さてさて、もう見飽きたよ、なんて声もチラホラ?
だけど謎多きオオキンカメの生態。大雑把に冬場は太平洋側、夏場は日本海側にいる、という記述もありますがアブラギリのない北海道にもいた、という報告もあることから、大きな移動も含めてその生態は謎が多いそうです。
今回紹介する幼虫も7月26日に撮影したものですがネット情報だけでは何齢か分らない。大きさからして恐らく2,3齢くらいか?
アブラギリ(別種のオオアブラギリ:別名シナアブラギリかもしれない)の実に集団で吸汁している。このような集団が数カ所見られた。
吸汁痕が沢山ある。
成虫とはまたひと味違った美しさがある。
果実表面から口吻を差し込んで吸汁している。
撮影を始めたら、ストロボの照明に驚いたか、果実から離れて右往左往し始めた。
動きはかなり俊敏である。頭部先端付近に短い口吻が見える。その直ぐ後ろから長い別の口吻があるように見える、腹部後端を越えるほど長いことが分る。長い口吻の中にさらに短い口吻があり、これで吸汁する、と書いてある記述もあるが、この二重構造の口吻がどのようになっているのか少なくとも私は分らない。
この後、8月2日に観察と口吻の構造解明のための最小限の採集を兼ねて訪れたが、忽然と姿が見えなくなった。成虫♀1頭確認したが、幼虫は全く見えない。何処へ行ったのか?生態の不思議の訳が少し解ったような気がする。ただし、ネットなんかでは5齢幼虫の画像もあるので、何処かにいるはず。
汗みどろになって、足取り重く帰路につきました。
おまけ。デップリ太ったトノサマガエル。スマートなカッコいいトノサマではないが、恐らく卵を抱えた♀かなぁ~、と思いつつシャッターを切った。しばらくジッとした後、下の流れに降りていきました。
それにしてもオオキンカメの幼虫は何処へ行ったのか?シナアブラギリでは成虫まで育たないとの記述もあるので、そのせいか?謎は深まるばかりです。