
こんにちは。
昨年のこと、あるところまで、女子会全員を車で送って貰って、出かけた。
降りる時、悲鳴が聞こえた。
人の声じゃない。絹を裂くような悲鳴。これは、まさしく、ダイヤモンドの悲鳴。
あっと、思ったら、目の前で、煌子ちゃんのネックレスがブチ切れていった。
スローモーションだった。
わたしは、降りる前だったので、見てただけに、動かず、良く探してもらい、失くならずに済んだ。
と言うより、それ以来、重症な「女子会のダイヤモンドの見張り番」になった。
もう、悲鳴が聞こえて、先に切れる前から、胸元見てるって、変態じゃないのさ。
でも、わたしは、1度失くした経験があって、あれはあれで、厄落としだと思った。元々、高いダイヤモンドじゃないし、周りのプラチナが高価だっただけ。
ここからは、個人的にあった話。
事故に遭って、亡くなられた方の形見を探していて、もう、心当たりを探しあぐねて、疲れた人が、おっさん経由で紹介にあった。
わたしにどうしろと?と思ったが、意図を計り兼ねたが、なんとなく、漠然と、あるものが浮かんだ。結婚指輪。裏にサファイアと見せかけたアイスブルーのダイヤモンド入り。形もすんなり見えた。
これ、探してこいってことかな。
でも、その場所は、全く土地勘もないし、地面に落ちてない印象があったので、誰かが拾ったんだと思った。
とにかく、おっさんに頼んで、この依頼者に、盗品として届けて貰う様に頼んだ。
その情報は漏れてるはずはなかったが、ある日、ある女性が、寝不足気味の憔悴しきった顔で、指輪を交番に持ってきた。
拾ったのは、5年前。事故直後である。
いいな、ダイヤモンド欲しかったしと、身につけていたら、夢でうなされる様に、ここ数週間襲われる様になったと言う。
決まって、自分は、ある男の人の後影から、おまわりさんが渡してくれるのを見てたそうである。
で、特徴を伝えさせて置いたので、依頼者は、たった一つの形見を見つけました。
いや、大団円で終わってるけれど、正直、自分が何やったんか、不明なんですわ。見えた指輪が、人手に渡ってるのまでは、分かってた。けれど、返して貰う方法が、思いつかない。
で、苦心の策がそれだったわけ。
でもね。
なんか、大切なジュエリーとか、ダイヤモンドとかって、波長が読めるんだよね。クラフトマンへの入荷の日とか。
いや、大団円で良かったけれど、その後も、おっさんは無理難題言い続け、結局、わたしは、転職し逃げ切ったはずだった。しかし、結局、鬼祓いも含め、再度ヘッドハンティングで捕まる。
失せ物探しの犬ですやん。ハイ、バワワウン。(笑)
落ちてるジュエリー、見つけたら、一旦は届けた方がいいと思う。欲しくても、辞めた方がいいと思う。欲しくても、ご縁は、拾ってガメたらダメですわ。
15年前に、生きた水晶を選り分けてる女性を見て、ああなりたいと思ったけど、結局、
好きこそ物の上手なれだったんですね。
朋
煌子ちゃんにネタにしてって怒られそうなので、別のサブタイトル。