ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

小さな思いやりで救える小さな命

2020-05-20 22:45:00 | ねこ春夏秋冬びより


GWが過ぎた途端に、汗ばむ陽気になりました。
私たちも身体が疲れ、体調不良になりやすい寒暖の差。
猫さんも同じだろうと思います。

最近、屋外に設けられている水道が減っています。
公園からも水飲み場が消えています。

「水ぐらい」「たかが水」と思われるかもしれません。

それを外で暮らしている動物のためにと用意するのは意外と難しいこと。
踏み出す勇気がいること。

優しい心配り、始めてみませんか
🌷



室内飼い

環境を整え、ストレスのかからないよう気を配ってあげて下さい。

今は食べていて元気だとしても、これから一気に病気が表面化することがあります。

ウチの子たちは、このパターン😿
暑い寒いは乗り切るのですが、過ごしやすくなると鼻水たらしたり、吐き続けたりします。
ご注意下さい⚠

エアコン24時間稼働
体温調節できる環境づくり
充分な水分補給

里親様には、気温30℃を超えるような日には「冷房つけっぱなし」でと、お伝えしています。


日陰を作る
新鮮な飲み水
エンジンルームの点検

私は公園で、地域猫へ給食活動をしています。

公園内は、芝生や土で木もあるため、意外と直射日光があたらない日陰があります🌳
でも、地面がヒビ割れるような時は、ペットボトルで水を撒いています。

また置きエサに限らず、弁当の食べ残しやスナック菓子の空袋は、見たら即処分するようにしています🗑



水入れが設置できない場所は、夏の間だけと期間限定で管理事務所などへ頼んでみて下さい。

パッと見て用途が解る「小バケツ」「ステンレス製容器」に⬇️を記入するのもオススメ。
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地域猫の飲み水です。
置かしてくれて ありがとうございます!
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これに「○○地域猫の会」など書いておけば、勝手に破棄されないと思います。

過去に、公園にある水道を猫のために出しっぱなしにした人がいて「餌やり禁止」の看板が立てられたり、水道自体が使えなくなったことがあります。

公園は公共の場。
猫だけのスペースではありません。
利用者の迷惑にならぬように、気遣いを忘れないようにしましょう🍀



驚いたのが「エンジンルーム侵入」です。
寒さ凌ぎだけではなく、灼熱アスファルトから逃げ込むとのこと。

こういうことするのは、だいたいチビちゃんなのです。
猫バンバンしたら、子猫がエンジンの方へ潜ってしまったということも聞きました。

ドライバーの皆さん、夏も「猫バンバン」を宜しくお願い致します。
さらに、ボンネットを開けてエンジンルーム中の確認をしてあげて下さい🙇‍♀️

【 ねこてん 公式HP 】

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アニマルホーダーになった保護団体

2020-05-19 23:05:00 | アニマルホーダーと多頭崩壊
2018/6/28の記事に加筆して再投稿

Twitterありがち。
既に解決した虐待画像が、繰り返し流されることがあります。
必ず拡散する前に、出典の日時を ご確認下さい。

最近、目にした記事は2017年の取材でした。


これから1年後、板橋区の保護団体「猫の方舟レスキュー隊」は多頭飼育崩壊で告発されます。



風化させぬため ─
同じ轍を踏まぬため ─


板橋区にある猫の保護シェルターが、180~200匹抱え、うち年間100匹が亡くなるという😱
事実上の多頭飼育崩壊にあることが、ボランティアさんの内部告発で明るみに出ました。

1年に100頭の猫の死~板橋区 猫の保護団体の多頭飼育崩壊
動物との共生フォーラム
猫の保護団体で多頭飼育崩壊!

