「賀茂の古道を歩く会」通信

平成29年度に発足した「古道を歩く会」案内人からのお知らせページです。会は令和6年3月に解散しました。

第6回ウオーキング計画のお知らせ(更新しました)

2018年02月23日 16時38分24秒 | お知らせ
第6回ウオーキング計画のお知らせを更新します。

・「あずまさん」の写真に登山ルートのイメージを加えました。
・ポーレポーレでの駐車を了承してもらいました。
・ウオーキング後の昼食は、ポーレポーレで「天せいろ(天ざるのような冷たい蕎麦)」1100円を予定しています。

1 期日 3月3日(土) 予備日4日(日)
  ※前日の天気予報で、当日の降水確率が30%を越えると延期します。

2 集合 午前8時45分 
  下田市稲梓 加増野ポーレポ-レ(朝から駐車する許可を得ました)

3 日程
  ポーレポ-レ出発8:55-9:10稲梓川の加増野小学校水泳場跡見学-9:15吾妻さん(軽登山)10:00-

 10:10バス停「下条」-<旧松崎往還>-10:05地蔵様-10:15下条の棚田-10:20下条のサイの神-
 
 10:25廻国供養塔群見学-10:40地蔵様-10:50子育て地蔵-11:00大日如来(石仏)-

 11:10神明神社の道標-11:30報本寺-11:50ポーレポ-レ(昼食)13:00-解散13:05

4 持ち物 水筒、軽食(チョコレートなど)、カメラ、携帯電話、替えの靴下、昼食代(天せいろ1100円ほか)、
       絆創膏など自分用医療品、その他必要に応じて

5 案内人より
  今回は、下田市と松崎町をつないでいた旧松崎往還を訪ねます。加増野の下条バス停から婆娑羅峠直下まで、
 旧松崎往還は林道に姿を変えて残っています。その中でも、古道の雰囲気を色濃く残す部分を歩きます。

  集合場所は、加増野ポーレポ-レです。場所が分かりにくいので、気をつけてください。
 バス停「加増野」付近を北に入る細い道がありますので、案内看板を見ておいでください。
 駐車場は未舗装ですので、タイヤに泥がつくかもしれません。すみません。

  ポーレポ-レを出発して間もなく、加増野で信仰を集める吾妻さんに登ります。標高300mの山頂に向かって
 斜面を直登する軽登山ですので、覚悟しておいてください。
 山頂にある吾妻神社は、2月のお祭りには村の老若男女が集る聖地です。


  下山してからはバス停「下条」で県道を横切り、旧松崎往還に入ります。ところどころに野仏や石塔群があり、
 歩く人を迎えてくれます。今では少なくなった棚田が、地元の人(個人)によって美しい姿を保っているのも見所です。


  途中で、南伊豆青野や松崎町岩科に通じる道を交差します。近くに「茶屋」という屋号の家があることが、往時を偲ばせます。

  その後、江戸時代よりも古い時代には山裾を通っていた、という古道跡を見ます。すでに道は見られないのですが、
 大日如来(石仏)が残っていることがその証である、ということです(村人談)。

  再び旧松崎往還に戻り、婆娑羅峠方面に歩きます。神明神社の傍らに立っている道標を見て、
 当地に残る伝説「案山子にも弓矢を持たせない村」についてお話しします。
 
  古道は峠方面に続いていますが、ここで引き返し、枝垂れ桜で知られる報本寺を訪ねます(境内をちょっと見るだけです)。

  報本寺から加増野ポーレポ-レまでは、歩いて6~7分ほどです。手打ちの天せいろを食べて、
 これまでの活動を振り返りたいと思います。ポーレポ-レには座敷席と椅子席がありますが、靴を脱いで上がりますので、
 吾妻さんに登って靴下が汚れているかもしれないと気になる方は、替えの靴下を持っていかれるとよいかもしれません。
  
  なお、ポーレポーレには「温かい天ぷら蕎麦」もメニューにありますが、一度に調理できるのは2人前とのことです。
 3人前以上注文されると時間がかかるそうですので、ご了承ください。
 なお、昼食代は個人支払いです。おつりのないようにご用意ください。
 
  では、当日お会いしましょう。

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第6回「蓮台寺ー相玉」報告

2018年02月17日 23時30分06秒 | お知らせ
 晴天に恵まれた2月17日土曜日に、第6回の古道を歩く会「蓮台寺-相玉」を歩いてきました。
 前回歩いた「東浦路の下田街道」は伊豆半島の東海岸を通っている道ですが、今回歩くのは「天城路の下田街道」。
三島大社を起点として天城を越え、下田に至る道です。
吉田松陰は下田港で黒船に乗ることができず、自首したために、唐丸籠に乗せられて江戸に送られました。
その時に通った道が、この天城路の下田街道です。

