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猫の手を借りたら

2004-09-27 | ねこのきもち
ねこはよく諺に登場する。

人間の暮らしに密接している動物の中でも、これほど良くも悪くも色んな例えに使われる動物はいない。

それはその行動や仕草が、やっぱり目を惹くものが多いから。







「猫の手も借りたい」

実際にはなんの役にも立たない猫の手でも借りたいほど忙しいということだけど、

それでも犬の手を借りたいとは言わない。

そもそも「手」と呼びたくなってしまうこと自体、ねこの前足は足であって足でないのだ。







見れば見るほどねこの手は不思議だ。

ネコパンチは正に言い得て妙。

間髪入れず繰り出すワンツー。

フェイント見せて決めるストレート。

「行け、行け、そこだ!」

「立て、立て、立つんだ~」







ねこは両手で物を転がしつつ走るのが上手い。

これ何度か真似してみたことあるんだが、ねこがやると簡単そうなのに実際はとても難しい!

飛ばした物体に次の瞬間、もう片方の手は物体に追いついてる。

ほぼ後ろ足だけで進む形だ。

やってみてらバランス崩して、進むどころかアゴ打ちそうになった(+_+。)

池乃めだかさんってすごいのかも(笑)







沖縄にいた頃の話。

映画を観ていた時のことだった。

電気を全部落として見るのが我が家の映画鑑賞法。

すやすやと寝ていたねこたちの耳が方向を変えたかと思うと、暗闇の中いきなり壁にジャンプ!

続けて違う方向にジャンプ!

「ゴ〇〇リだ!電気電気!」

旦那に叫ぶ私。







そんりゃでかいヤツだった(沖縄のは大きい…)

なのにねこたちはサッカー状態で、器用に手でパスしまくってる。

「うわ~やめて~触らないでぇぇ!!」

旦那、必死でゴ〇〇リを追うが、ねこのスピードに敵うことなく。

うちのにゃんこたちの手で転がされ、叩かれ、哀れ瀕死のゴ〇〇リ。

力尽きながらも一歩を踏み出す。

しかし上から無情のねこパンチのストレート・・・・・・絶命。

(ちなみに潰してはいません)

その後ねこたちの手足を何度も拭き拭き(-_-;)

ゴ〇〇リ退治(?)出来たのはいいんだけど、有り難い様ななくないような。

「ありがとう・・・でももう次からはいいから」とねこたちに呟いた。







私がPCをピコピコ打ってる時、興味深げに足元に寄ってくるねこたち。

「ごめんにゃ、今忙しいから後でね」

一人は可愛い瞳で見続ける。

一人は鳴き続ける。

そしてねこに負ける私・・・。







順番に膝に乗せる。

一人目は手をPC(ノート)に乗せ背伸び。

思いっきり顔を画面に持っていく。

「あ~また可愛いことするぅぅ、でも画面全然見えないじゃない」

と言いつつニヤニヤの私。

そこへいきなりキーボードにジャンプ!!

この仔体重5キロ近く。

「うわっ、やめろ、はい次!」







もう一人は男の仔。

彼は膝にきちんと座って、キーを打つ私の手をじっと見ている。

時々手を出して、私の手を追いかける。

またも可愛さにデレデレになる私。

しかし時間が経つと3キロしかない彼でも流石に重い(おまけに寝始める)

そして手前にいるので、私の手の角度がどうしてもくの字型になって、この姿勢も段々きつくなってくる。







膝がピクピクする限界まで耐え(何故に私ここまで(笑)

可哀想だが降ろす。

これがクセになってしまい、彼はいつも膝に乗せるまで足元で鳴く。

そんなことされちゃ敵うはずもなく、今日も不自然な姿勢に耐える私(-_-;)

げにおそろしきは、猫の手の可愛いさかな。



寝る子は育つ

2004-09-20 | ねこのきもち
ねこという呼び名は、「よく寝る仔」からとられたとなんとか。

由来通り、ホントねこはよう寝る。

一日の2/3は寝てるらしいけど、私が見るにうちの仔は絶対もっと寝ている!

とても寝つきのよい彼らは、ちょこんと座ったかと思うとすぐ爆睡。

そして寝起きもすごくいい。







夢でも見たのか、いきなりふっと顔だけ起き上げる。

それから寝惚け眼で(これがまた可愛いのだにゃ)そのまま立ち上がり、

想うところあるかのようにふらふらと歩き出す。

が、場所を変えただけでまた寝る・・・。







うちには二匹のねこがいるのだが、それぞれお気に入りの場所が何ヶ所かある。

ソファや椅子の場合は寝心地も良さげ、そりゃ羨ましいくらい寝に入ってる。

でも『なんでこんなとこで寝るおまえら?!』って思う場所がある。

身体分ぎりぎりしかない肘掛けの上。

めちゃめちゃ狭い物との隙間。

洗濯カゴの中(空の時は入らない。臭いのが好みか?) 

ベッドのマットレスと裏生地の間(いつの間にか破けていた…破いたのか?)

ねこが狭いとこ好きなのは分かってるけど、あの体勢で苦しくないって、ねこの体ってスゴイよなぁ。







だけど居て欲しくない場所がある・・・。

ユニットバスになっている我が家は、洗面台のスペースにバスタオルなどを置いてある。

その積み上げたタオルの上が、二匹とも大のお気に入りなのだ。

でもそのタオルの山は丁度便座に対面している・・・。

先客がいるのを気づかず電気を点けると、『眩しいんだよ~』と睨まれる。

『ごめんにゃ~』と謝っても、相手の目は私を追う。

あの昼間のこわ~いねこの目でじーと見られる・・・。

『そんなに見ないでよ、出るもんも出ないじゃんかぁぁ!』

ドアを閉めておけばいいことなんだけどね・・・( ▽ )

(アメリカではトイレのドアは開けっぱなしが多い。空いてますよと表したいらしい。

ちょっとまだ抵抗があるが、ユニット式が多い米国では湿気もこもるしいいのかも)







そんなよく寝るねこたちは、私の傍でも時々お休みになる。

ソファにごろんとなろうものなら、待ってましたとばかりにすり寄ってくる。

それだけでも可愛いのに、腕まくらヨロシク胸元にちょこんとされた日にゃもうメロメロ。

しかし、ねこは寝始めたらいくらでも寝る・・・。

腕はしびれる、寝返りも出来ない。

でも・・・

でも・・・

可愛いすぎて起こせないぃぃ(・・、)

こうして今日もねこに参らされる私であった。



近くて遠い猫

2004-09-13 | ねこのきもち
透き通ったビー玉のような瞳


ふわふわの毛


喜怒哀楽するしっぽ


ぷにゅぷにゅの肉球


私にとってたまらなく愛おしい存在、猫







だけど彼らに届くのはいつも一瞬だけ


なにもかも見据えたように遠くへ馳せる目


佇む後ろ姿は時に哲学者のように


どうしても近づけない猫の空間


その入り込めない世界を見せつけられるたびに


ますます猫に魅かれる


だから今日も私は猫を追いかけてしまうのだ