6月20日に愛護センターの査察を終えた代表のコメント。
がっつり正当化してきました。
告発サイドは半年間に渡り、証拠保全をしているとのこと。




大変に難しいケースです。
通常は多頭飼育崩壊は、悪臭・騒音などの近所迷惑による強制撤去や飼い主の死亡などで発覚します。
SOS は見かねた親族から寄せられることもあります。

この方は自宅シェルター、手放しそうもありません。
何とか劣悪環境に囚われている猫たちを救い出したいのですが八方塞がり。



🔴行政は勧告まで

センターや保健所は飼育状況改善勧告まででしょう。

繁殖制限処置は施していること。
譲渡会を定期的に開催し、減らす努力をしていること。
死亡頭数は保護した時、既に弱っていたとすれば、ネグレクトの証明にはならないこと。

ですので「愛護法違反」には出来ないと思います。
遺体の方が生きている動物より多くたって、現行法では無理なのです。



🔴代表が方針転換する可能性はゼロ

生まれ変わらないとダメなレベル。
おそらくボランティアのみならず、ご家族・ご親族・ご友人が、あの手この手で説得し玉砕しての告発です。
最後の望みを世論に託しました。

私が思うに、この方は「自己実現のために猫を保護している」と。
猫を救おうと信念を持っている訳ではなく、ボランティア活動している自分が好きだから「活動ありきの活動」が根っこにあるように感じます。



