「賀茂の古道を歩く会」通信

平成29年度に発足した「古道を歩く会」案内人からのお知らせページです。会は令和6年3月に解散しました。

小鍋峠を歩いてきました その1

2018年10月27日 00時21分06秒 | お知らせ
 10月20日土曜日に、案内人を含めた参加者8名で下田市北の沢から河津町小鍋への古道を歩いてきました。
 午前9時。湯ヶ野駐車場から2台の車に分乗して北の沢に向かい、某お寺に車を駐めて、天城越えの下田街道を歩き始めました。





 初代駐日本アメリカ合衆国弁理公使のタウンゼントハリスが見たクスノキの孫の木や、沼津の増田七兵衛の立てた道標、子安地蔵、八木山のサイの神、大鍋への道を示す道標などを見ながら、歩きました。



 実は、この辺りの下田街道は向かい側の山裾に延びていたのですが、こちら側に林道ができているために、歩かれなくなりました(故 佐々木 下田市史編纂室長による話)。すでに消えた道を探して歩く探検は一般的でないので、現在の村道を歩きます。点在する民家や放置された田んぼ、新しくできたオリーブやクレソンの畑などを見ながら、歩きました。







 廃業した牛舎を右に見て、いよいよ未舗装の林道に入りました。そしてその林道から離れて、古道を峠へと歩きます。迷いやすい部分にはトラロープが張られていますので、気をつけて歩いていきました。



そして午前11時に小鍋峠に到着しました。



 峠には、15年前に掘り出された2つの歌碑と、二尊のお地蔵様と念仏塔が立っています。峠を歩く人たちが松籟を聞かせた松の木は、既に枯れた巨木となって聳えています。参加者は、多くの人たちが行き来した峠でしばし佇み、古道への思いを熱くしたのでした。(つづく)

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