 今回の参加者数は私を含めて11名。集合場所の稲生沢小学校を出発して、まず吉田松陰寓寄処に寄り、
専属ガイドさんの話を聞いて松陰先生の足跡に思いを馳せました。









 こうした史跡で解説をするガイドさんは、あれもこれも教えたいと、話が長くなりがちです。
引率者の私としては、いつ解説が終わるのか、次に行く予定時刻に間に合うのか、やきもきしてしまいました。



 見学に30分ほど費やし、いよいよ古道に足を向けます。蓮台寺の旅館街を抜け、広台寺の前を通って、日鉱寮の門をくぐりました。
ここからは林道に姿を変えた古道を歩きます。





 山田の跡を左に見ながら15分ほど歩くと、砂防ダムの下に題目塔があります。
現代工事の前に古道は無視されがちになるのですが、石塔が撤去されなかったのは救いです。



 林道の終点には、「右 みしま道 左 まつざき道」の道標銘が立っています。ここで小休止。



ここから古道は倒木や石の多い荒れた山道になります。



 倒木や石や湧き水などに足を取られながら歩くこと約20分間。峠近くにある庵の跡と三尊のお地蔵様に着きました。



 下田街道はここから相玉のガソリンスタンド付近へと下りますが、今回は左に折れ、藤原山の麓をかすめて、
バス停1つ分松崎に近い龍門院に出る道を歩きます。

 と、この辺りから徐々に風が強くなってきました。木々はざわざわと騒ぎ、空はひゅうひゅう鳴いています。
藤原山の東斜面は、道が一番荒れている部分です。少し間違えば足を滑らせて谷に落ちるし、朽ちた竹が倒れて道を塞いでいます。





今回初のご参加の方は、さんざんな古道デビューでしたね。大変お疲れ様でした。他人事のように言ってすみません。



 やがて到着したのは、「右 奥の院 左 不二原山(?)」の道標です。県道沿いにある龍門院から奥の院をお参りする人のために
立てられたと思われます。すでに藤原山の頂にある奥の院に至る道は消滅していますので、急な山肌を強引に登るしかありません。
時間が限られているため、今回は行きませんでした。



 ワサビ沢の跡や山田の跡を見ながら、荒れた道を下ること15分。ようやく相玉の家々が見えました。
ここで古道は旧松崎往還と合流します。部分的に残っている旧街道には往事の道幅がそのまま残っていますが、
歩く人はほとんどいないように思います。



 帰りに乗るバスの時刻が迫っているため、最後の見学地である庚申堂(龍門院)には境内にちょっとお邪魔しただけで
石段を下りることにしました。秋にはこちらの公孫樹(銀杏)が、それはそれは見事に色づきます。
バス停から松崎寄りに100mほど進めば車で入れますので、ぜひ見においでください。
住職さんはおられないお寺ですが、その際はお賽銭をお忘れなく。
伊豆霊場八十八カ所の四十七番札所にもなっていますので、運が良ければ巡礼さんと遭遇するかも知れません。



 やがてやってきた12時19分のバスに乗り、出発地の稲生沢小学校に戻りました。



ここでお弁当を食べる予定でしたが、あまりに強い風に断念。それぞれ帰路に着きました。
行動時間3時間40分、歩行距離は約5.5km、歩行高低差約240mの行程でした。





 次回は、今年度の最終回「加増野の信仰の山“吾妻さん”と旧松崎往還を訪ねる」です。
 加増野ポーレポーレ(旧加増野小学校)駐車場に8:45集合です。後日、計画表を掲載しますので、ご覧ください。
あ~、古道歩き、楽しかった!
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いよいよ明日になりました~蓮台寺から相玉までの古道歩き

2018年02月16日 06時10分39秒 | お知らせ
 明日の天気は良さそうですので、第5回古道を歩く会は実施できそうです。
 先日、下見のために歩いてきましたが、峠の前後はかなり道が荒れていました。
人の頭ほどの石がごろごろしていたり檜の枝が落ちていたりするので、歩きにくかったです。
当日は気をつけていきましょう。







午前8時45分に稲生沢小学校駐車場に集合でお願いします。
吉田松陰寓寄処見学料100円と帰りのバス代400円を各自ご用意ください。

☆持ち物と服装
  ・弁当  ・水筒  ・副食物  ・お金  ・敷き物  ・携帯電話  ・歩きやすい靴と服装  ・帽子  ・手袋
  ・見学料100円と帰りのバス代400円 
     
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南伊豆の古道にはこんな隧道が

2018年02月12日 03時28分04秒 | お知らせ
 来年度以降に歩く古道の候補を探すため、南伊豆を歩いてきました。
そこで見つけたのが、一條から毛倉野につながる古道にある小さな隧道。古道マニアには知られている隧道です。
北側の坑門に銘が彫られており、明治30年の竣工と読めました。



昭和17年生まれの人が小学校1年生の時にはこのトンネルを通って小学校(南中小学校でしょうか?)に通ったそうです。
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