🔴シェルター運営権を第三者に

一時的にでも代表を夫や第三者になって貰うことは出来ないでしょうか。
「50頭になるまで」とかの条件付きで。

他の方がマネジメントで入るならば、預かり先や里親探しの協力を広く呼びかけられると思います。

猫たちの命を繋ぐことが最優先されなければなりません。



2年近く経ち、その間に多くの人が介入しましたが、問題は何一つ解決していません。

アニマルホーダーは病気。
本人が気がつき治療をしなければ、猫たちは救えません😿

アニマルホーダーという病気

花子と先生の18年 その2

2020-05-18 22:45:00 | 不幸な命を増やさないために

🐶花子と先生の18年 その1



太田先生のような利を求めず、ボランティアと同じ目線の愛護獣医師は、全体の1割いるかいないかと言われています。

実は私、野良猫のTNRも保護も獣医師さんに教わり、それを機に愛護活動へ導かれました。

ほとんどの獣医師が、飼い主のいない犬猫は死んでも仕方ない、殺されても仕方ないと考えていると分かったのは、つい最近のこと。

自身の幸運を知ると同時に衝撃を受けました。
世間では、全てを救えると信じる人は、まだまだマイノリティなのです😿



太田獣医師は大学卒業後、2011年にハナ動物病院を開業。

病院の原点には花子の存在があると言います。

普通の病院でありながら
地域の信頼を得られて
野良猫や捨て犬が来たときに
花子だったらと思って治療をする

野良猫 保護犬 捨て犬でも 原点は一緒です



2019年5月のこと、埼玉で犬の多頭飼い事件。

ごく普通の一軒家に71匹の犬がいる。
飼い主は70代の夫婦。

捨て犬を拾っているうちに増えてしまったとのこと。
高齢になり、世話が追いつかず限界を感じたため愛護団体に相談。

まずは、これ以上増やさないために不妊去勢手術をしなければなりません。

近隣では、低価格で手術を引き受けてくれる動物病院がありませんでした。
困窮する飼い主と模索する愛護団体。

救いの挙手をしたのが太田獣医師でした。

ハナ動物病院まで2時間をかけ10匹を運び込みます。
太田獣医師は休日を返上し、一日かけて取り組みます。



多頭飼育についての感想を聞かれ
悪いのは獣医師と行政と即答。

飼い主さんは素人だから知識もないし情報もないし仕方がない

ただ犬が好きで増えちゃっただけ
知識と情報など力があるにも関わらず
関わるのを避けた人間がいる

地元の獣医師や行政が手を早く打つ

苦情も噂もあったはず
把握していないわけがない
怠慢ですよ



手術が終わり犬たちのお迎えに来た愛護団体。
インタビュアーの「愛護センターは介入していないのか」との質問に太田先生が答えます。

センターは現場に1年前から訪問しているが指導だけ
オスとメスを隔離しないと繰り返す
苦情に対応したという既成事実が欲しいだけ

地元埼玉の獣医師が一頭づつ引き受けてくれればスムーズに解決できたこと

犬猫で飯食っているから たまにはやるかと腰を上げてくれれば一日で70頭全て手術ができた

ボランティアが何とかするだろうと甘えている

動物愛護は本来 プロ(獣医師)と行政が責任を持つべき
社会的弱者の問題なのだから ボランティアに押しつけるのは あまりにもカッコ悪い

その言葉に感極まり、涙を流す愛護団体の代表の姿がありました。



1年後、多頭飼育のその後。
奥さんが急死されて、ご主人一人では散歩もままなりません。

犬の所有権を愛護団体へ移しました。
犬たちは、クラウドファンディングで募った資金で設けられたドックランで自由に走り回っています。
近くには犬舎が建築される予定です☺️



