〝何となく納得いかない編〟
絶対納得いかない 21 助け合いって何だ?①
私の故郷沖縄に『ゆいまーる』という言葉があります。これは『助け合い』を意味します。
皆誰かに助けられて生きている。だから互助精神を忘れてはいけない。
困った時はお互いさま、支え合って行こうと。
沖縄では色んな場面でこの言葉が登場します。
同じ内容でもこれを出されると、多少納得いかなかったことにも大人しくなってしまいます。
例えば年金納付を推進するCMとか(笑)
表現は違っても『助け合い』っていい響きじゃないですか。
人同士の温かいものを感じます。本当に人は一人では生きてませんもんね。
助けられて助けて。こんな素晴らしいことはない・・・そう思ってましたついこの前までは!
これって一歩間違えると甘やかし?
使い方(使う相手?)次第では人を堕落させるもんじゃないか。
と、私は思い始めてますよアメリカに住んでから! ← 怒りレベル2。
働いてると有休(病休)を、誰でも一度は使ったことがあると思います。
勿論アメリカでも有休はあります。
会社の規定、勤続年数、職種などでその日数は異なりますが、
基本的部分は日本と同じです。
自分の年間取れる有休を確認して、休暇や旅行を計画する。
翌年に持ち越したり、給与に換金してもらったりと、使い方は様々でしょう。
でも確実に言えることは、誰でも有効に使いたいと思ってるのじゃないでしょうか。
その為に日々頑張ってるんじゃないでしょうか。
仕事をしている以上、そういう部分は何人であれ同じだと思ってました。
アメリカ人と働くまでは! ← 怒りレベル3
それは或る日マネージャーから手渡された封筒。
統括元のオフィスから必要なことを文書にされて届くのは日常なので、
特に何も思わず中身を開く。が、読んで最初に出た言葉は『はぁ?・・・』。
いや~そんなことある筈ない。私の理解が間違ってるんだと思い、同僚に尋ねる。
彼女の説明を聞いて出たのはまたしても、いや更に強い『はぁぁぁ?!』
何度確認しても同じ内容に私は茫然とするばかり。でも同僚らは特に驚くでもない。
おかしい、何だこれ、どう考えても変だ。
そんな気持ちを引き摺ったまま帰宅。
これは一体どういうことだ、一刻も早く旦那に確認せねば!
( アメリカのおかしいところは全て旦那が矛先になる(笑)
しかし・・・ヤツ何でもないように普通に、書いてあるその通り説明するだけだった。
『何でー何でーそんなんアリ?!』と喚いても
『そう書いてるんだからそうなんじゃない』って。何だそれ!!(>_< )
その内容とはこうです。
「貴方の持つ有休を、もし希望なら必要としている他の人に譲ることが出来ます。
その場合はここにサインを」・・・って、って、おかしくないですかコレ。
しかも希望ならって(まっこれは英語の言い回しのせいもありますが)お願いならまだしも
いやそれでも何で自分の有休を人にあげなきゃいけないの?
帰国とか本当に必要な時の為にと、体調悪くても休まずに頑張って大事にキープしてるのに。
おまけにその必要としてる人っていうのの説明がこうですよ。
「既に有休を使い果たした人」の為に。何かね、いかにも気の毒な人に書かれてたんですけど
ごめんなさい、冷たいと言われても私には全然可哀相に感じないんです。
確かに人間だから色んなことがあって休みを使ったんでしょう。
でもそれは他人の有休で埋め合わせすることなのか。
同じくらい体調悪くても頑張ってる人もいる。
用事を就業時間以外で済ます為に早起きしてる人も居る。
その人たちの貴重な休みを、無くなったからと言ってあげるのはどう考えても府に落ちない。
しかし中には堂々と追加有休(他者の分)を希望する人もいるし、
挙句は仮病を使ってでも病休は消化すると言ってのける人もいるしで、
健康管理も仕事の内と言われて来た私には、同情どころか呆れるばかり。
でももっと呆れるのは、あげる人が居ること。
いたわるように私の分をあげて下さいと。それ何か間違ってるって~~~!!
これは私の職場だけなのか。学校職員だからか、それとも公務員独自の何かがあるのか。
あまりの衝撃にARの知人友人、他州の友人にぶちまけました。
そしてそれが決して特別なことじゃないことを知るのです。
それどころ有休の話なんてまだまだ。
やがて一部(?)の、怠け者アメリカ人を作ったその元凶が見えてくるのです。
②へつづく