.0が世界で初めて。

 SUBARU80/2.0 は、富士重工業と日立が共同で開発し、富士重工業が風車本体のナセル・ブレードおよびタワーなどの製造、日立が営業、発電機・パワーコンディショナーなどの製造、据付を担当している。

 

 


◇新エネルギー◇ Jパワー、2つの風力発電所が営業運転を開始

2011年02月04日 10時26分41秒 | 風力発電

  Jパワーは、「あわら風力発電所」(福井県)及び「桧山高原風力発電所」(福島県)の2つの風力発電所が営業運転を開始した。

 「あわら風力発電所」は、電源開発(Jパワー)が100%出資する事業会社が建設を進めてきたもので、福井県内では初の大規模風力発電所。

 「桧山高原風力発電所」は、Jパワーと斐太工務店が出資する事業会社が建設を進めてきたもので、Jパワーとして福島県内では郡山布引高原風力発電所につづく2地点目となる。

 2発電所の運転開始により、Jパワーが国内で手掛ける運転中の風力発電所は18地点、総出力は352,860kWになった。


◇新エネルギー◇鹿島、福浦風力発電所(石川県羽昨郡志賀町)が完成し全9基の風車の運転を開始

2011年02月04日 10時25分34秒 | 風力発電

 鹿島は、同社が施工を進めていた福浦風力発電所(石川県羽昨郡志賀町)の第2期工事(5基)が完成し、全9基の風車の運転を開始した。

 同発電所は、日本海発電(北陸電力100%子会社)が開発を進めていたもので、同社が設計・風車調達・施工・試運転を取りまとめるフルターンキー契約にて、建設を担当した。

 同発電所は、北陸電力グループが進める、再生可能エネルギーの導入促進など地球温暖化防止に向けた様々な取組みの一環として、2006年から進めてきたプロジェクトで、北陸電力グループ初の大規模風力発電所となる。

 風力発電機には、三菱重工製(MWT92/2.4)を採用し、国内最大級の直径92mのローター(羽根)により、国産風車では最大の2,400kWの定格出力を誇る。これによって、年間の発電電力量は、約4,100万kWhに達し、一般家庭の消費電力に換算すると約11,000世帯分の自然エネルギーによって発電された電力が供給される。

 風車の大型化に伴い2007年6月に建築基準法が改正され、風車のタワー及び基礎の構造設計には、超高層ビルと同様に国土交通省大臣認定取得が義務づけられた。

 同発電所の風車は2メガワットを超える大型の風力発電機としては最初に大臣認定を取得した。また、森林に囲まれた発電所敷地内の送電線を地中埋設としたり、鳥類保護に配慮し地域に生息する猛禽類の繁殖期を考慮した工程で施工するなど、環境に配慮して計画を進めた。

 <工事概要>

 •名     称 : 福浦(ふくら)風力発電所建設工事
 •発  注  者 : 日本海発電株式会社 (北陸電力100%子会社)
 •所  在  地 : 石川県羽咋郡志賀町福浦港(ふくらこう)地区
 •契 約 形 態 : 設計・風車調達・施工・試運転 (フルターンキー契約)
 •発電所出力 : 21,600kW (2,400kW×9基)
 •風力発電機 : MWT92/2.4 (三菱重工製)
 •発電電力量 : 約4,100万kWh/年
 •工     期 : 工事開始(機材搬入用道路工事を開始)   2007年11月29日 


◇新エネルギー◇中部電力、御前崎風力発電所(2期)の風車8基が完工し、営業運転を開始

2011年01月31日 10時07分05秒 | 風力発電

 中部電力は、静岡県御前崎市において建設を進めてきた、御前崎風力発電所(2期)の風車8基が完工し、営業運転を開始した。

 御前崎風力発電所(2期)の発電出力は16,000kWであり、運転開始によるCO2削減量は、年間約21,000トンとなる見込み。

 また、御前崎風力発電所は、既に営業運転を開始した1期工事の風車3基を含めると、風車11基で発電出力22,000kWとなり、CO2削減量は、年間約29,000トンとなる見込み。

 <御前崎風力発電所の概要>
 
 今回運転開始設備(2期工事)

 所在地:静岡県御前崎市
 
 発電所出力:16,000kW(2,000kW×8基)
 
 想定年間発電量:約4,500万kWh(一般家庭約12,500世帯の 年間使用電力量に相当)
 
 運転開始:2011年1月28日