動物のトラブルは、国も行政も社会全体が、善意の人へ全て丸投げしているのが現状です。

でも本当は、動物問題は人の問題であり、社会の縮図そのもの。

太田先生と同じ志、技術や倫理観を持つ獣医師を育てるシステムがあれば、より多くの動物は救われ、それによって人も地域も救われ、豊かな社会へなるのではないでしょうか。

前編終了、後編に続きます🌻

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花子と先生の18年 その1

2020-05-17 22:40:00 | 不幸な命を増やさないために
ザ・ノンフィクション
花子と先生の18年
~人生を変えた犬~

関東ローカル放送とのことで心に残ったシーンを抜書しました🍀

一人でも多く方の目に触れることを願います。

これからの動物愛護は
社会の仕組みを変えなければなりません。
それは既成概念に抗う戦いなのです。

お仕着せのセンター公務員獣医師
当たり障りのない商売をする獣医師
画面に映し出される獣医師とは何が違うのかを考えて欲しいと思います🙏





東京杉並区「ハナ動物病院」の院長である獣医師・太田快作さん。
院名の由来は大学生の時に保健所から引き取った
18歳になる愛犬 花子から。

太田獣医師は、老犬となった花子を大きなリュックに入れ、それを前に抱えて通勤している。



18歳の花子の存在はと問われ…

今の僕の全て
全てが花子との出会いから
動物に関すること 獣医に関することであれば花子が根っこにいる
花子が僕を作った

事故にあった下半身麻痺の野良猫が来院。
他の病院では断られたという。

ハナ動物病院では、飼い主のいない犬猫の治療を積極的に受け入れているため、生傷が絶えない。

続いて、廃屋にいた前脚を損傷している猫の診察。
保護したのはアメリカ人ボランティア。

手術となったが、外国人が日本の野良猫に手を差し伸べてくれているのだから、お金は取れないと太田獣医師。

獣医師は動物で飯食っているから責任がある
善意の人に背負わせているのは獣医師として恥ずかしいこと

出張手術の様子。
千葉のアパートの一室で野良猫&保護猫の不妊去勢手術を行う。

現在、殺処分される動物の半数が子猫。

生まれても殺されるならば生まれないようにするしかない

犬や猫がいてボランティアが困っているならば獣医師がやるしかない

持ち込まれた中には妊娠している猫も。
産ませるか堕胎かの選択を迫られる中で、ボランティアが涙声で呟いた。

たまたま犬に生まれただけで
たまたま猫に生まれただけで
何にも罪はないのに
何で殺されなきゃいけないんだろう

人間の都合で左右される小さな命。
動物の側に立とうと奮闘している太田獣医師。

子猫は治すというより生かす
子猫だから死んでしまう
時間を稼いで大きくすれば勝てる
死なないように命を繋ぐ



2001年、北里大学獣医学部在学中に保健所から花子を引き取る。
それを機に人間の犠牲になる動物たちについて深く考えるようになったという。

当時、獣医学部では実験用や保健所で処分される動物を使って手術の実習をする「外科実習」があった。

動物実験というテーマがあって、獣医師になるためには動物を殺すという現実があった
「一殺多生」
1匹を殺して多くを救うという考え方だった

僕は1匹も救いたいし全部も救えると信じている

命を奪わずに獣医師になる方法はないか。
たどり着いたのは「動物実験代替法」だった。
それはシェルターにいる犬猫の手術を見学や助手をし実習の代わりとする方法。



やがて、実験犬の存在を知る。
凍死したり、不妊去勢手術をしないため子犬が産まれては死ぬという生活をしていると聞いた太田獣医師は…

日々の生活を快適にしたい
朝晩の散歩をしたい
実験犬の生活を改善したい

学生サークル「犬部」を結成。
花子は犬部のアイドルとして保護犬をアピール。

やがて犬部は保護譲渡にも活動を広げ、世間の関心を集め、本や漫画にもなった。

前編の半分まで、続きます😊

🐶花子と先生の18年 その2
🐶その4

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ペットショップで買ってしまいました

2020-05-15 22:50:00 | No more!ペットショップ
2018/3/6の記事に加筆して再投稿

数値規制の改正案が難航していることもあり、生体販売の在り方に対し、SNS上で問題提起されているのを目にすることが多くなりました。

皆さんの意識が変化したことを実感しています。

数年前は「ペットショップで買うな!」「店頭購入は愛護の資格なし!」などと発言すれば、途端にバッシングの嵐を受け火だるま。

今は少なくなりました。
それだけペット業界の裏側が周知されつつあるのだと受け止めています。



その若い男性は、杉本彩さん著作「それでも命を買いますか」のサイン会で、悲しげな表情で問いかけたそうです。

「僕はペットショップで買ってしまいました。どうしたらいいんでしょう。」



┈┈┈ 杉本彩さんからのメッセージ ┈┈┈

生体展示販売のペットショップだらけの市場では、ペットショップで買った人はたくさんいらっしゃるはずです。
それしか動物と暮らす手段を知らなければ、仕方ないことです。

ペットショップで買った子でも、その子を大切に育てている方が罪悪感を抱く必要はありません。
愛情深い飼い主さんには敬意を表しますし、心から共感します。

私は、そんなやさしい方だからこそ、ペット業界の真実を知ってほしいと思うのです。
そして、動物たちの命について、一緒に考えていただきたいのです。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

現在ペットを飼われているご家庭の約8割は、生体販売店からです。

おそらく生体販売を利用された方は、この書籍は手に取らないのではないのではないでしょうか。
愛する心に水を差されるような、気が咎めるような…。

この男性は動物が大好きで、共に暮らしている子は、かけがえの無い存在なのだと察せられます。
大切がゆえに、ヒストリーを知っておきたいと考えられたのでしょう。

動物に対して、純粋で真摯に向き合う人ほど傷つかれたり、後悔されたりするのかもしれません。

でも事実を知り受け止め、目の前いる子の命の尊さに思いを馳せることで、より一層、愛おしさが深く強くなると私は思います。



ペット業界独自の流通システムが明らかになったのは、ごく最近のこと。
パピーミル・ペットオークション・引き取り屋
全て闇市場ですので、なかなか情報が開示されませんでした。

生体販売店からや譲渡会でに関わらず、ペットと暮らす皆さんには、愛犬愛猫さんの来し方を気にとめて頂けたらと思います。

さすれば、今あるペットたちの問題に触れられるでしょう。

殺処分、大量消費のための過剰繁殖、飼育放棄、遺棄虐待…搾取される小さな命たち。

知ることから「是非2匹めは保護動物に」「知り合いには譲渡会を薦めよう」と、動物愛護の輪がだんだん大きく広がっていったら。

笑顔の動物たちが増えます、きっと🎈

杉本彩さん啓発ポスター無償配布

動物がモノ以下の命なんて許せない

ペットの命を守る「買わない選択」

【 ねこてん 公式HP 】

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